恒松祐里さん(26)推し活に沼り中!「プリキュアにハマって痛バも作りました」
The post 恒松祐里さん(26)推し活に沼り中!「プリキュアにハマって痛バも作りました」 appeared first on CLASSY.[クラッシィ].

7歳のデビュー以降、ドラマや映画への出演が絶えず、2021年の『全裸監督 シーズン2』では、大胆なラブシーンにも挑戦した、恒松祐里さん。等身大の役から個性的な役まで、幅広く演じ分け、実力派として地位を確立しています。俳優生活20周年を迎える今、大事にしている人との向き合い方や、常に機嫌よくフラットでいるための秘訣、さらには沼っているという「推し活」についてもお話ししてくださいました。
自分で「やり切った」と思ったら、後悔しないって決めています

モヤモヤを伝えるときは“機嫌よく言う”姿勢を大事にしています
小学生からこの仕事を始めて大人と触れ合う機会が多かったので、昔は感情をコントロールしすぎて、どうしても“いいコ”になりがちでした。そのスタンスが変わるきっかけになったのは、20歳の頃に通っていたワークショップの先生の「本物の恒松さんで演じてほしい」という言葉。当時は「本当の私って何なんだろう」とすごく迷いましたが、意識的に感情を言葉にして表に出すことで徐々に自分がわかってきて、芝居にも変化が出たし、「感情を制御しすぎることが正義じゃない」という学びにもなりました。悩みや疑問を溜め込むと、頭の中でループし続けて、結局何も解決しない。そう気づいてからは、モヤモヤも口にできるようになりました。大事にしているのは、喧嘩腰ではなく、機嫌よく伝えること。一方的に主張せずに、「どうしてこうなっているんだろう?」というハテナを、みんなでディスカッションする姿勢を意識しています。ネチネチ言うと自分も嫌な気分になるし、その棘が後から己に返ってくるだろうし、結果的に問題解消にならない。溜め込まずに自分を解放して、思いを共有したり話し合うのは、ストレスなく働くためにも大切だと思っています。

仕事で選ばれるためには自分の技量を見せて結果を出すしかない
以前は、同世代の人たちの活躍が気になったり、自分と比べることもありました。でも大人になった今は、世間的な評価は自分ではどうにもできないもの、と捉えています。いただける反応をありがたく受け取りつつ、一緒に作品を作り上げたり、身近で切磋琢磨している人たちからの評価にフォーカスするようになりました。仕事で選ばれるためには、自分の技量を見せていくしかないと思うんです。自分を下げずに、「私はこのくらいできます」とちゃんと主張することが不可欠なのかな、と。特にこの業界は引くと埋もれてしまうので、現場ではなるべくアイデアをたくさん出します。“必要な人”と思われるためには、空気にならずに、共にクリエーションする仲間、というスタンスでいることが重要だと考えています。
最近は、うまくいかなくて落ち込んだり凹むことはなくなりました。自分が「やり切った」と思えないと作品に後ろめたさが残ってしまうし、「後悔をするような芝居をしてしまったら、俳優として終わり」というのが私の持論です。そのときの自分の全力を尽くすのは絶対条件。できないのであれば、納得のいくまで練習を重ねて現場入りする。お金を払ってお客さんに見てもらう立場としては、それが最低限の礼儀だと思っています。70%のものでは満足してもらえないし、お客さんに申し訳ない。毎回100%を超えないといけないし、そうでないと仕事はもらえないという危機感もあります。どの現場もプレッシャーや不安はありますが、「家で練習したから大丈夫!」と奮い立たせて乗り越えてきました。後悔しないためにも、最低ラインを100%に設定して、持てる力を出し切ることを自分自身に課しています。

【取】
無縁だと思っていた「推し活」に没頭。
グッズのために開店前に並びました
プリキュア好きの友人に影響されて、去年からプリキュアにハマっています。それまではどんなに熱弁されても、自分には無縁だと思っていたのですが、『わんだふるぷりきゅあ!』が幼い頃に猫と暮らしていた私の感情に刺さる作品で、一気にのめり込みました。開店前にグッズの列に並んだり、缶バッジで痛バを作ったり、完全に沼落ちしています。誰かを推すことが自分ごとになったことで、「こんなにワクワクドキドキするんだ!」と気づけて、ファンの方の気持ちにより共感できるようになりました。今では仲間を増やしたくて、撮影現場での会話のひとつのきっかけにもなっていて、推し活の偉大さを実感しながら楽しんでいます。
【捨】
最初の段階で、感性にビビッとこないものは、無理して選ばないようにしています
何かを選ぶ際、最初の段階で取捨選択をしているので、選ばなかった時点で手放していることがほとんどです。選択の基準は自分の感性に合うか否か。イエスかノーかはっきりしているので、可愛いと思った服は持ち続けるし、一度親しくなった人はずっと友達。あとから捨てるものがないし、人間関係で困ることもなく、自分にとって欠かせない大好きなものや人に囲まれている感じです。ファッションも流行より、ときめき重視。最近、バッグチャームがブームになっていますが、昔からチャームのじゃらづけが好きでした。流行が過ぎても、私のバッグはじゃらじゃらしていると思います(笑)。

ビーズ、編み物…
撮影合間のモノ作りが、昔から大好きです
俳優の仕事は役によってストレスを感じることもあるので、好きなものに触れて自分に戻る時間を大切にしています。撮影の待ち時間を活用して、編み物をしながらプリキュアを見てリフレッシュすることも。編み物も料理も完成までの工程が好きで、小さい頃からモノ作りは生活の一部でした。写真は、2年前に両親から誕生日プレゼントでもらったチューリップのかぎ針セット。服とバブーシュカは手編み、イヤリングとネックレス、LOVEのリングはビーズで手作りしました。
恒松祐里さん/YURI TSUNEMATSU
1998年生まれ。東京都出身。2005年にテレビドラマ『瑠璃の島』で子役としてデビュー。2015年、NHK連続テレビ小説『まれ』で朝ドラ初出演。主な出演作は、NHK大河ドラマ『真田丸』、NHK総合『ひとりでしにたい』、Netflix『今際の国のアリス シーズン2』、Disney+ Star『ガンニバル シーズン2』など。Netflix『全裸監督 シーズン2』では、ニューヒロインを務めた。待機作に、映画『消滅世界』(2025年秋公開予定)がある。所属するアミューズでは、「AMUSE Audition 2025-26 私が撮りたかった俳優の原石展」が開催中。エントリーは8月22日まで。
【衣装クレジット】ジャンプスーツ¥57,200(EZUMi/Ri Design.Ltd)シューズ¥179,300(Christian Louboutin/クリスチャン ルブタン ジャパン)リング¥712,800(TASAKI)ブラウス/スタイリスト私物
撮影/嶌村吉祥丸 ヘアメイク/横山雷志郎(Yolken) スタイリング/武久真理江 取材/坂本結香 編集/越知恭子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年9月号「私たちの取捨選択」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。