【高島礼子さん・60歳】休日は6時間も!? ”驚きのルーティン”が美と健康の秘訣
昨年、還暦を迎えた俳優の高島礼子さんが、『美ST』2010年4月号以来15年ぶりのご登場。スタイルも美肌も当時のまま。4年前から始めたインスタグラムでの弾けっぷりが、話題です。ますます磨きがかかった美と健康の秘訣についてお話を伺いました。
◆高島礼子さんの記事はこちらもCheck
▶高島礼子さん(60歳)介護、更年期…怒涛の40代50代を経て、”笑顔の今”にたどりつくまで
お茶やランチをしながらトータル6時間のひとり散歩が休日の楽しいルーティン。 美容と健康にもいいんです

《Profile》
’64年神奈川県出身。’88年『暴れん坊将軍Ⅲ』でデビュー。映画『さまよえる脳髄』で初主演後、『陽炎』シリーズ、『極道の妻たち』シリーズなどで主演が続く一方、舞台、ドラマ、CMでも活躍。映画『長崎ぶらぶら節』では日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。8/8公開の映画『ハオト』に出演。石井ふく子 白寿記念公演『かたき同志』(8/30~9/21大阪・新歌舞伎座)に出演(詳細)。
ウォーキングと言っていいのかな?散歩かな?ここ数年、休みの日は普段着のまま、スニーカーだけはちゃんと履いて、朝9時ごろから外に出て歩きます。疲れたらお茶をして、お昼ごろにランチをして、その後また歩いて。2度目のお茶をして夕方に帰るのがルーティン。たまに途中で買物をして、帰りはバスに乗ることもありますが、トータル6時間くらいかな。唯一意識しているのが、必ず信号で止まること。止まると汗がダーッと出てくるんです。それがインターバルになって代謝が上がるのを感じます。
以前から散歩はしていたのですが、健康のために何かしなきゃという思いのほうが強くて、スポーツウェアを着て、コースを決めて、2時間以内に帰ってくるという義務的な歩き方でした。それが、コロナ禍を機に、マネージャーさんの送迎をやめて、電車もバスもひとりで乗るようになり、ひとりランチもできるように。すると、ひとり焼き肉、ひとり回転寿司をしている人っていっぱいいることに気がついて、なんだ私、芸能人だからと自意識過剰だったのだと吹っ切れましたね。
今は、この無理しないひとり散歩が楽しくて楽しくて。心身ともに健康を取り戻せたし、明らかにダイエットになっていることを実感しています。
舞台で減った体重をプチダイエットでキープ
実は40代以降、体重が増えては年1回の舞台で痩せ、その後リバウンドしてはまた太る、ということを繰り返していました。昨年暮れの舞台でも痩せたので、ひとり散歩をこのまま続け、今の体重をキープしようと決意。暴飲暴食もしないように意識しましたが、とにかく私はスイーツが大好き。インスタでスイーツの投稿を始めてからというもの、罪悪感がなくなって、正々堂々とかなりの量を食べていたんです。特にチョコレートに目がなくて、どろどろのホットチョコレートなんてヤバイくらい大好き。マカロンやケーキも大好物。なので、スイーツだけは「やめるのをやめよう。我慢したら生きがいがない」と自分の中では量を減らすことにしました。エム&エムズのピーナッツチョコも、以前はごっそり食べていましたが、1日1回ひとつかみと決めています。
朝はもともとそれほど食欲がないのでバナナを。大好きというわけではなく、栄養価が高いと言われているので食べています。もしくは常備している少量の冷凍ご飯と納豆キムチを。納豆も常に冷蔵庫にストックしています。
1日の中ではランチに気合いを入れるほうです。ひとりランチだとご家族で経営している定食屋さんに行くことが多いかな。混んでいても、ひとり席が空いていたらラッキー。お客さまは皆食べることに集中しているので、声をかけられたことは一度もありません。夕飯はウーバーイーツが中心です。
焼き肉や焼き鳥弁当とか、ひとり分じゃ申し訳なくて2人分頼んで翌日も食べたり。地道な努力を続け、年末から4カ月経ちますが、リバウンドはなしですね。
夜は寝る前に必ず1時間以上、録画しているドラマやネットフリックスで北欧やイギリスのミステリーを観ます。その日1日の反省や後悔などをすべてクリアにしておきたいから。ネガティブな感情を抱えたままだと、良い睡眠に入れないことがわかっているので、時間的に無理をしてでも必ず。この習慣は、就寝前にスマホを見ないためにも効果的。昔から続けています。
ドラマを観ている間は、ストレッチポールに乗っています。舞台『メイジ・ザ・キャッツアイ』に出演したとき、アンサンブルの方々が必ずストレッチをしていらして、やり方を教えてもらって以来、1日15分が日課です。
お風呂は朝風呂派。夜のほうが心身ともにいいのはわかっているのですが、ヘア・メイクさんやスタイリストさんと接するとき、体臭が気になるんです。就寝中に寝汗もかいていますから。最近ちょっと贅沢をして、シャワーヘッドにミラブルを設置したら、気持ちよくて欠かせなくなりました。
顔の印象を左右するリップケアは念入りに
最近シートパックにめちゃめちゃハマっています。肌にはわりと自信があって、若いころはパックの意味がわからなかったのですが、年齢を経るとともにシワが気になり始め、2年前からほぼ毎朝。シートパックだけは贅沢を許していて、朝、時間がないときは、前夜にコスメデコルテのホワイトロジスト ブライトニング マスクを。日本人の顔の大きさに合わせて作られていて、ストレッチ性と密着性があり、肌の奥までじっくり浸透していきます。
パックの後は、長年使っているエストのローションを軽くつけ、パウダー状のコラーゲン、ポリシー パウダーエッセンスCOを。微粒子の粉がすっと肌に馴染んでハリが出ます。それからクリームでフィニッシュ。クリームは日々進化しているイメージがあるので、その都度良いと言われている製品を見極めて使っています。
一番ケアしているのが顔の印象を左右する唇。ものすごく乾くので、リップクリームは必須です。友人と羽田空港のデューティーフリーでいろいろなリップクリームを試し、最終的に満足できたのがエスト ザ リップセラムでした。オイリーなクリーム状で、ぷるぷる艶々の唇になります。グロスのように光るのでグロスいらず。あまりにも気に入って何本も買っちゃって、必ずポケットにも入れて、家だろうが外だろうが、常に使っています。
表情筋を鍛える顔筋運動でフェイスラインをキープ
美容医療については、やりたい気持ちはあって数回トライしましたが、痛くてダメ。悲しいことに痛みに弱く、麻酔をしてほしいくらいなので諦めて、表情筋を鍛える顔筋運動を死ぬほど頑張っています。最初のころは、テレビやSNSを参考にして1時間くらいやっていたのですが、目を強くつむりすぎていたようで、目の周りにシワができ始めて……。改めて見直すと、みなさん目から上は一切動かさず、目の下だけを動かしている。やり方が間違っていたんだと反省し、今は自己流ながらも修正して習慣化しています。その結果、ほうれい線はほとんどなく、フェイスラインもキープ。顔の下半分には効果があると実感しています。
美容に関することは、いいと聞けばすぐに取り入れて実践するタイプ。年齢とともに団子鼻になりやすいと聞けば、小鼻の横を人差し指で真ん中に向けて押したりもしています。エステや美容医療に頼るのももちろんありですが、最終的にはスキンケアと顔筋運動が結構効果があると実感しています。
高島さんの美の秘密

シートパックのイメージを覆すさっぱりテクスチャー
シートパックはべたつくので苦手でしたが、エポラーシェのプラチナフェイスマスクはさっぱりとした使い心地。間髪入れずにメイクをしてもスッと馴染むのがお気に入り。

履きやすいスニーカー情報は現場スタッフのお勧めが正解
ウォーキングはもちろん、最近は仕事やゴルフ、女子会もスニーカーで。今はヨネックスとOnにハマっています。消耗品なので価格も大事。2万円を上限と決めています。

55歳でゴルフデビュー。今や命かけています
早起きが苦手で、ずっと思い切れずにいたゴルフ。今ではすっかり趣味になり、月2~3回ペースでプレーしています。行く先々で面白いゴルフボールを集めるのがマイブーム。

就寝前の日課はストレッチ。体の変化を感じています
年齢とともに足首の硬さや巻き肩が気になるように。ストレッチポールに寝転がって、全身ストレッチをしています。とはいえ長すぎると逆効果と聞いたので、最大15分まで。
《衣装クレジット》
ニット¥184,800(FABIANA FILIPPI/アオイ) ピアス¥7,700、イヤカフ¥7,700(ともにABISTE)
2025年『美ST』7月号掲載
ヘア/佐々木大輔 メイク/曽我和彦 スタイリスト/村井 緑 取材・文/安田真里
◆あわせて読みたい
▶【還暦ビキニ】藤あや子さん(60歳)|お風呂で孫にお腹をつままれてから体作りに目覚めました