関西の50代オシャレ夫婦をキャッチ!リンクコーデの正解は「ほぼ黒」【夫婦コーデ4選】

10年、20年、そしてそれ以上に夫婦で時を重ねるって素敵なことですね。人生の苦楽を共に乗り越えた二人。楽しいことも辛かったことも、今はその一つ一つが二人の人生の素晴らしい思い出となっているようです。今回は、4組のご夫婦をSNAP。”装いは言葉以上に、その人の生き方を物語る”と言われるように、二人のコーデのトーンが、まるで今迄の「歩み」を物語っていました!

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性格は似ていないという二人の、理解度の高さがコーデに光ります

黒×白の理想的なモノトーンコーデ。
お誕生日のプレゼントのジュエリー。
洋服選びはラフに着こなせる・窮屈でないことが条件。
ブラックフェイスの時計がリンク。

石濵彰一さん(54歳)会社経営
裕子さん(53歳)テーブルコーディネーター

二人とも黒と白のモノトーン。裕子さんは小物までブラックに統一しつつ、カーディガンのみ純白に。そのカットレースとパールのボタンが品の良さをランクアップ。かたや、彰一さんはインナーと足元だけに白を配してコーディネートに精悍さがプラスされています。

この一目で仲睦まじく見える二人だが、実は性格が全く逆なんだそう。
「私はコップの中に水が少しでも入っていたら『水入ってるやん!』と思える性格。逆に妻はコップに90%の水が入っていたとしても、「まだ満たされてない」と、100%を目指して努力するタイプなんです」と彰一さん。確かに、この点に関しては性格が違う二人ですが、逆に、お互いの性格の違いをハッキリと認識して、自分の方が正しいと思わず、違うから面白いし、違うから楽しい、とお互いを認め合えているところが大切なんだそうです。
初対面は、学生時代、所属していたテニスサークル。結婚29年。
「奥さま、おキレイですね」の言葉に、「私のお陰です」と笑顔で返す彰一さんに、裕子さんが照れ笑い。
「ご主人のどんなところが好きですか?」の問いに、裕子さんの答えは、「いつも冷静で、機転が利き、穏やかなところ」

■仲良しの秘訣は?
合わない部分があっても、それを直してもらえるように強要しないこと。
そして、二人の時間を大切にすること。
趣味は、美味しいものを食べに行くこと、二人で料理を作ること。

<Brand List>
彰一さん
JK・PANTS/HYDROGEN
T-shirt/ZARA
SHOES/New Balance
WATCH/HUAWEI

裕子さん
ONE-PIECE/BEAMS
CARDIGAN/ANAYI
WATCH/OMEGA×SWATCH×SNOOPY
BAG/ADMJ
SHOES/AU BANNISTER

質とシャレ感を同時に叶える、キメ過ぎない大人のリンクコーデ

HERSでも撮影させていただいたお二人。体型が全く変わっておらず、驚きでした。
バッグに合わせてジュエリーはGOLD。ブラウンの石がコーデに馴染みます。
遊び心あるデザインヒールが足元をモードに。
趣味はゴルフ、ウェークサーフィン、スキー、ドライブ、旅行と幅広い。

松本幸彦さん 55歳 会社代表取締役
理江さん 58歳 主婦

ほぼ黒のコーディネートが今っぽく、スレンダーなスタイルが映える理江さんの横に、笑顔で並ぶご主人の幸彦さん。パリッとした質感、Wポケットのカジュアル感が、二人をトータルでオシャレに見せている理想の大人夫婦コーデ。際立つシャツのホワイトとモードなブラックセットアップの二人を、芦屋のジャックデコさんの前でSNAPさせてもらいました。

結婚33年、共通の友人の紹介で知り合った二人。お子さんたち三人とも既に成人され、最近は夫婦二人のお出かけが増えたそう。
「主人はせっかちで何でもスピーディーにこなすタイプ。私は、のんびりマイペース。結婚前も、結婚してからも変わっていません」と理江さん。歩くスピードも違うというお二人ですが、食の好みはとてもよく似ているんだそう。だから、休日は二人で外食。二人とも大の動物好きで、家族にはいつもワンちゃんがいます。だから、ワンちゃん連れで出かけられる芦屋マリーナなどが多いのだそう。

■仲良しの秘訣は?
主人の不機嫌スイッチを入れないようにすること。
仕事から帰宅した時に、直ぐにお箸を持てるようにご飯を並べます。

爽やかな笑顔の幸彦さん、意外にも空腹と睡眠不足が機嫌が悪くなるスイッチなんだそう。
「よく働きよく遊ぶところが尊敬し好きなところです」という理江さん、また、「妻の天然なところが好きです」と幸彦さん。

お互いをちょっと、上から(笑)見守り、理解し、そして大切に思い合う、羨ましい限りです。

<Brand List>
幸彦さん
SHIRT/DESIGNWORKS
PANTS/ROTA
SHOES/Louis Vuitton

理江さん
SET-UP/Mame Kurogouchi
SHOES/BOTTEGA VENETA
ACCESSORIES/FRED、Tiffany&Co.

健康的でパワフル!表裏一体・オセロコーデが微笑ましい

同行するパーティーの時も自然とモノクロが多いそう。
カジュアルなTシャツにクオリティの高いジュエリーがナチュラルに馴染む。
ワンちゃんの散歩も自転車もウエッジソールが一番。
着心地が良いものには理由がある。ワンポイントがさりげない。
履き心地と共に、ソールに込められたオシャレ感。

河﨑拓也さん 57歳 上場企業役員
多恵さん 52歳 ザ・デイスパ代表取締役

ハイクラスのホテルに世界レベルのSPAを提供・運営する多恵さんにとって、ファッションは人とのコミュニケーションをとるうえで重要なツールの一つ。特にクライアントに失礼が無いように、気を配るそうですが、それをチェックしてくれるのが拓也さんだとか。「ええんちゃうん」と声がかかると自信をもってMTGにでかけられるそう。お互いが健康に関して意識が強いという二人のファションルールは、シンプルであることと、華美にならず、カジュアルになりすぎないように上質な品のよい小物とジュエリーを加えるのがポイント。

特に似ているポイントは、結論を求めること。二人で話しているとき、お互いに先に結論を理解しているので、全てを言わずとも話が通じるのだそう。多恵さんの家族や社員を大切にするところやいつも明るく周囲にポジティブな雰囲気を与えるところが尊敬するポイントかな、と拓也さん。確かに、何度も撮影させていただいていますが、いつもBIG SMILEの多恵さんしか見たことないかも。

■仲良しの秘訣は?
お互いにリスペクトしているところ、が二人の見解。お互いが注意していることは、自分のペースやスペース感があるのでそれを乱さないこと。
それともう一つ、多恵さんが拘って、必ずしていることは、美味しい白米を炊くこと。

プロフェッショナルに仕事をこなす二人。お互いの存在や価値を認め合い、お互いに敬意を表すことが二人のこの空気感を生み出すようです。

<Brand List>
拓也さん
T-shirt/Christian Dior
PANTS/GREYSON
SHOES/Berluti

多恵さん
T-shirt/UNIQLO
PANTS/BANANA RIPUBLIC
BAG/LOEWE
SHOES/CELINE
WATCH/FRANCK MULLER

トーンと配色が揃うと、大人夫婦のゆとりを醸し出す

お互いを周囲の空気とともに包み込むような、大人のペアルック。
ポイント使いの小物もトーンが合います。
飾らない、それでいて自然体のカッコ良さが。
足元にも、モノトーンの組み合わせを。
ジュエリーも素材MIX、カラーMIXがオシャレをランクUP。

宇都宮暢宏さん 56歳 会社経営
理香さん 54歳 ブランドPD

白を基調に、ポイントに黒を活かした大人のコーデ。理香さんの肌見せが、大人の余裕をまとったリュクスなスタイルを感じさせます。ポイントになる小物たち、バッグが程よく色合わせされており、まさに27年の時間の積み重ねがスタイルに。一緒に出かける時、玄関で思わず「えええ!!お揃いすぎる」と慌てて着替えることも多いそう。お互い好きな色が似ているがあまり、思いもよらずペアルックになってしまうとか。

二人でアパレルブランドを立ち上げているため、ONもOFFも一緒。「仕事でもパートナーである夫は私がやりたいことを具現化してくれる存在」と理香さん。他愛もない言い合いは時々あるが、お互い尊敬と尊重を心がけている二人。

■仲良しの秘訣は?
仕事場も同じなので、とにかくお互いを認め合うこと。小さなことも報告し合い、ちょっとしたことも一緒に笑って過ごすこと。
日々、こうして欲しいということは、ためずにその場で伝えること。

今年、大きな病気をされた理香さん。家族と周囲の暖かい支えが力となり、無事乗り越えられました。そんなシリアスな局面でも、明るく背中を押し続けてくれたご主人の存在がありがたかったと。共に歩んだ時間が、二人のスタイルをより深くリンクさせているようです。

<Brand List>
暢宏さん
SHIRT/BERNEYS NEW YORK
PANTS/BERNEYS NEW YORK
BAG/MAISON de R
SHOES/Maison Margiela
WATCH/CARTIER
ACCESSORY/CARTIER

理香さん
TOPS・SKIRT/MAISON de R
SHOES/ZARA
WATCH/CARTIER
ACCESSORY/CARTIER

SNAP後記
オシャレとは服だけじゃない。夫婦の在り方そのものが、二人のスタイルになっていくようです。
これからも、二人で紡ぐ日々が最高のコーディネートでありますように。

撮影/山口陽平(VENTO) 取材/八尾美奈子

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