【睡眠の質チェックリスト】3つ以上当てはまったら不眠症かも?

寝ても疲れが取れない、入眠に時間がかかる、途中起きてしまう…そんな症状はありませんか?それ、不眠症かもしれません。寝ることは、身体能力・集中力・記憶力など脳のパフォーマンスを上げる大事な行為。あなたの睡眠の質もチェックして、美と健康を手に入れて!

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日中のパフォーマンスが損なわれる「不眠症」ってどんな症状?

何らかの形で夜眠り続けることができず、日中に眠気や倦怠感などを感じ、生活に影響を及ぼすような状態に陥ること。「不眠症」には大きく分けて4つのパターンがあります!

1:なかなか寝付けない【入眠障害】

眠る時間にベッドに入っても、寝付くまでに1~2時間かかってしまう。その状態が一定期間続いていて、日中の生活に支障が出ている人は、「入眠障害」の可能性が高いです。通気性の良い寝衣、寝室の温度を25~29℃にするなど、寝る前に深部体温を下げる工夫をすると入眠しやすくなります。

2:夜中に何度も目が覚めてしまう【中途覚醒】

ストレスを抱えたまま眠りにつくと、脳が休息に入れず深睡眠を得にくくなるため、浅い眠りの割合が増え「中途覚醒」が生じやすくなります。嫌なことを忘れるために寝酒をする人もいますが、アルコールは寝つきを良くするものの、眠りの質は浅くなるので寝る3時間前以降は控えることが鉄則です!

3:ぐっすり寝た気がしない【早朝覚醒】

本来起きる時間より2時間くらい早く目が覚め、それ以降眠れない人は「早朝覚醒」かも。適正な睡眠時間が6時間だとして、夜21時に寝たら起きるのは3時。睡眠時間は正常ですが、早朝に起きたことで体内や生活のリズムが崩れ、日中の活動に支障が出たら×。適正な睡眠時間を把握して規則正しい生活を送りましょう。

4:ぐっすり寝た気がしない【熟眠障害】

睡眠時間を十分とっているのに、目覚めがすっきりせず疲労感が残っているのは「熟眠障害」の可能性が考えられます。毎日の眠りが浅く、1カ月以上熟睡した感じが得られない場合は、睡眠時間の目標に達成しなくても、目が覚めてしまったら起きて、日中アクティブに活動することをおすすめします。

睡眠は「長さ」より「質」!美肌とスリムな体型はぐっすり眠ることで叶う

「若いときは一晩くらい徹夜しても平気だったのに、今では十分に寝ても疲れが取れない」など、睡眠の不調を訴える美ST世代の方は多くいらっしゃいます。40歳を越えると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量が減少。また体内時計も加齢に伴いずれやすくなってきます。そのため“昔ほどの良眠”を感じづらくなってしまうのです。朝起きたら日光を浴びる、適度な運動、ストレスをためない、腸内環境を整える食生活をするなど、メラトニンの減少を補う習慣をつけてください。起床・就寝時間、食事の時間は毎日できるだけ同じ時間に設定し、体内時計の調整がしやすい生活リズムを心がけることも大切です。肌は眠っている間に生まれ変わり、良い睡眠は基礎代謝を上げ、内臓脂肪がつきにくい体質をつくります。ぐっすり眠る習慣を身につけ、充実した毎日を過ごすことが、年齢より若く見せる秘訣だと思いますよ!

教えてくれたのは……RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック 理事長 白濱龍太郎先生

筑波大学卒業、東京医科歯科大学大学院統合呼吸器学修了(医学博士)。企業での講演、スポーツ選手のサポート、メディアへの出演、執筆業など治療以外でも睡眠医療の普及に尽力している医師のひとり。

3つ以上当てはまったら要注意あなたの睡眠の質をCHECK!

■ 寝る直前までスマホを見ている
■ 電気をつけたまま寝落ちすることがある
■ 22時以降に夕飯を食べることがある
■ 休みの日は平日よりも1時間以上睡眠時間が長い
■ 寝る直前に歯を磨く
■ 朝起きてもカーテンを開けない
■ 靴下をはいて寝ることがある
■ 打合わせ中に眠くなる
■ 電車で座ったとたん眠くなる
■ ベッドに入っても30分以上眠れない
■ 睡眠時間は足りているのになんだかすっきりしない

ぐっすり眠れている=きちんと充電できていないと、脳や心の疲労が蓄積され、日中のパフォーマンスが発揮できません。3つ以上当てはまったら「睡眠の質」が下がっているサインなので気をつけて!!
※出所:白濱龍太郎著『ぐっすり眠る習慣』(アスコム)

2023年『美ST』11月号掲載
イラスト/前田さつき 取材・編集/増野玲奈

美ST