【片岡千之助さん】オシャレは『自分に馴染むかどうか。気に入ればレディースだって着る』

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歌舞伎の名門に生まれながらも、役者として、そしてひとりの25歳として今を楽しむ片岡千之助さん。3つの視点から見えてきたのは、芯を持ちながらも、柔軟に“自分らしさ”を選び取るバランス感覚。 今回は、ファッションの楽しみ方や考え方についてお話してくださいました。

【Fashion】自分らしさとモードのバランス

冒険した時期もあったけど
今はシャツと黒デニムがあればもう十分

選択肢が多いと、むしろ何を着ていいか分からなくなるから長く着続けられる“好き”だけ。たとえば、育ての父がつくった形見のブラックデニム。気負わずはけるのに、黒だからこそラフすぎず品が残る。パリでの生活が長かった彼らしい感性に、自分もこういう佇まいが好きなんだな、と改めて気づかされます。衿つきが好きでシャツはプライベートでもよく着ますが、着方はラフ。ボタンは一番上まで留めないし、袖も開けっぱなし。フォーマルを崩して、カジュアルに少し緊張感を加える、その“間”が、ちょうどいいんです。

シャツ¥41,800(チノ/モールド)Tシャツ[3枚パック]¥6,930(ヘインズ×ビューティー&ユース/エイチ ビューティー&ユース)デニムパンツ¥63,800(ダブレット/エンケル) ネックレス「M Code Liberté」〈アコヤ真珠×SV〉¥693,000(ミキモト/ミキモト カスタマーズ・サービスセンター)靴/スタイリスト私物

幼い頃から身近な存在だったセットアップで場を読みつつ自分らしく

舞台の初日や千秋楽にはスーツでタイドアップする、そんな父の教えも自分の中に息づいていて、今もシーンに合わせてセットアップを着ることは多いです。それと、和服を着ていると「装いは“自分のため”だけじゃない」と思うようになります。TPOだけでなく、夏なら涼しげに見えるように素材や配色に気を配ったり自由に自分が着たいものを着るのもいいけれど他者へのさりげない配慮を服で表現する。そんな感覚も、日本人らしくて好きなんです。

自分に馴染むかどうか。気に入ればレディースだって着るしジュエリーもそのひとつ

ジュエリーを身につけることにも抵抗はありません。先日も、憧れのサッカー選手がその人らしくブレスレットをつけていて、感動したことも。でも、ジュエリーは“人のマネ”じゃ様にならない。自分に似合うものを選び抜くセンスや、自然に身につける度量が問われるからこそ、面白い。自分の“似合う”を見つけられるかどうか、そこに楽しさがある気がします。

上から、ネックレス「ヴァンドーム リズレ」〈WG×D〉¥1,082,400ネックレス「キャトル グログラン」〈WG〉¥315,700タイネックレス「キャトル ブラック」〈WG×BPVD×D〉¥1,108,800すべて予定価格(すべてブシュロン/ブシュロン クライアントサービス)ジャケット¥151,800パンツ¥64,900(ともにレノマ パリス/アントリム)古着のロンT¥27,500(808)

PROFILE

◼︎片岡千之助さん
2000年、東京都生まれ。父は片岡孝太郎、祖父は人間国宝・十五代目片岡仁左衛門という歌舞伎の名門に育ち、幼い頃より舞台に立つ。近年はストレートプレイなど、枠を超えた表現にも挑戦。今秋、自身初のシェイクスピア作品、祖父がかつて演じた『ハムレット』に主演。東京公演:9月3〜9日 新国立劇場 小劇場、京都公演:9月13〜15日 先斗町歌舞練場にて上演。

撮影/北岡稔章(えるマネージメント) モデル/片岡千之助 ヘア/AMANO メイク/UDA スタイリング/庄 将司 取材/増田奈津子 編集/新保めぐみ 再構成/Bravoworks,Inc.
※文中の素材表記は、SV=シルバー、WG=ホワイトゴールド、D=ダイヤモンドを表します。
※CLASSY.2025年10月号「片岡千之助さんのバランス力」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。