俳優・高橋ひとみさんの大人婚「最初は勢いでも、50歳過ぎて愉しみ合うのが醍醐味です」
人生が長くなった今、40代はまだ折り返し地点手前。後半をともに生きるパートナーを得たいという方が増えています。今回は、40代以降で結婚された方々にお話を伺いました。すると、若いときとは異なる、豊かで味わい深い結婚の形が見えてきたのです。
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高橋ひとみさん 俳優
63歳・東京都在住

最初は勢い(笑)
50歳過ぎて愉しみ合うのが
大人婚の醍醐味
50歳過ぎて愉しみ合うのが
大人婚の醍醐味
出会って2カ月、交際2週間のスピード婚! 高橋さんが52歳、旦那様が50歳の時に、お二人は共通の知人主催の食事会で出逢いました。「何度かお誘いは受けつつ2人だけで…はお断りしていましたが、ある日、私のイタリアの仕事に半ば強引に同行してきて(笑)。夫は無類の服好き、イタリアの工場のショッピングも楽しむから…と。女性スタッフだけの移動の中、1日だけあったオフに献身的にアテンドしてくれる姿や、記念に二人で撮った写真の被写体バランスに、(あら、なかなかいいわね)とは思いましたね」
183㎝の高身長、外資系航空会社にお勤めのジェントルマン。「ちゃんとプロポーズをしてくれた人は初めてで…。付き合った方はいましたが、仕事も楽しかったし結婚はいいかな? と思っていたんです。借金がなく、働いている人ですし何より信頼できる方からの紹介。1回は結婚してみようかと勢いもありました」。
「折しも母が病床につき、私がいけない時も毎日彼がお見舞いに。母から、〝結婚は修行。いい人だから、絶対離婚しちゃダメ〟と言われました。母は私が一人になるのを心配していたので夫の存在が心強かったようです」。
同居された瞬間から離婚の危機があったそうですね。「彼は犬を飼ったことがなく、一緒のベッドに居ることにもショックを受けて…。私にとってはももえ(愛犬)の方が大切、受け入れてもらえないなら離婚しかないと彼に告げました。そうしたら、この人は大切な人…とももえが夫に寄り添って。夫も私以上に可愛がってくれるようになりました。
ただ、お互い違うところばかり…例えば夫はファッションにこだわりが強く私にも細かく口を出します。ちょっとしたパンツの丈にもうるさいの! 洋服もすっかりトラッド系になって、女優友達に〝華がなくなったわね〟なんて言われる始末。でも50歳になるまで好きに生きてきた二人が好みを認め合い、良いところを吸収しあえることは純粋に楽しいとも思うんですよ」。
結婚12年、その思いに変化は?「母の〝結婚は修行〟の意味がわかってきましたね。私は”イヤだわ”と思っても喧嘩や大きな声は出せず黙ってしまいます。最近は頭の中で”もう離婚する”と言って気持ちをスッキリさせたり、共通の知り合いに愚痴をぶつけています」。
とはいえ仲良しなお二人です。「なんだかんだ言って、この人しかいないかもって。帰宅を待って駐車場を開けておいてくれたり、私が喜ぶことをいつも考えてくれています。でも、たまの休みにデートプランをびっちり入れられてしまうのは困っちゃう。趣味・高橋ひとみ?(笑)」
<編集後記>オトナだからこその許容! そしてラブラブさが羨ましい
年々譲れないものや許せないものが増え大人の出会いは難しい? と思っていましたが、高橋さんのお話を伺って、最低限これだけというもの以外は許容し合うのが大人の恋&結婚なのか…と。ともすればお互いを透明人間のように扱う熟年夫婦に比べ、お二人のラブラブ度にときめきました!(ライター 竹永久美子)
トップス¥35,200パンツ¥39,600(ともにベイジ, /オンワード樫山 お客様相談室)ネックレス¥15,400イヤリング¥18,700(ともにナチュラリ ジュエリ/NATURALI JEWELRY 新宿髙島屋店)リング¥649,000ブレスレット¥1,760,000(ともにケイテン/ラ パール ドリエント)インナー、シューズ(スタイリスト私物)
撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/木村真弓(MARVEE)スタイリスト/おおさわ千春 取材/竹永久美子 撮影協力/シェリル・アー ※情報は2025年6月号掲載時のものです。
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