大人こそ美しい。令和の夏は【浴衣(ゆかた)】でお出かけしませんか?《関西編》
大人の女性が、サラリと涼やかに着こなす「浴衣(ゆかた)」は、いいものですよね。今年の夏は、花火大会やお祭りから足を延ばして、ぜひ機会をたくさんみつけ、浴衣で出かけてみてはいかが?
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この時季ならではの楽しみ。京都は川床で女子会
左から
歯科医師 尾形 愛さん(45歳)
着付け教室「ofune」主宰 山内沙織さん(39歳)
「アトリエ・ローズ」代表 梁井智加さん(45歳)
「ジントレーディング」代表取締役 櫻本仁美さん(35歳)
まだ少し陽が残っている川床でよく冷えたビールに京料理をいただく〝浴衣女子会〞は私たちの恒例行事です。40代の浴衣は〝粋で上品、ちょっと可愛い〞のがよいのでは。シックで落ち着いた雰囲気を出すなら藍色、白地の浴衣は、圧倒的に涼しげで爽やかです。ピンク地も帯の色合わせ次第で上品で大人っぽく演出できます。艶やかな夏の女子会は周囲からも好評です。かんざしは老舗の京都・かづら清でかんざしは浴衣を大人らしく着こなすために重要なポイント。京の「かづら清」さんで揃えてます。
竹の草履で足元も涼しげに
淡い色めのゆかたを、足元の藍色の鼻緒でしっくり落ち着かせます。
大人の髪飾りは控えめが丁度
大人っぽい藍色の絞りに合わせて、髪も上品にまとめます。かんざしはスワロフスキーでワンポイント。
アクセントカラーで色合わせ・色遊び
リバーシブルの帯の色めに帯締めとバッグの色を合わせました。
薔薇をちりばめて艶っぽく
浴衣と帯とかんざしのイメージは、好きな薔薇で統一。バッグは竹細工のものを合わせると、涼やかに仕上がります。
浴衣地も小物も格上げでホテルのバーへ
左から
「テンネット」代表取締役 宇野由紀子さん(49歳)
織り方作家・秘書 藤林由子さん(45歳)
着物の着こなしで大切なことは「季節」と「格」です。女性の着物は織り、染め、刺繍などで美しく装飾が施されていますが、素朴に見えるけれど格が高かったり、豪華に見えるけれど実は格が低かったりするのが難しいところ。ルールを身につけると、遊びどころが見えてきます。洋服では味わえない風流な気分を満喫していざホテルへ。
モダンな着物で個性的な着こなしを
浴衣は最もカジュアルな着物だから敢えて夏は思いっきりアレンジを楽しみたいもの。斜め縞の大胆な絞りに黄色の帯締めでライン取りしてみました。
変わり結びで前後の表情をチェンジ
左、男物のへこ帯に前板を入れて名古屋帯風に。右、名古屋帯を変わり結びに。
帯揚げ&帯締めは全身のアクセントに
帯締めは美しい紐を利用して帯留めを組み合わせ、やはりホテルには足袋を履くのがルール。
気負わずカジュアルな装いで繁昌亭へ落語を聞きに
左から
着付けと上方舞教室主宰 居相美和子さん(44歳)
三日月茶道教室主宰 田中瑠奈さん(36歳)
浴衣は夏の風物詩。季節を愛で女性らしい雰囲気を醸し出せるお召し物です。大人の浴衣は、綿100%ではなく麻や絹の入った生地や綿紅梅や絽が高級感があっていいと思います。着付けや着こなし方も大切。衿元を詰めて着ることで上品に見えますし、髪型もアクセサリーもシンプルにして、清く正しく着るのが大人の和モダン。落語へはそんなオシャレをして。
帯の結び方も工夫次第で格上げ可能
半幅帯でも、変わり結びにすると格が上がります。名古屋帯の一重をお太鼓にすると浴衣を粋に大人っぽい雰囲気に。
隠れたオシャレこそ大人の嗜み
半衿も浴衣地に合わせて格子柄に、帯揚げは涼やかな水色を合わせました。長襦袢の袖口のレースがチラリ、大人の色気は密やかに。
チラ見え足袋で遊び心をトッピング
浴衣も足袋を履くとお出かけ仕様になります。大阪の「ゑびす足袋本舗」さんの「レース足袋」やオリジナルの「こたび」でカラーコーディネートを愉しんでいます。
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2017年『美ST』8月号掲載
撮影/田頭拓人(東京)、久保嘉範(関西)、坂根綾子(静物) ヘア・メーク/杉村理恵子、Yukari(modentertainment) 着付け協力/装道礼法きもの学院・滝澤、木村 取材/金沢由紀子(東京)、八尾美奈子(関西)