松本まりかさん、40歳を迎えた今「老いを言い訳にせず、むしろ青春していきたい」
透明感溢れる美しさとキュートさが共存し、唯一無二の圧倒的な存在感を放つ女優の松本まりかさん。2018年に「あざとかわいい」でブレイクし、40歳を目前にしてゴールデン・プライム帯でドラマ初主演を果たした後も、輝きを増しながら快進撃を続けています。決して華々しい女優人生ではなかったと語る松本さんに、スポットライトを浴びるまでのこと、40歳を前に起こった心境の変化や恋愛観など、ありのままの人生について語っていただきました。
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松本まりかさんprofile
1984年生まれ。2000年NHKドラマ「六番目の小夜子」でデビュー。2018年のドラマ「ホリデイラブ」でブレイクし、大きな注目を集める。以降多くの舞台やドラマに出演し、2023年4月には「ミス・ターゲット」でゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演を果たす。現在出演中のテレビ東京系ドラマ「夫の家庭を壊すまで」、2024年5月より公開の映画「湖の女たち」でも主演を務めた。
いつか結婚や出産、純愛だってしたい!という夢も
今現在、恋愛よりも”演じる”という仕事に自分自身の全てを捧げています。等価交換かもしれませんが、こんな風にやっと注目してもらえるようになった上に、プライベートまで幸せを…なんて、ちょっと贅沢かなって。もちろんそういう人に出会えたら恋をしたいという思いもありますよ。でも今はその分、ドラマや映画など作品の中で思いっきり演じることで、恋愛の全てを心から体験して没頭する。それが私の使命なのかなと…言い聞かせています(笑)。恋愛って素晴らしいものだし、時には甘えたいなと思うこともあります。でもそこは流されない(笑)!今、自分の中での最優先事項は仕事だと思っているので、いつか来るべき時がきたら…ですかね(笑)。
好きな男性のタイプは、心の清潔感がある人。人に優しく、誠実に日々を生きている人、というイメージです。自分自身がそうありたい、清らかでありたいという理想を持っているからこそ、そんな人に憧れますね。
"老い"を言い訳にせず、人生を謳歌しながら生身の自分で勝負したい
STORY世代の方達にメッセージがあるとすれば、自分にも言い聞かせていることですが、”老いを逃げにしないで”ということでしょうか。 老いを受け入れるという考え方もある一方で、老いを逃げ道にしない、言い訳をしないという考え方は斬新で勇気をもらえるんです。もちろん数字の重みはありますよ。でも、ちょうど40歳を迎えたばかりの私が今感じているのは、むしろどんどん子どもに戻ってワクワクするような感覚。「いやいや、今からでも生き生きできるし、青春しようぜ!」って思います(笑)。私はまだ夢もあるし、これからやりたいこともいっぱいある。身体の老いは別としても、精神的な老いからは逃げない。そうすると世界がキラキラして見えるし、細胞も活性化されて若返るんですよね(笑)。
老いに甘んじないためには、やっぱり美容も楽しみたい。心と身体は繋がっているので、局所的に何かをすればいいというわけではなく、食べ物から運動まで全体をケアすることが大事だと思っています。私はむくみやすい体質で、すぐに顔もパンパンになるので、よもぎ蒸しやサウナ、岩盤浴などで”出す”ことをメインに。今はそういう時間も全て演じることに費やしているのですが、むしろ細胞が活性化されるのか、外側のケアに通わなくてもあまり気にならなくなりました。やっぱりワクワクしながら心を動かすことが一番の美容法です。
年齢とともに衣を纏って着飾ることもできますけど、私は裸の状態でも素敵だと思われるような年齢の重ね方をしたいんです。色々と羽織っていく人生ではなく、生身の自分で勝負できるようになりたい。そのためにも、精神的な老いから逃げないで、心から笑って人生を謳歌することが一番大切だと思いますね。
"人を幸せにする"という使命感をもって、女優人生を全うしたい
人って「何のために生きているのか」という使命を見つけたら強いなと実感したんです。だから、その使命を全うして生きていくことが今の目標でありビジョン。今回、『ミス・ターゲット』というドラマで主演を演じて、全身全霊でベストを尽くしたら見える世界が180度変わって。その時に見つけた使命が、”人を幸せにする”ということ。誰かを笑顔にしたり、愛を与えられる存在になりたいと心から思うようになりました。特に今回、そんな想いで作り出された作品は、本当に多くの人を笑顔にするパワーがあると身をもって知ったんです。視聴者の方たちの「面白かった」「感動した」というコメントが日に日に増えていくのを見て、それが私にとっての大きな救いになりました。
これまでは、自分自身の内省に重きを置いて生きてきたと思います。でもここからは心を開いて、他者との繋がりを感じながら人と関わって生きていきたい。誰かに愛を与えられる存在でありたいし、その人に笑顔になってほしいんです。この仕事をしている以上、そのスケール感をちゃんと大きくして、社会貢献をしていきたいと思っています。それが、今人生をかけて描いているビジョンです。
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