【乳がん予防】今のうちに知っておきたい最新情報&習慣
仕事や家庭、親の介護などで忙しい40代、つい自分のことは後回しになっていませんか?自分のためにも誰かのためにも気にかけたいのは、女性がもっともなりやすい乳がん。「私は大丈夫かな?」と思ったら最新のニュースに目を向けることと、ブレスト・アウェアネスの習慣をつけることが大切です。
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1:ニュースに目を向けよう
アンジェリーナ・ジョリーが予防のため乳房を切除
「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」の診断となった場合に、がんを発症する前にがんの発生しやすい乳房や卵巣(両側の卵巣と卵管)を予防的に切除する手術。日本では2020年4月に乳がんや卵巣・卵管がんを発症している女性で未発症の乳房、卵巣・卵管の切除手術が保険適用に。
男性も乳がんになる。ブラザー・コーンさんが8月に公表
自身で左胸のしこりに気づき、大学病院で検査したところ乳がんと判明。現在は11月の手術に向けて抗がん剤治療中だそう。「僕も男性が乳がんになるとは知りませんでした。男性はなかなか気づきにくいですが、男性にも乳がんがあると知っていただき、早期発見するために自分の胸を見たり触ったり、気に掛けると良いと思います」。
2:ブレスト・アウェアネスの習慣をつけよう
しこりを探す自己触診やセルフチェックではなく最近では自分の乳房をよく意識し観察する生活習慣である「ブレスト・アウェアネス」が提唱されています。まずは自分の普段の胸の状態を把握することで変化に気づけるようになろう、という考え方です。イラストのような変化に気づいたら、定期検診を待たずすぐに乳腺を専門とする医師に相談を。40歳からは自治体から2年に1回の乳がん検診のお知らせが来るので必ず受けましょう。
基本は2年に1度のマンモグラフィー
POINT:月経開始後 1週間から10日程度だと胸が柔らかくて受けやすい
超音波検査を場合により追加
POINT:ワクチン接種の予定があるなら?
・接種前に受ける
・接種後4週間あける
・いつ、どちらの腕に受けたか伝える
40歳以上の乳がん検診の基本はマンモグラフィー(乳房を圧迫して行うレントゲン撮影)です。圧迫の痛みが心配な方は乳房が一番柔らかい、月経開始後1週間~10日にタイミングを合わせて受けましょう。40歳以上でも乳腺が多い“高濃度乳腺”の方はマンモグラフィーだけだと乳腺に病変が隠れて発見できない可能性があるので、超音波検査の追加がお勧め。乳腺の状態は個人差があり年代によっても変化するため、まずは自分に合った検診の検査方法を乳腺専門医に相談しましょう。
女性の乳腺専門医4名で乳がん検診、精密検査、乳がん術後もフォロー。聖路加国際病院の他、多くのがん専門病院とも連携。今年9月同ビルに婦人科も開設。中央区築地3-7-2 築地スカイビル3・5F TEL:03-3545-0880
2023年『美ST』12月号掲載
取材/菊池真理子 編集/矢實佑理