元宝塚トップ娘役のメイクテクを公開【面長な印象を解消するためにやること】
退団後もさまざまなフィールドで活躍し、輝き続ける宝塚OG。その美しさの秘密を、宝塚仕込みの〝素化粧〟から紐解きます。今回は、若くして花組・明日海りおさんの相手役としてトップ娘役になった花乃まりあさん。「退団してからは透明感を重視している」と語る花乃さんの普段のメイクについて伺いました。
土台から透明感を引き出し、ハイライト&チークでメリハリを
「退団してから素化粧では透明感を重視しています。普段のベースはハイライト効果もある下地とCCのみですが、面長な印象を解消するためチークは必ず。ピンクとラベンダーの2色使いで顔の中心に視線を集めます。宝塚では一日に何度も化粧を落とすので比較的肌の状態が良かったのですが、退団後は毛穴やざらつきが気になるようになり角質ケアをプラスするなど、スキンケアも透明感をキープするよう力を入れています」
《Profile》
東京都出身。小学生で宝塚初観劇。2010年、宝塚歌劇団に入団。月組公演『THE SCAR
LET PIMPERNEL』で初舞台後、宙組に配属。’12年、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』新人公演でヒロインに抜擢される。’14年に花組へ組替え、トップ娘役に就任。’17年 『雪華抄/金色の砂漠』をもって退団。’18年TVドラマ「越路吹雪物語」(テレビ朝日系)にて本格的に芸能活動を再開。’21年に結婚。『ザ・ミュージック・マン』(’23年)など舞台にも次々と出演し、 日本テレビ系「ZIP!」でリポーターも務める。
▶︎素化粧って何?
舞台化粧に対してオフのメークを差す宝塚用語で、いわば究極のナチュラルメーク。宝塚音楽学校の本科生(2年目)から稽古場に行く際も素化粧が必須となり、自分でメークのテクニックを学んでいく。
花乃まりあさんの素化粧の愛用品は?
左から:ディオール スノー メイクアップ ベースUV35 ブルーシェードSPF35・PA+++ ¥6,820(パルファン・クリスチャン・ディオール)、「ビタミンC配合でトーンアップ」キールズ DS クリアリー ブライト エッセンス[医薬部外品]50ml ¥12,320、キールズ DS ライン ミルクピール トナー 200ml ¥8,030(ともにKIEHL’S SINCE 1851/キールズ)、ララビュウ ホワイトCクレンジングミルクEX-L 150ml ¥3,960(潤子ララビュール)
「『イヴの時間』のアンドロイド役の時に見つけたディオールのブルー下地は顔の中心からつけるとハイライト効果でメリハリが出ます」
「週に一度は拭き取りタイプのピーリングミルクで毛穴とざらつきケアを」
一日の終わりに灯すキャンドルで毎日リセット
「毎晩家事を終えた後、照明を落としキャンドルを灯して、お茶を淹れたり映画を観たりしてゆっくり過ごすのが夫婦のリラックスタイムになっています。キャンドルは占いの館レベルに集めていて(笑)、その日の気分で香りを選びます。リセットする時間って大切ですね」
《衣装クレジット》
ニット¥63,800、パンツ¥74,800(ともにハルノブムラタ/ザ・ウォール ショールーム)
2023年『美ST』10月号掲載
撮影/八木 淳(SIGNO)〈人物、静物〉 ヘア・メーク/田中宏典 スタイリスト/朝倉 豊 取材/稲益智恵子 編集/石原晶子