「スターバックスで金髪やデニムの店員さんを見るようになった」ワケ
服務規定やヘアカラーなど、身だしなみの基準の緩和を取り入れる企業が相次いでいます。人種、年齢、性別などの多様性=ダイバーシティに対する社会の認識が大きく変化する今。移り変わる働く現場を取材したら、こんな声が聞こえてきました。
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「スターバックスで金髪の店員さんを見るようになったよね」
いち早く2021年8月に「自然な発色」から「色の制限なし」へ
スターバックスでは2021年にパートナー(店舗で働くスタッフ)のドレスコードを一新しました。パートナーたちが自由に各々の個性を表現してほしいとの思いから髪色を自由化し、服装の色やデニムなどの選択肢を増やし、帽子の着用も可能に。半ズボンにキャップといったスタイルもOKです。全国25店でトライアルしたうえでスタートしました。飲食物を提供するため衛生面を考慮しピアスやネイルには規定を設けていますが、現場からは自由にオシャレが楽しめ、働きやすくなったと好意的な意見が。お客様からも、店舗の雰囲気が明るくなり、パートナーとコミュニケーションのきっかけになると好評を頂いています。規定の緩和が、多様なお客様やパートナーが歓迎され心地よく過ごせる居場所作りのための一助になっていると実感しています。(広報・今枝さん)
全国1,901店舗(’23年12月末時点)でさまざまな年代の人が活躍。70代、80代パートナーが働く店舗も。
今までNGだったデニムの着用もOKに
読者はこう感じています
「ブラック校則に苦しむ子供を見てきたのでバイト先でオシャレを楽しんでいるのは見ていて嬉しい。でもパパは接客業での派手髪色に納得いかない様子」(主婦・ 49歳)
「ブリーチヘアが社会への反抗だったのは昔の話。今は白髪対策のハイライトも楽しめて仕事への意欲にも」(会社員・ 55歳)
「会社の制服が廃止されやっと膝丈タイトスカート+パンプスから解放されました」(契約社員・ 38歳)
「素敵な社会の流れと思いつつ、警察官でハイトーンなど、公務員の人だったら最初は違和感あるかも」(会社員・ 40歳)
「伸び伸びと働く様子を見るのは接客される方も嬉しい」(会社員・ 42歳)
「サラリーマンの夫が革靴&ビジネス鞄ではなくシックなスニーカーにリュックで通勤するように。楽になったと喜んでいます」(会社員・ 46歳)
「素の状態=真面目ではない。オシャレや美容が肯定される社会なら生きやすい!」(会社経営・ 35歳)
2024年『美ST』4月号掲載
撮影/渡邉明日香(A‐1) 取材/佐藤理保子 編集/矢實佑理
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