ファッションの「色」の持つ効果を、専門家に聞いてみました!【メンタルヘルス】

ファッションにおける色のメンタルへの効果、色彩生理学的効果それぞれの視点で、専門家の先生に聞いてみましした。

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生理的な力を持つ色を有効活用して、生活に活気を

○ 教えてくれたのは...南雲治嘉教授

デジタルハリウッド大学名誉教授。一般社団法人日本カラーイメージ協会理事長。デザイン、表現技術、色彩などの分野において先端をいく。ファッションと色を色彩生理学の視点から理論的に解説した本誌4月号が評判に。

-- 服の色による影響は皆さんが思っている以上に、すごいパワーがあります

色の刺激はホルモン分泌を促すのですが、それによって人の心にも作用します。特にオススメしたいのがピンクです。人の心を優しくしたり、若返り効果が期待できるので、僕は妻になるべくピンクの服を着るようにお願いしています。そのお陰でもうすぐ80歳ですが髪もふさふさ。ピンクが髪に貢献してくれています(笑)。

色それぞれに分泌ホルモンが異なり、効果も様々ですが、その効果を自分の生活を充実させるために楽しく使うということが大切ではないでしょうか。流行色に従うのもいいですが、多様性の時代ですから、自分の心の状態によって着たい色を着てご自身の生活を充実させることを最優先にするといいと思います。

時には黒に頼る日があってもいいのですが、黒は脳に何の影響もないためにチャレンジ精神が失せることもあります。せっかく色のある世界なのですから、色の力を有効活用して毎日を快活に過ごしてほしいですね。

シャツ¥70,400(アッシュ/コロネット)ニット¥23,100(ミースロエ)パンツ¥30,800(ドローイング ナンバーズ/ドローイング ナンバーズ 新宿店)バッグ¥133,100(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京)シューズ¥35,200(ファビオ ルスコーニ/ファビオ ルスコーニ ルミネ有楽町店)

思いがけない色の挑戦で新たな可能性を見つけて

○ 教えてくれたのは...大美賀直子先生

メンタルケア・コンサルタント。公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラーの資格を有し、総合情報サイトAll About「ストレス」をはじめ各方面のメディアでも情報を発信。「女性の人生とストレス」に造詣が深い。

-- クローゼットは自分の気持ちの状態を表しています

気分が沈んでいると目立ちたくないのでダークな色に。ポジティブな時は自然とカラフルになります。

上向きな気持ちを意識的に保つのにもカラーが役立ちます。初夏は服も軽快になり、カラーを取り入れやすい時期でもあるので、自分の色を決めつけずに、気になっている色に挑戦して心境の変化を観察してみてください。そこで、新しい発見があるかもしれません。色の持つ力や特性に気づくことで、まだ見ていない自分の扉を開いたり、精神的な発展にも繫がるのです。

-- お母さんが楽しそうに個性を表現するのは、子どもの自立にも有効です

色は自己ブランディングにも効果的です。自分の人生を生き生きと歩もうとする母親の姿に子どもは「個性は素晴らしい」と認識し、母子関係にもいい影響を及ぼします。

撮影/黒沼 諭(aosora) モデル/畑野ひろ子【身長:168㎝】 ヘア・メーク/川村友子 スタイリスト/竹村はま子 取材/小仲志帆 ※情報は2023年6月号掲載時のものです。

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