【防災対策】被災経験者が語る「本当に必要なものリスト」

9月は防災月間。今回は、被災経験のあるママ防災士・イラストレーターのアベナオミさんとフリーライターの阿南志都さんに、被災時に必要なものを教えてもらいました。いざという時の備えの参考にしてください。

教えてくれたのは

ママ防災士・イラストレーター アベナオミさん

宮城で被災経験あり。長男が1歳のときに東日本大震災を経験。ママ目線の防災対策の大切さを、イラストを通じて広める活動をしている。

フリーライター 阿南志都さん

熊本で被災経験あり。被災時は自宅と車中にて避難。周りの方々へ防災アドバイスなどを伝える活動をすることも。

アベさんの「"自宅避難"を想定した基本の備蓄リスト」

□水(飲用・生活用)
□たらい・バケツ
□カセットコンロ
□携帯バッテリー
□軍手・マスク
□救急セット
□保険証の控え・現金
□保湿アルミシート
□子どものグッズ(おむつや離乳食)
□水をくむ給水タンク
□保存のきく食品・レトルト・乾物
□ウエットティッシュ
□ラジオ・電池
□ビニール袋
□ライト・ランタン
□数日分の着替え
□女性目線のグッズ

「災害時専用で買うのではなく、普段も使えるもので揃えていくのが基本。通常の生活で使い慣れたものを、いざというときに活躍させてください」(アベさん)

「水をくむ給水タンク」は運ぶことを考え軽めのものを
「給水所が開設されたとき、持ち運びをしなくてはいけないので、あまり大きすぎると重い。2L程度のものをおすすめします」(アベさん)

「ウエットティッシュ」はとにかく大量に必要
「貴重な水の代わりに使うもの。体もこれでふきます。肌にやさしい、赤ちゃんのおしりふきもおすすめです」(アベさん)

「ライト・ランタン」は停電の際あると便利
「通常時はインテリアとして、非常時はトイレの明かりなどに活用。停電になると明かりがいくつか必要です」(アベさん)

阿南さんの「車中生活でも使える"避難リュック"の中身」

□水(飲用・生活用)
□水分が多い非常食
□眼鏡
□軍手・マスク
□救急セット
□保険証の控え・現金
□冷却アイテム(夏)・カイロ(冬)
□水をくむ給水タンク
□ウエットティッシュ
□携帯バッテリー・電池
□生理用品
□歯ブラシ
□数日分の着替え
□虫よけ(夏)
□保湿アルミシート(冬)
□女性目線のグッズ

「余震が続いている間は車中生活が安心。避難所よりもプライバシーが確保できます。快適に過ごすためには厳選したアイテムが必要です」(阿南さん)

「水分が多い非常食」は栄養ゼリーなどを
「乾物系の非常食は口の中の水分を持っていかれることが多いと実感。必要な栄養と水分がとれるゼリーがおすすめ」(阿南さん)

「眼鏡」はスペアの眼鏡も用意
「コンタクトレンズのケアは大変なので、使い捨てをストック。何が起こるかわからないので、予備の眼鏡があると安心です」(阿南さん)

「冷却アイテム(夏)・カイロ(冬)」特に暑さ対策は必須
「冷却スプレーより、しっかり大動脈を冷やせる冷却パックなどのほうが効果的。必ず必要になるので準備を」(阿南さん)

「女性目線の避難グッズ」も大切です!

アベさんも阿南さんも、実はあったらよかったものに「女性目線の避難グッズ」をあげています。たとえば以下の4つ。

□乾燥&臭い対策グッズ
□すっぴん対策グッズ
□ベタつく前髪対策グッズ
□歯のケアグッズ

ぜひ、これらの女性目線の避難グッズもおさえておいてくださいね。

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取材/鹿志村杏子 協力/ AWABEES、UTUWA 構成/タカノマイ(Mart編集部)

Mart2019年10月号 とじ込み付録
PINGUと考える女性目線の「防災BOOK」より

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