【JJ創刊50周年記念】新連載第3回 日本中が夢中になったご近所の和猫♪「タマ&フレンズ~うちのタマ知りませんか?」グッズ11選:中編【JJ昭和レトロ学園】
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連載「JJ昭和レトロ学園」では、令和の今でも思わず「かわいい♡」とときめいてしまう’80年代のファンシーキャラクターに注目♪ 第3回は「タマ&フレンズ~うちのタマ知りませんか?」(1983年登場 ソニー・クリエイティブプロダクツ)をピックアップ。’80年代を中心としたレトロでかわいいガーリーカルチャーを日々発信し続けているゆかしなもん先生に、令和のJJ世代が知らない“タマ&フレンズ”の魅力をたっぷり教えてもらいます!
2023年に40周年を迎え、令和でも愛され続けているキャラクター!
(前編のつづき)
ゆかしなもん先生:「タマ&フレンズ~うちのタマ知りませんか?」は、1983年にデビューして2023年に40周年を迎えました。
令和JJガール:40周年! デザインや色使いに古さを感じさせないかわいさですね。
ゆかしなもん先生:令和にも刺さるかわいさですよね。’80年代初頭、連載の第1回で取り上げた「レッツチャット」や第2回の「バイキンくん」のようなアメリカンなテイストから一転、純日本風の和猫が登場し次世代のキャラクターとして注目されました。登場してすぐ人気に火がつき、アニメ化されたり絵本が出たり、学習教材の表紙やお裁縫箱のデザインになったりと、子どもたちの学校生活に密着した存在にまでなったんです。
令和JJガール:教材までとはすごい! もはや国民的キャラクターレベルですね。
デザインの変化にも注目!進化するキャラクター
④巾着
当時価格<左>不明<右>320円
令和JJガール:なんだか少し絵のテイストに変化がありますね?
ゆかしなもん先生:そうなんです。これは後期のデザインで初期とコンセプトも変わり、絵のテイストも違います。これは「タマが見つかりました、ありがとう」というデザイン。つまり、タマが帰ってきてます! そして、「うちのタマ知りませんか?」から「タマ&フレンズ」に変わったんですよ。
令和JJガール:なんとー! 見つかったんですね。なるほど、そういうことなんですね。
日本のテクノロジーを感じさせる「超薄型」
⑤カード電卓
当時価格 不明
ゆかしなもん先生:この薄さがカッコいいと憧れた、電卓です! きちんとケースも付いていて、フォントデザインも魅力的です。
令和JJガール:カード型の電卓って斬新ですね。電卓が薄いのは何のためなのかな?とふと思いました。薄さを追求した理由はやはり持ち歩きやすさを求めていた時代だったのでしょうか?
ゆかしなもん先生:今はスマホに電卓もついていますから電卓を持ち歩くという感覚はあまりないですよね。でも、当時は特段用事がなくても持ち歩いたりしていたんですよ。なので、携帯しやすさを追及したというのはあると思います。
令和JJガール:カード型にするって発想にも驚きます。
ゆかしなもん先生:実は電卓に限らず、当時は「カードもの」って流行っていました。カード型のペンとかハサミとか、テクノロジーの進化をカード化という形で進めていた時代があったんですよ。とはいえ、めっちゃ使いにくいんですけどね(笑)。いかにスリムにするかを競ってきた日本の時代が垣間見える歴史的なアイテムでもありますね。
思わずツッコミたくなるコメント入り
⑥定規

当時価格 100円
ゆかしなもん先生:定規って意外と実家に残ってるアイテムなんですよね。機能的でかわいいし、減るものでもないので永久に使えます。よく見てください、これも文字情報多めのデザインなんですよ。
令和JJガール:ホントだ、ひらがなで「あたまとかたとしっぽにちゃいろのブチがあります。しっぽはカギしっぽです。」と書かれていますね。「みつけたひとはさんちょーめの岡本までれんらくください。でんわはありません。」って、電話はないの?とツッコみたくなりますが(笑)、かわいい!
ゆかしなもん先生:書かれている文字を読んでいるうちに、いつの間にか岡本君のペースに引き込まれちゃいますね(笑)。
大きなエンブレム風デザインにテンションUP♪
⑦ハンカチ

当時価格 各160円
ゆかしなもん先生:こちらは広げるとタマやポチがエンブレムのようにデザインされたハンカチです。小学生女子にとって、ハンカチは選ぶのが楽しくて「今日はどのキャラクターと一緒に過ごそうか?」というくらい、その日の気分を上げるアイテムでもありましたから。
令和JJガール:いつの時代でも、小学生女子はハンカチとティッシュは必ず持ち歩くアイテムですね!
ゆかしなもん先生:持ち歩くのが乙女のエチケットという感覚でした。さらに素敵女子になるべく、ハンカチを入れた引き出しに石鹸を入れて香りづけするなどしてるコもいましたね。
ゆかしなもんさん PROFILE
1975年生まれ。1970〜’80年代の文具・玩具・漫画・アイドル・映画・音楽など、昭和のガールズカルチャーを懐古し、SNSなどで発信している「昭和的ガーリー文化研究所」所長。膨大なコレクションを紹介した著書の数々や80年代のガーリーカルチャーの入門書『ゆかしなもんの’80sガーリーカルチャーガイド』(グラフィック社)が話題に。

昭和的ガーリー文化研究所 ゆかしな所長 Instagram
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※掲載している商品はすべてゆかしなもんさんの私物で、現在販売されていない商品です。
タマ&フレンズ公式WEBサイト:タマ&フレンズ うちのタマ知りませんか?
公式インスタグラム:3丁目のタマ町内会@tama_friends_official
公式X:三丁目のタマ町内会@tama_friends
撮影/山下忠之 取材・文/加藤文惠 編集/齋藤菜月