全く憂鬱ではない、 むしろ嬉しくなるほどの「幸せUVケア」こそ効く時代!【美の巨匠・齋藤薫さん連載】

数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添うQ&A連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします!

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お悩み:【真夏でも快適なUVケアアイテムが知りたい】

UVケアが必須なのは分かるのですが、真夏はベタベタするのは嫌だし、ちゃんと効果があるのかも心配。真夏でも快適に使えるおすすめのUVケアアイテムが知りたいです。

UVケアはちょっと憂鬱なものから、 つけるのが待ち遠しくなるものへ!

UVケアはもともとネガティブなイメージの方が強かった。面倒、白浮き、肌に負担……。さすがに昨今、白浮きするものは激減したけれども、肌の負担が気になるし、なんとなく塗るのが面倒、そういうアイテムであることに変わりはない。

でも気づいていただろうか。今そんなネガティブイメージをひっくり返すUVケアの新勢力が、どんどん存在感を増していること。

以前このコラムで取り上げた最新UVケアのトレンドは、いわゆるスーパーマルチUV。下地はもちろんのこと、美白効果もエイジングケア効果も、シワ改善効果さえ持っている、何もかも1人でやりますという非常に頼もしいUVケアだったけれど、今回注目したいのは、憂鬱ではない幸せUVケア。

今、 UVケア市場には、UVケアにまつわるネガティブを1つでもなくしていこうという小さな革命が起きている。つまりいかに心地よく楽しく日焼けを止められるかを追求するスタンス。感触が信じられないほど軽く肌に溶け込むような物も増えているが、加えて香り付きやふんわりパウダータイプ、スプレータイプの充実も見られるようになった。

でもUVケア効果は大丈夫?拍子抜けするくらい手軽だったりする全く新感覚のUVケアは、ありなのか?

こんなに気持ちよくて日焼け止め?

で、私たちがいちばん心魅かれるのは、やっぱりいざと言う時に1番ラクなおしろいタイプ。UVケアは数時間ごとに塗り直さなければいけないと言われるだけに、それが1番面倒、一体どうすればいいの?と途方に暮れる。だからおしろいならば、メイクの上からでもささっと重ね塗るだけ。うなじや首筋、手の甲などにとっさに濡れるのも嬉しい。

ただ、おしろいタイプはいかにも、心もとない。本当に頼っていいの?と不安になるが、実は紫外線散乱剤の原料は酸化チタン。おしろいの多くが酸化チタンを含んでいるだけに、物理的に紫外線を跳ね返す仕事は、むしろ得意なのだ。
しかもなじませれば見えなくなるクリーム状UVケアよりも、仕上がりが目に見えるものだけに、その分安心感は高い。塗り直しには非常に向いている上にやっぱり心地良い。1つ持っておくと本当に便利。

ちなみにスプレータイプは、ムラになる、あるいはアッという間に減るなどのネガティブがあったけれど、どんどん改良されていて今や絶賛に値するものも。全身一気に心地よくUVケアができる簡便さはやっぱり魅力だ。

飲む日焼け止めって、本当に効くの?

正直言って、顔だけならばそれほど面倒は感じない。今はオールインワン的な、デイケアもいらないUV乳液も生まれている訳だし。でも夏の時期、全身のあちこちに日焼け止めを塗らなきゃいけないとなると、本当に面倒。そういう意味でも最も効率よく全身UVケアができるのが”飲む日焼け止め”、となってくるわけだけれど、それこそ本当に効くの? という不安はきっと誰もが持っているはず。

結論から言うならば、”飲む日焼け止め”は紫外線カット自体はできない。むしろ肌内部で紫外線ダメージを防ぐもの。あくまでも肌表面に塗る紫外線カット剤と併用してほしい。 ただ、最近の夏のように強烈なまでの紫外線を浴びれば、逆に塗るUVケアだけでは不充分。日中、長い時間外にいるような時は、どうしても焼けてしまうと考えたほうが無難。
ましてやUVケアのバリア膜も数時間ごとに塗り直さなければならないなら、常に不安がつきまとうし。塗り残しがあったらアウト。
そういう意味では、飲んでおくほうがずっと効率がいいし、神経質にならなくていい分だけストレスもたまらない。だからこういう異常な夏の7月8月9月は積極的に飲んでおくべきなのだ。

少なくとも、内側から紫外線ダメージを消去してくれるので、赤くなったりシミになったり、ましてや老化につながったりしにくいのは確か。仮に日焼けしてしまったとしても回復力が増すから、子どもの時のようにすぐ肌色が戻ったりもする。UVケアサプリを飲むようになってから、なんだか肌に透明感が出たと言う声も少なくない。

転ばぬ先の杖とも言えるけれど、紫外線があらゆる老化現象の引き金になるのは言うまでもなくないこと、40を過ぎたら飲む日焼け止めも併用しておく方が、それこそ涼しい顔して心地よく幸せな夏を過ごせるのは間違いないのだ。

おすすめのアイテムはこちら

ADDICTION スキンケアUV タッチアップ クッション

(下)001 トランスルーセント(左)002 ロージー ラベンダー(右)003 フレッシュ アプリコット SPF 45 PA+++ ¥4,400(レフィル)*アディクション クッションケースは別売り ¥1,430/ADDICTION

クッションタイプなのに日焼け止めって、なんだか嬉しい

クッションタイプのコンパクトは、もともとウレタンの中にUVケア剤を含ませて持ち歩くために発想されたんだとか。そういう意味では、非常に理にかなってる。
いつでもどこでもメイクの上からUVケア膜をうっすらと重ねることができる、見事に便利な一品。塗るスキンケア感覚で潤いもちゃんとプラスしてくれるから、炎天下と冷房効きすぎの室内を行ったり来たりする夏の日中には持ってこいの化粧直しなのだ。美容液90%* 配合、10種のオーガニック植物由来成分配合も嬉しい。

スナイデル ブライトニング UV パウダー

00 シルキーラベンダー SPF50+ PA++++ ¥4,180/スナイデル ビューティ

みんな大好き”儚げ肌への「塗る日傘」がパワーアップした!

実は「塗る日傘」の異名をとるほど、以前から大人気だった日焼け止めパウダーが今春進化した。高いUVケア値をしっかりと持ちながら、なんとも涼しげで“儚げな透明感”を叶えてくれる、ギャップの勝利とも言える一品が、ついにSPF50+/PA++++と最高数値を備え、シミもシワもの美容成分ナイアシンアミドを配合した。もちろん持ち前のサラサラした軽やかな仕上がりはきちんと保たれた。特に00番のシルキーラベンダーは、色白肌に見える透き通るような仕上がりながら、白浮きは一切なし。このとんでもなく暑苦しい夏には、嬉しすぎる透明仕上げとなったのだ。

アネッサ パーフェクトUV スキンケアスプレー NA

SPF50+ PA++++ 60g ¥1,958/資生堂

スプレーUVケアもここまで来たかと、嬉しくなった一品

まず、顔と体、髪まで使えるのはスプレーだけ。ムラになりがちなのが心配だったスプレーだけれど、これは不思議なくらいに均一にきめ細かいミストがふわっと広がる。それでいてSPF最高値のバリアになるのだから、やっぱりアネッサこそUVケア市場最強ブランド!を決定付けた。
だいたい、汗・水だけでなく、空気中の水分にも自動的に反応し、UVブロック膜がより均一になって強くなるオートブースター技術搭載って、この価格であり得る?
白くならない、ベタつかない、香りもほのか。しかもスーパーウォータープルーフ、なのに、せっけんで落とせる。耐こすれ機能も……もうこれ以上何も望めない。ともかく面倒な人はこれ一択!

ポジティブリズム ナイトケアコラーゲン

50mL(1本あたり)¥4,320(10本)[機能性表示食品]/再春館製薬所

飲むUVケアにして、睡眠の質も向上するって、凄くない?

国民的ブランドともいうべきドモホルンリンクルの「再春館製薬所」発・美容ドリンク進化版。もともと「飲むドモホルンリンクル」として人気を博していたもので、今回大幅な進化により、なんと質の良い睡眠をもたらす睡眠ケアでありながら、紫外線のダメージからも保護するという、凄い1本となったのだ。いやそればかりか疲労感やストレスの緩和という効果も。
紫外線ダメージから肌を守る魚由来コラーゲンペプチド4600mg配合、その上GABA162mg配合と大変贅沢な内容。ナイトケアコラーゲンというネーミングの通り、良い眠りに誘われてぐっすり眠っているうちに、その日に浴びた紫外線ダメージをなかったことにしてくれると言う仕組みなのだ。いわゆる美容ドリンクとして飲んですぐ肌がウルウルするようなコラーゲン独自の潤い効果も。ともかくオススメ。

ポーラ ホワイトショット インナーロック タブレット IXS

60粒 ¥6,696/ポーラ

進化系「飲む美白」は、塗るUVケアと併用すれば本当に白くなる

「飲む美白」と「飲む日焼け止め」に境界線を引くのは難しいほど、内側で紫外線を浴びなかったことにする、また浴びた紫外線をシミにしない働きで、圧倒的な力を持つのがこのサプリ。肌表面で紫外線をカットするわけではないのに、日焼けダメージが出てこないうえに、どんどん肌が明るくなる。うっかりUVケアを忘れてしまうほど効果が早い事でも有名。ともかく肌が明るいだけではなくきれいになると言う意味で、夏に飲むUV美白としては最強と言えるだろう。メラニンを移動させて色ムラを作らず、均質な肌色にする効果などもあって、ともかく高機能。焼いてしまって慌てている人もぜひこれを。

齋藤薫さん 美容ジャーナリスト/エッセイスト

女性誌編集者を経て、現在は女性ファッション誌やネット媒体など多数の連載エッセイを担当。そのほか美容記事の企画、化粧品開発アドバイザーを務めるなど幅広く活躍中。最新刊は『一生美人 セカンドステージ 63の気づき (朝日新聞出版)

お問い合わせ先

ADDICTION BEAUTY 0120-586-684
再春館製薬所  0120-444-444
資生堂お客さま窓口(アネッサ)0120-81-4710
スナイデル ビューティ 03-6739-3225
ポーラお客さま相談室 0120-117-111

写真/光文社写真室 イラスト/MAKOTO   取材/沢亜希子 

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