他の病院では治らなかった…読者が信頼する病院【私の敏感肌名医・神戸編】
肌に力がなくなり、年々バリア機能が落ちてくる大人肌は、さまざまなダメージで肌荒れを引き起こします。セルフケアで無理な時は親身になってくれるお医者さまを見つけたい。健やかな肌を取り戻す道はさまざま。その肌悩みを克服できたのは名医のおかげです。今回は神戸エリアの名医を紹介します!
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正しい診断に出合うことが大事だと実感。自分の肌と常に向き合う習慣がつきました
肌荒れに気づいたのは?
去年の4月中頃、朝起きて鏡を見ると、顔全体が赤くなっていました。昨日までなんともなく、熱もなく体調がすぐれないわけでもない。特別なものを食べた記憶も、スキンケアも変えたわけでもなく、前日の自分の行動を思い起こしても全く見当がつきません。痛くもなく痒みもない、ただ、顔全体が赤く火照っている状態になっていました。
どんな状態で病院に?
更年期の影響かもしれないと思い、近所の皮膚科へ。ステロイドを処方していただきましたが、赤みは良くならず、半年後には軟膏を塗るとヒリヒリするように。自分の症状と似た症例を探し病名を検索。もしや酒さかも知れないと思い始め、市内で酒さを診ていらっしゃるはやし皮ふ科を見つけました。先生のブログも読み、ココだ!と確信して受診。
どんな治療を受けましたか?
先生に4月からの経緯と、他院で処方してもらったステロイドの使用状況をお話ししました。そして、肌診断機で全顔の写真を撮影し、その結果を見ながら先生が「酒さ」と診断。説明を受けて、飲み薬2種類と塗り薬を処方。薬を服用し軟膏をつけ始めて2週間ほどで赤みは完全に治まりました。その期間で治まったのはかなり稀のようです。
飲み薬は西洋薬のミノサイクリンとシナールの錠剤の2種(2つとも保険診療)。塗り薬は酒さの外用薬を処方。朝晩の洗顔の後、赤み部分全体に薄く塗布。酒さ用の外用薬はステロイドではなく、刺激感もない使用しやすい外用薬で酒さに対して効果的な治療外用薬。〈当時の薬を撮影。すべて本人私物〉
治療を受けて変わったこと、今、気をつけていることは?
敏感肌である所以の皮膚病らしく、外的な刺激を避けるようにしています。W洗顔を避けるためララビューで丁寧にクレンジングしぬるま湯で洗います。エリクシールのローションとグラファのミルクを擦らないように優しくハンドプレス。サウナなど体を極端に温めると悪化するので長時間の利用は避けています。小鼻の周りが赤くなったら早めに処方してもらった軟膏を塗るように。
1:健栄製薬 ベビーワセリン2:グラファ モイスチュアキープ ミルク(はやし皮ふ科クリニックで購入)3:エリクシール リフトモイスト ローション SPⅢ 4:オルビス クレンジングリキッド(限定ボトル)5:ララビュウ ホワイトCクレンジングミルクEX〈すべて本人私物〉
\先生の所感/
酒さは原因不明の慢性炎症性疾患です。顔全体に赤みとヒリヒリ感を伴います。悪化原因として、日光や高温や低温の外部環境や、皮膚への外的刺激や飲酒、刺激のある食べ物によることが考えられます。診断は難しく、他の皮膚病と併発している場合もあります。酒さは薬が効きづらい治りにくい皮膚病です。レーザーや光治療などが効果のある場合もあります。自己判断をせず、皮膚科受診をお勧めします。
紹介してくれたのは…
川崎医科大学大学院卒業、同附属病院勤務、同大学臨床講師(皮膚科学)などを経て、幼少期を過ごした神戸に皮膚科を開業。
兵庫県神戸市中央区日暮通2-1-3 TEL:078-251-0353
阪神「春日野道駅」から徒歩2分。一般皮膚科・アレルギー科、小児皮膚科。酒さは特徴的な病気です。心当たりのある方はクリニックHPの「酒さ」チェックリストの該当項目をご確認ください。
2024年『美ST』4月号掲載
撮影/渡邉明日香(エーワン)〈東京〉、安田慎一(スタジオ シン)〈名古屋〉、渋谷美鈴〈神戸〉 取材/菊池真理子、八尾美奈子 編集/石原晶子
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