〈プロが教える〉40代の婚活ファッションは、「オシャレすぎ」はNG!正解コーデは?
そのヒール、もしかしたらちょっと“強そう”に見えているかも——?
婚活ファッションの正解って、実は印象の心理戦。女友達には「素敵!」と褒められる服でも、男性からは「話しかけづらい…」と思われていること、意外とあるんです。
恋も仕事もオシャレも。40代になると、“自分らしさ”と“どう見られるか”のあいだで、心が揺れる瞬間が増えていくもの。でも、そのバランスこそが、婚活のカギ。今回は、恋愛アドバイザーの鶴岡りささんに、STORYライター・能美黎子が40代の婚活ファッションについて教えてもらいました。話題の“チルいファッション”、その本当の意味に迫ります。
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教えてくれたのは…
鶴岡りささん
株式会社Cherime代表。恋愛カウンセラー。
1990年生まれ、岩手県出身。
3歳の頃から恋愛に興味を持ち、人の心の動きや男女の関係を観察するように。小学生で恋愛心理やノウハウを独学、高校時代に始めた鍵付きブログでは、自身の恋愛テクニックを公開。投稿をきっかけに「好きな人と両思いになれた」「彼と復縁できた」と口コミが広がり、恋愛アドバイスが話題となる。
専門学校を卒業後、一般企業に勤務。自身の経験と心理的学びをもとに、恋愛心理カウンセラーとして独立。
現在は「本当の自分になって丸ごと愛される」をテーマに、自己理解と恋愛を結びつけたスクール「Real me」「Real partner」を主宰。講座は「自分を好きになれて、結婚につながる恋ができる」と20〜40代の女性に支持されている。
著書に『「妄想」を操る女は愛される』『「依存型こじらせ女子」だった私が彼から溺愛される女になれた方法』など。オンラインサロン「Cheri me salon」では、“自分を愛することから始まる幸せな恋”を提案している。
テクニックでは、幸せは続かない?
能美(以下同)――100人の男性とお付き合いした経験があると伺いました。まさに恋のプロフェッショナルですよね。恋愛カウンセラーを始めたきっかけは?
3歳の頃から恋愛に興味があって、人の心の動きを観察するのが好きだったんです。
24歳の時に出会った経営者の男性とは、出会って3日で同棲、半年で入籍。でも、結婚生活では「話を聞いてもらえない」という違和感が膨らみ、半年で離婚を決意しました。そのとき気づいたんです。恋愛テクニックでは幸せになれない。相手を変えるより、自分の心を整えるほうが大事だと。それから、自分の内面を整えながら愛されるための“幸せ恋愛メソッド”を確立して、恋愛アドバイザーとして活動を始めました。
“チルな女性”が選ばれる理由って?
――婚活服のテーマとして、“チル”を掲げられていますが、“チル”ってつまりどういうことでしょうか?
“チル”って、ただ力を抜くことじゃないんです。たとえば、きれいめなTシャツに柔らかいパンツ、白や水色のブラウス。頑張りすぎていないけれど、清潔感と温かさがある。それが今どきの婚活で最も大事な印象です。婚活って、モテを狙う場ではないんですよ。相手に「この人と一緒にいると落ち着く」と感じてもらえること。一緒にいて、リラックスできるか、分かり合えるかということが大切です。
今どきの婚活で求められているのは、“共感できる女性”!?
――最近は婚活の価値観も変わってきていますよね。今どきの男性が求める女性像って、どんな人なのでしょう?
昔のように「癒し系で支えてくれる女性」が絶対条件、という時代ではないんです。今は、“分かり合える関係”を築ける女性が好まれます。趣味や価値観を共有できる、自立した女性。「自分の世界を持ちながら、ある程度の主張がある女性」が理想です。
――40代女性の婚活は「寄り添いながら自分を持つ」バランスが大事なんですね。
そうなんです。恋愛でもファッションでも、強すぎる主張は、近づきにくさを生みます。
でも、何もない無個性も寂しい。「主張しすぎず、でも自分の個性を感じさせる」そんな女性に、男性は自然と惹かれます。
リアル婚活シーン別!お悩みが多いデート服を解決
――焼肉など、匂いがつく際のデート服は?
“油も飛ぶけど、距離も縮まる夜。”
濃いめの色で油ハネを防ぎつつ、ゆるめのトップスでお腹まわりをカバー。上はカジュアルでも、下はきれいめなボトムスを合わせて、きちんと感を出すのがポイントです。袖にタレがつきそうな服は気を遣わせるのでNG。
――食べ歩きデートでは?
“お団子を分け合う距離感で。”
ロングスカートで上品さをキープしながら、柔らかい素材で親しみやすく。足元はスニーカーでもOKですが、6センチ以上の厚底やヒールは避けましょう。親近感を大切にしつつ、柔らかさと可愛らしさを感じさせるカジュアル感が理想です。
――自然系のデート、どこまでカジュアルにしていい?
“山の上でコーヒーを飲む午後。”
明るい色のトップスで表情をやわらかく、色味で可愛らしさをアピール。大判マフラーを巻いて、包まれるような温かみを演出しましょう。小顔効果もあり、“守られている女性”の雰囲気を作ってくれます。足元は、汚れのない綺麗なスニーカーで軽やかに。
ライター能美の婚活ファッションチェック!
チョーカーはオシャレだけど、親しみにくさを演出してしまうことも…
Tシャツ(無印良品)パンツ(セルフォード)デニムジャケット(ウィム ガゼット) サンダル (ル タロン)/すべて本人私物
婚活シーンで気をつけたいのが、アクセサリーの存在感。ごつめのネックレスやチョーカーは、男性に「強そう」「近寄りがたい」といった印象を与えがち。特にエレガントな顔立ちの女性ほど、高嶺の花に見られることがあります。婚活で好まれるのは「優しそう」「ナチュラル」「清潔感」。インパクトの強いアクセは、その自然体の魅力から少し離れてしまいます。一方で、その他の能美さんのスタイルはまさに理想的。やわらかなピンクの色味に、上品なTシャツと柔らか素材のパンツ。この「清潔感 × 柔らかさ」のバランスが男性にも好印象です。ジュエリーを繊細なものに替えるだけで、“オシャレ”から“愛され感”へ。女性目線では可愛いチョーカーも、婚活シーンでは控えめが正解です。
撮影/堺 優史 取材/能美黎子
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