【40代50代女性の人間ドック】受診すべき項目とは?
病気の可能性を見つけて、予防につながる「人間ドック」。美ST世代は必ず受けておきたいもの。今回は費用も時間もかかる人間ドックを賢く受けるための基本知識をご紹介します。
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心身に変化が出てくる40代。年1回の人間ドックで健康管理!
更年期障害や生活習慣病のリスクが高まる40代は、職場健診などと並行して全身の病気のリスクを調べる人間ドックを受診しましょう。人間ドックの結果はABCDなどで評価されますが、40歳を過ぎるとA判定が減り検査結果にばらつきがあることも。女性は真面目な方が多く、BやC評価が気になるようですが、加齢変化として多少のズレが出てくるのはしょうがないこと。検査結果は自分の健康状態を把握するきっかけ、生活習慣の見直しになるので、神経質にならず前向きに利用して。また定期的な健診は病気の早期発見に繋がるので、将来の自分への投資と考え、年に1回は受診して。
更年期など女性のライフステージごとの悩みに対し幅広い知識と経験を持ち、患者さんからの信頼が厚い。女性薄毛治療歴10年以上の経歴もありメディアにも多数出演。
人間ドックの基本知識
Q.会社健診の検査項目は?
A.身長、体重、腹囲、視力検査・聴力検査、胸部エックス線検査・喀痰検査、血圧の測定、貧血検査(血色素量及び赤血球数)、肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)、血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)、血糖検査、尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)、心電図検査
会社の定期健診は事業者が従業員の生活習慣病など健康を守るために行い、自治体の健診は生活習慣リスクを減らし、自治体のがん検診は死亡率を減少する目的があります。
Q.どのくらいのペースで定期健診を受けると良いですか?
A.40代以降は体全体のバランスが崩れてくる年頃なので、年に一度のペースで受診し確認しましょう。
Q.同じクリニックで受けるべき?
A.データを蓄積し比較することで変化がわかります。同じクリニックだと毎年のデータが残り便利です。
Q.病気の疑いが見つかった場合、病院は紹介してくれますか?
A.健診クリニックには連携医療機関があることが多いので、精密検査の際に紹介してもらえます。
Q.自治体などの健診と人間ドックの違いは?
A.自治体の健診はがん検診や生活習慣病の検査が多いので、人間ドックで女性特有の変化も確認を。
結果を見ても慌てない血液検査数値の見方
数値をもとに 今後の対策を!
\血糖値が高いと網膜症や梢端神経障害に/
糖代謝
糖代謝の測定は空腹時血糖が90mg/dL程度とHbA1c5.5%未満であれば正常。糖代謝の異常は腎障害・神経障害・目の障害に繋がります。
\更年期症状と似ている橋本病の恐れも/
甲状腺ホルモン
FT3またはFT4が低下し、TSHが上昇しているときに甲状腺機能低下症と判断。更年期症状と似ているため、区別するためにも血液検査が必須。
\気をつけたい生活習慣病No.1/
脂質代謝
コレステロールは若い頃は影響がなくとも、閉経前後に女性ホルモンのフタが外れると上昇。悪化すると動脈硬化の原因になります。
\ホルモン乱高下の時期に検査を/
女性ホルモン
エストロゲン(E2)の分泌が減少し、ゴナドトロピン(FSH、LH)の上昇が見られたら卵巣機能が低下の場合も。ホルモン値の把握は大事。
クレアージュ東京 レディースドッククリニック
東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館17F
TEL:0120-815-835 日・月休診 完全予約制
レディースドックプレミアム ¥91,300~
2024年『美ST』3月号掲載
撮影/加治屋圭斗、渡邉明日香(A-1)ヘア・メイク/yumiko(Lila)取材/菊池真理子 編集/増野玲奈