「呵責=かせき?」「科白=しなはく?」読めたら知的に見える漢字4選
見たことある気はするけれど、難しくて読めない……。そんな漢字をさらりと読めたら、きっと知的に映るはず。この記事では、そんな“読めたら知的に映る漢字”をまとめてみました。
クイズがてら、漢字の正しい読み方をしっかりと覚えておきましょう!
1.「遡及」
ニュースや新聞などで「遡及」という漢字を目にしたことがある人もいるでしょうか。
「遡及」には「過去にさかのぼること」「過去にさかのぼって、その物事に対して影響や効力をおよぼすこと」という意味があります。主に法律の分野で使われることが多い言葉です。
そんな「遡及」の正しい読み方は……
「そきゅう」です。
ちなみに「遡」は訓読みだと「遡る(さかのぼる)」と読みます。
2.「科白」
「科白」という字面を見ても、何の言葉かいまいちイメージしにくい人も多いのではないでしょうか。
「科白」はドラマや映画、劇などに欠かせないものです。日常生活の中で、あなた自身も自然と耳にしていることでしょう。またその他に「言いぐさ」「決まり文句」といった意味もあります。
そんな「科白」の正しい読み方は……
「せりふ」です。
「科白」にはそれぞれ“科=芝居のしぐさ”、“白=はおしゃべり”という意味があります。
そのため「科白」とは本来“しぐさとせりふ”のことでしたが、いつしか「せりふ」だけになったそうです。
3.「杜氏」
「杜氏」は、日本酒を造る集団の中でもトップに位置する人を指す言葉です。いわば“酒蔵における最高責任者”とも言えるでしょう。
「杜氏」という字面を見ると、お酒のイメージがまったくないため、思わず「もりし? 人の名前?」などと勘違いされることも少なくありません。
これを読めたら、きっと知的に映ること間違いなし! そんな「杜氏」の正しい読み方は……
「とうじ」です。
また、地域によっては「杜氏」を「とじ」と呼ぶ場合もあります。
4.「呵責」
ついうっかり「かせき」「あせき」などと読んでしまう人も少なくない「呵責」。
「呵責」には「とがめること」「厳しく責めること」という意味があり、たとえば「良心の呵責」(悪いことをしてしまった自分をひどく責めること)といったように使われます。
そんな「呵責」の正しい読み方は……
「かしゃく」です。
ちなみに「呵」には「叱る」、「責」には「責める」といった意味があるそうです。
読めたら知的に映る漢字、あなたは4問中いくつ読めたでしょうか?
正しい読み方と併せて言葉の意味も覚えておくと、より知的な印象を与えられるはず。ぜひこの機会に、読み方と意味をセットで覚えておきましょう。
参考文献
加納喜光『読めそうで読めない漢字2000』(講談社)
文/大内千明 画像/Shutterstock(Dean Drobot、sirtravelalot、kitsune05、fizkes)