外郎=げろう?牛車=ぎゅうしゃ?そのまま読むのは間違いな漢字
「この漢字はこう読むだろう」と思って素直に読んだら、間違えてしまった。そんな経験はありませんか?
漢字は、組み合わされる言葉によってさまざまな読み方をするもの。そのまま読むのは不正解、なんてケースは珍しくありません。
今回は、そんな“そのまま読むのは間違いな漢字”をピックアップしてご紹介。あなたはいくつ読めるでしょうか?
1.「努々」
「努々」には「決して」「少しも」といった意味があります。
たとえば「努々忘れないよう」というように、後ろに禁止の語を付けて使う言葉です。
そんな「努々」の正しい読み方は……
「ゆめゆめ」です。
「努力(どりょく)」など「努」を「ど」と読むことから、「どど」と読み間違えないようにしましょう。
2.「外郎」
米の粉に水・砂糖を加えて蒸しあげたお菓子を「外郎」と言います。
一見すると、お菓子の名前ではなく人の名前のように思えるかもしれませんが、「そとろう」「げろう」と読むのは間違いです。
そんな「外郎」の正しい読み方は……
「ういろう」です。
外郎は全国各地で作られていて、地域によって使われる材料や製法が異なるそう。それぞれ食べ比べてみると、色々な違いを感じられるかもしれません。
3.「牛車」
思わず「ぎゅうしゃ」と読んでしまいがちなこちらの漢字。
牛舎なら「ぎゅうしゃ」と読みますが、「牛車」の「牛」は「ぎゅう」とは読まないのがポイントです。
そんな「牛車」の正しい読み方は……
「ぎっしゃ」です。
ちなみに「牛車」とは、昔、牛に引かせた屋形(やかた)車のことを言います。
普段はあまりしないような、少し珍しい読み方をする漢字。あなたはいくつ読めたでしょうか?
いざという時に困らないためにも、ここでしっかりと正しい読み方を覚えておきましょう。
参考文献
藁谷久三『教養が試される知らない漢字』(幻冬舎)
文/大内千明 画像/Shutterstock(Khosro、ajisai13、SasinTipchai)