【辺見えみりさん・47歳】長女が10歳に『子育てで一番大変だったのは、離婚後の環境変化』
『VERY NaVY』の人気インタビュー連載「子育て第2シーズン」に辺見えみりさんが登場。子どもだからわからない、はナシ。シングルマザーとして伝える覚悟が母娘の絆を強くする。10歳の娘さんの子育てをしながらスキンケアブランドの立ち上げやYouTubeチャンネルの配信と多彩にパワフルに活躍するえみりさんに、インタビュー前編では離婚後の子育てについて伺いました。
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子育て第2シーズンどうですか?《前編》
抱っこや添い寝は、喜んで。
今のうちに“しあわせ貯金”
娘は10歳。お姉さんぽくなったなと感じることもあれば、まだまだ甘えん坊なところも。たまに「抱っこ!」と言われて喜んで抱きかかえると、そのサイズ感と重さにびっくり(笑)。夜もひとりで寝るのがこわいと言うので、寝付くまで添い寝もしたりして。〝もうひとりで寝られるでしょ〞と思うときもありますが、照明を落とした部屋のなかでの会話も、肌が触れたときの温もりも、抱っこしたときの重みも。成長するほどに感じる回数が減っていくんだなと思うと、今のうちにたくさん味わっておきたい。しあわせ貯金ですね。
これまでの子育てで一番大変だったのは、離婚後の環境変化。まだ幼い娘に、パパとママが離婚をすることでお友達のお家とは違う状況が増えてくること、それでもあなたのパパとママであることはずっと変わらないこと、これまでも仕事をしてきたけれど改めて〝ママは働かないといけない〞ということ。今までとは違う家庭の状況に娘が不安を感じるたびにテーブルで向かい合って、車の中で、ふたりで泣きながら。娘が納得してくれるまで話し合いの繰り返し。曖昧にしたり、大人になってから話せばいいとは考えませんでした。仕事でママが一緒にいられなくなったことと、子どもへの愛情は別。愛されて生まれてきて、その愛情はずっと変わらないことは、ママとしてだけでなく同じ女性として、きちんと伝えなきゃいけないと思ったんです。娘の泣き顔を見るのも、私の泣き顔を見せるのも辛かったですし、そのやり方が正解だったかもわかりません。でも、今の私と娘、パパと娘の関係を見ていると「我が家はこれで良かったんだ」と感じています。
ママは働かなきゃいけないし、働くことが大好きでもある。話し合いを経たうえで日々の奮闘の様子を間近で見てくれているせいか、私の仕事を応援してくれています。頑張った過程よりも、成果に関心がある様子。私が手がけたmizukaの化粧水なども感想を伝えてくれて、「ママの化粧水すごくいいよ」と塾の先生にPRもしているとか(笑)。この間もパソコンで作業をしているなと思ったら宣伝用のポスターを作ってくれていました。インスタグラムで採用決定! mizukaは後々〝娘につなぐことができたら〞と立ち上げたブランドでもあり、そのこ
とも伝えているのでチームみたいに感じてくれているのかもしれません。
ジャケット¥143,000 (デガージェ/カオス表参道)ニット¥19,800(カオス/カオス丸の内) ペンダント¥1,050,500 ピアス¥1,050,500 バングル¥1,672,000(すべてティファニー/ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)
私が幼い頃、母は仕事で大忙し。
「働く母が誇らしかった」
私が幼い頃、母は仕事で大忙しでした。ディナーショーが入ると1カ月ぐらい帰ってこないときもあって、私は祖父母に育てられたような感じです。でも、寂しいというより、働く母が誇らしかった。母は仕事の話を私によくしてくれ、一緒にいるときはっぱいのハグと「大好きだよ」の言葉をもらいました。あとは、手紙。私への大切なメッセージを、いつでも読み直せる手紙としても伝えてくれていたんです。今でも誕生日などのイベントには、お互いに手紙をやりとり。母からの手紙はいつも同じような内容ではあるのですが「あなたが生まれてきてくれて本当に良かった」という定番のフレーズが、層のように重なっていく幸せもあるのかなって思うんです。
Profile
辺見えみり(へんみえみり)さん
1976 年12 月16 日生まれ。1993 年にドラマ『いちご白書』でデビュー。スキンケアブランド『mizuka』(@mizuka_cosme)代表取締役社長を務め、YouTube チャンネル『辺見えみり emitube』も精力的に動画をアップ。10歳の女の子ママ。
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撮影/酒井貴生〈aosora〉 スタイリング/乾 千恵 ヘア/masato〈B.I.G.S.〉 メーク/早坂香須子 取材・文/櫻井裕美 編集/羽城麻子