〝また「オシャレ」ができる楽しさを噛み締めている〟小谷実可子さんの今を肯定してくれる服
それなりの年齢を重ねた今、またオシャレが楽しいという人が増えています。
自分の顔、体に合うものも、流行も理解した上で、経験値をもった大人が選ぶ服。
そんな素敵な選択肢の数々がここにあります。
今回は小谷実可子さんの「わたしの今を肯定してくれる服」を、HERS9月号本誌より一部抜粋してご紹介します。
■小谷実可子さん(52歳)
~もう一度体を鍛えたら、もう一度好きなものに出合いました~
TOPS/コイビトミサキ PANTS/エンフォルド SHOES/ガイモ PIERCE/雅嶺
最近、体が変わってきたことで、また「オシャレ」するのが楽しくなってきました。
50歳になったときに、シンクロナイズドスイミングのショーに出るお話をいただきました。
それは、水着を着て演技をするということ!
やると決めてからは一念発起。動ける体づくりを始めました。
基礎から始まり、トレーニングと練習を重ね、最初の年は演技するのがやっとでしたが、2年目は現役に近いくらいまで動けるようになって。
心も体も一気に軽くなりました。
体が変わると、不思議と似合うものの幅も広がり、ファッションに敏感になりました。
自分のことはついつい後回しにしていましたが、またオシャレに目が向いてきて。
仕事柄、会議や人前に立つことが多いので、ネイビーや黒のセットアップなどきちんとしたものが多く、普段着る服もなんとなく地味な方向にいってたのですが、ショーウインドゥに飾ってあったピンクのトップスを見たとき「これだ!」とひとめぼれして即購入。
そして、現役時代の私のテーマカラーが「ピンク」だったことを思い出したんです。
当時の私の水着はほとんどがピンクで、人生の転機と感じている、野生のイルカと泳いだときもそうでした。
少し日に焼けた肌には、鮮やかなピンクが映えて、明るい色を着るととっても気分が上がるんです。
再びピンクが私のテーマカラーになり、「今」のオシャレを楽しんでいます。
こたにみかこ
元シンクロナイズドスイミング選手。ソウル五輪では夏の五輪で女性初の旗手を務め、ソロ・デュエットで銅メダル獲得。2020年東京オリンピック招致アンバサダーを務めるなど国際的に活動する一方、コーチを務めるクラブで普及育成を行っている。
撮影/ササキヨシヒロ ヘア&メーク/住本由香 取材・文/見学裕己子 構成/永吉徳子