堀田茜さん(32)「親の老後が気になる世代。あと何回会えるんだろうって考えます」
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今期のドラマ『浅草ラスボスおばあちゃん』にCLASSY.モデルの堀田茜さんが出演中。「人生いつだって“今”が最盛期」と強く生きる75歳の主人公・松子と、堀田茜さん演じる完璧主義の32歳・森野礼たちが現代の不条理に立ち向かう痛快ストーリーはCLASSY.世代には共感ポイントがたくさん! ドラマの見どころと、ドラマを通して今茜ちゃんが想うことをインタビュー。この記事は後編です。
改めて…堀田茜さんってこんな人!
モデル、俳優。1992年10月26日生まれ、東京都出身。CLASSY.をはじめ多くの女性ファッション誌、ドラマに出演。「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)レギュラー。『ENENOS FOR OUR EARTH -ONE BY ONE-』(J-WAVE)ナビゲーター。映画『この夏の星を見る』(公開中)に出演。2024年4月に結婚。
親の前では子供の自分が抜けなくて、素直に接することができなかったりします

――CLASSY.読者は森野礼の役柄や年齢も近いし、松子は読者にとっての親世代かすぐ先の未来にあたると思うので、共感や考えさせられる部分が多いドラマになりそうです。
そうですね。そろそろ親の老後のことが気になる世代ですよね。最近よく「あと何回親に会えるだろう」と思っちゃうんですけど、やっぱり親の前では子供の自分が抜けないから、素直に接することができなかったりして。
1話で松子が「ばばあだって、初めてばばあをやってんだ」って言うんです。そのセリフが好きなのですが、両親だって私たち子供のことはなんでも初めてなんですよね。お母さんなんだから・お父さんなんだから・おばあちゃんなんだからどうするべき、とつい考えてしまいがちですけど、そうじゃなくて、ひとりの人間として、敬意を持って接することができたらなって。
そんなふうに、松子のセリフは色んなことを考えさせてくれるので、2話以降も楽しみにしてください。
このドラマが、高齢者の現実を考えるいいきっかけになるはず
――このドラマの中では高齢者の生きづらさも描かれています。礼を演じてみて、茜ちゃん個人が何か思うことはありましたか?
1話で松子がマンションを追い出されたり、経験豊富な自分ではなく、若い人材を求められてる空気を察してバイトを辞めたりするシーンがあります。誰しもいつかはそういう年齢になっていくのに、煙たがったり、ひとつの場所にまとめて管理しやすくしたり、面倒くさいもの扱いする現実があると思うと、なんとも言葉にならない…。
この間、どこかの県にすごく人気のある高齢者施設があるという話を聞きました。みんながそこに入所したがるくらい、雰囲気が明るくて、サービスも良くて、スタッフもいい人で、暮らしが楽しくなるという…。そんなふうに、高齢者にとって明るいイメージが持てる施設が増えれば、歳を取ることを前向きに考えられるのかなって。ただ1話で松子は、高齢者がひとまとめにされることを嫌がっていたので…うーん、すごく難しいですね。でもCLASSY.世代としては、このドラマがそんな現実を考えるいいきっかけになると思います。
キャラクターが育った家庭環境や過去に注目してほしい!

――これからドラマはどんな展開を迎えていきますか。
登場人物それぞれ、背景に重い何かを背負っていて、松子との掛け合いの中でそれらが浮き彫りになったり、思わぬ方向に転がっていったりします。役作りをする上で、そのキャラクターが育った家庭環境ってすごく大事な部分なのですが、どの登場人物もそれがわかりやすく表れてくるし、そこに人間味を感じられると思います。私が演じる礼の過去も後々描かれていき、回を追うごとにどんどん目が離せなくなっていくので、毎週楽しみに待っていてください。
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土ドラ「浅草ラスボスおばあちゃん」
東海テレビ・フジテレビ系全国ネットで毎週土曜日23時40分〜24時35分放送中。75歳の日向松子(梅沢富美男)が便利屋を起業し、区役所役員の森野礼(堀田茜)をはじめとするクセの強い若者たちと第2の青春に挑む。人情味あふれる痛快リスタート物語。<出演> 梅沢富美男 堀田茜 朝日奈央 / 研ナオコ / 浅丘ルリ子
撮影/杉本大希 ヘアメーク/神戸春美 取材/野田春香 構成/越知恭子