この夏のUV対策でやっておきたいこと

「ちゃんと日焼け止めを塗っているのにシミやシワが増えた!」なんてガッカリした経験はありませんか?それは肌の抗酸化力が不足しているせいかもしれません。外側だけでなく内側からもケアをして、今年は日焼けしない夏に。今からでも遅くないUV対策始めませんか?

教えてくれたのは

まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長 山崎まいこ先生

皮膚科医。形成外科、皮膚科、美容皮膚科医として勤務後、昨年東京・代官山にクリニックを開業。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく腸や心のケアなどもサポートし、真の健康と美を追求。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には各界著名人からも定評があります。

Q1.紫外線対策として最低限しておくべきことは?

A.外側からのケアに加え、内側から抗酸化力をUP
紫外線を浴びることで活性酸素が発生し、シミやシワ、たるみなど肌の老化につながります。まずは外側から入ってくる紫外線を、日焼け止めや帽子などでブロックすることを心がけて。サングラスで目から入る紫外線をブロックするのも大切。ただ外側からのケアには限界があります。そこで重要なのが抗酸化力。たとえ紫外線を浴びてしまっても、それがあるなしでダメージは大きく変化。日頃から抗酸化力の高い食品を積極的に食べるなどの、内側からのケアも大切です。

Q2.うっかり日焼けをしてしまった!その日のうちにしておくべき自宅ケアって?

A.スキンケアと抗酸化食品で集中ケアを!
紫外線を浴びたあと、肌はすぐに黒くなるというわけではありません。紫外線により発生した活性酸素がさまざまな炎症を起こすというプロセスがあるので、そこを最小限に抑えることが大事。炎症がある場合は冷やし、日焼けによる乾燥対策として保湿を徹底して。美白タイプのシートマスクなどの応急処置も効果的。またさらに炎症を加速させないよう、2~3日はポリフェノールなどの抗酸化力のある食品をたくさん食べて、内側からも集中的にケアしましょう。

Q3.内側からのインナーケアとして、効果的な食材は?

A.抗酸化力の高いビタミン類やポリフェノールを含む食品を
活性酸素を抑える抗酸化力の高いビタミンA、C、Eや、ポリフェノールを多く含む食品を積極的にとりましょう。ビタミンCは実は果物よりキャベツやカリフラワー、オクラなどに豊富で、生で食べるのが効果的。にんじんやカボチャなどに多く含まれているビタミンAは油と一緒にとることで吸収率が上がるので炒めものなどに。ビタミンAとEを効果的にとるなら卵黄を。ポリフェノールが多いのはアサイーなどのベリー系のほか、高カカオチョコレートもおすすめです。代謝を促すという意味ではねぎやにら、にんにくなどのデトックス食材も◎。

Q4.高カカオチョコレートってどういった効果があるの?

A.美肌効果に加えて体を内側から若々しく
まずはカカオポリフェノールの持つ抗炎症作用と抗酸化作用が〝美肌効果〞の最大のポイント。抗炎症作用は紫外線によって肌が赤くなり、皮膚のバリア機能が低下するのを防いでくれます。また高カカオチョコレートを日常的に食べることで抗酸化作用により活性酸素を除去して体の抗酸化力が高まり、紫外線によるダメージの予防にもつながります。さらに抗酸化力が高いということは、肌だけでなく体のさまざまな酸化ダメージから守ってくれるので、血流改善など健康面でも効果が期待できます。

 

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撮影/中村彩子 取材・文/森本奈緒子 構成/タカノマイ(Mart編集部)

Mart2019年9月号
この夏のUV対策でやっておきたいこと より