SHELLYさん『セックスの話題を18禁って決めちゃうの、なんで?』
※このコラムはVERY2023年4月号(2023年3月7日発売)に掲載されたものです。
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先日、お仕事に無事復帰しました。実は今回初めて、「まだ復帰したくない」と思ったんです。1人目は初めての子育てでとにかく余裕がなく、2人目はさらに余裕がなく、「ちょっと子育てを一回休憩させて」という気持ちで仕事復帰した覚えがあります(もちろんお仕事は一生懸命していたのですが)。今回は上手に周りの手を借りられているのと、上2人と年の差があること、そして3人目がとにかくchillな子で手がかからなくて。MCをしている番組からのラブコールもあり、できるだけ応えたい気持ちもあって、復帰してきました。昔のように「母親なのに復帰が早すぎる」といったクレームが入るようなこともなかったみたいです。
とはいえ今は、昔のようにガンガン仕事をするつもりはなくて。気持ちとしては、求められればあれこれ受けたくなるタイプだけど、そうするとスケジュールがやっぱりパンパンになってしまう。産休中に、上の子のお迎えに行ったり、その帰りにちょっと散歩したりする時間をとても貴重に感じたし、大切にしたいなと改めて思いました。だから今は、忙しすぎる週を作らないようにバランスを取っています。
今仕事の中では、性教育について発信しているYouTubeの労力がすごく大きいです。家でも常に伝える内容について考えているし、元々専門家ではないので調べることが膨大だし、専門家に協力を依頼したり、自転車操業の中でライフワークとしていろいろ頑張っていて。若い子たちにも見てほしいのに、この間セックスの話題を扱っているからといくつかの動画が18禁にされてしまい、本当に悲しい気持ちになりました。YouTubeで18禁にされてしまうと、ログインしている18歳以上の人にしか届かなくなる。皆さんほとんどログインしていないので、ほぼ届かなくなってしまうんですよ。性的同意について語っていたり、むしろアンダー18に見てほしい内容だったりするのに。18禁を外してもらえるよう、アピールを続けます!
私は今、性教育や男女平等などについて知名度のある状態で発信したい、というのがバラエティに出続けたり、仕事をがんばるモチベーションになっています。人気バラエティに出ている自分がセックスについて語っていれば、見てもらうチャンスが増えるかもしれない。そしてポップに語ることで、緊急避妊薬や性的同意の話がもっと受け入れられるはずと思って。緊急避妊薬の市販化などについても、話題になっているときにタイミングよく大きな反響を届けないと、いつまでも現状が変わりませんよね。そうした動きを後押しできる存在になりたいんです。それでいつか大きくなった娘たちに「お母さん、いいことしてたね」って思ってもらいたいし、大人になった娘たちに「え、昔って夫婦別姓選べなかったの? 同性婚できなかったの?引くわ〜」って言われたいんですよね。
◉SHELLY|シェリー
1984年生まれ、神奈川県出身。14歳でモデルとしてデビュー以後、タレント、MCとして幅広く活躍。7歳と5歳、0歳の娘の母。
三女の首と背中の運動「タミータイム」です。毎日少しずつやってますが、もうかなり長い時間ご機嫌でできるように! 長女と従姉妹が応援してくれてます!
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撮影:須藤敬一 取材・文:有馬美穂 編集:羽城麻子
*VERY2023年4月号「シェリーの「これってママギャップ?」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。