【梨花さんインタビュー】プロデュースブランド「AKNIR」から新しく登場したスキンケアアイテムにかける思いや、悩める20代女性へ「失敗してもいいから、色々なことをやったらいい」
投稿 【梨花さんインタビュー】プロデュースブランド「AKNIR」から新しく登場したスキンケアアイテムにかける思いや、悩める20代女性へ「失敗してもいいから、色々なことをやったらいい」 は JJ に最初に表示されました。

元JJモデルとして、何度も『JJ』の表紙を飾ってきた梨花さん。今も第一線でモデルとして活躍する梨花さんにインタビューを実施! 梨花さんがブランドファウンダーを務めるトータルセルフケアブランド 「AKNIR(アクニー)」から新しく登場する、スキンケアラインの魅力に迫ります。さらに、SNSとの向き合い方から、20代女性へのメッセージまで、たっぷりと語っていただきました。
――「AKNIR」には、「セルフケアを通して、年齢とともに変化する⼼と⾝体にアプローチをすることで、ありのままの⾃分を⼤切にしてほしい」というメッセージが込められているそうですね。梨花さんご自身が、自身の肌や身体の変化を感じ始めたのはいつ頃でしたか?
もう最低5回は身体の変化が来ていると思うんだけど、その1回目は覚えていないかな(笑)
――JJ読者、特に20代後半くらいの年齢の女性だと、初めて自分の肌や身体に変化が起きて、戸惑いを感じている方も多いと思います。そういった身体の変化をどのように受け入れてきましたか?
私が20代後半だった時代よりも、10年単位くらいで意識が違うのかなと思う。 私たちの時代だと、30代になるって「もう、いよいよおばさんになる」みたいな認識だったんだけど、今は30歳なんてまだまだくらいな感じなんだろうなって。
だとしても、20代の頃ってどの時代でも30歳になる直前からちょっと心が重くなる感じはあると思う。それは体調の変化よりも、意識的なことなんじゃないかな。もちろん人によって体調の変化があるかもしれないけど、一番大きいのは、 30代にいよいよなっていくタイミングで生まれる葛藤とか、メンタルの落ち込みなんだと思う。
でも、私の時代と違うのは、今はSNSがあって情報がたくさん溢れているってこと。心の持ちようについて考える時、そういう情報との戦いが一番大変なんじゃないかなと思っちゃう。
今の子たちは「SNSに打ち勝つ精神力のみ」と言ってもいいくらい、SNSに対しての疲れとか葛藤が大きいんじゃない? 人と比べたり、情報に振り回されたり、嫌でも普通は知らないような、他の人の情報を知っちゃうからね。「あの子は同い年なのに、高級ブランドの新作持ってるんだ」とかさ。別に20代に限らずだけどね。
自分で「誰かのためにきれいになろうとしていません。 私のためです。 別に周りの目は気にしません」とか言いながら、絶対にちょっとは気になってるし。スマホがある以上、頭の片隅に他の人の顔が思い浮かんじゃうんだと思う。
――今の梨花さんでも、SNSに気を取られているなと思うことはありますか?
残念なくらいある。こんなに生きてきて経験があるのに、わかっているのに影響を受けちゃうんだから。 若い子は逆にうまく付き合えるのかもしれないけど、当たり前のようにSNSがあるのは大変だなと思う。

――いい香りのスキンケアアイテムを使いながら、ひとりで癒しの時間を持つ。梨花さんがおっしゃった通り難しい時代だなと思いつつ、セルフケアの時間は、一息つくためにやっぱり大切な時間かもしれないと思いました。今回、全アイテム共通してマグノリアの香りを使われていますが、その理由はなんですか?
私自身、香りに心を癒やされた。助けられた経験があったんだよね。マグノリアを選んだのは、甘さと大人っぽさが欲しかったの。ただ「甘い」って私の中で若いイメージがあって。でも「甘いけど大人」というところで、マグノリアの香りが立つ感じも含めて、イメージがちょうどよかった。「大人可愛い」とか「大人甘い」を連想させる香りだったからかな。
――今回、新たに発売されるスキンケアラインの製品の魅力も教えてください。
特に若い子がすごく好きそうだなと思うのは、「皮膚美容」から着想を得たということ。リジュランっていう美容医療の施術があって、だいたい美容医療だと、動物性由来の成分を使うけど、「AKNIR」は植物性由来の成分を使ってる。
――「AKNIR」のプロデュース全体を通して、梨花さんが学んだことはありましたか?
「AKNIR」はWEBブランドだから、ブランディングとマーケティングが大変。私たちの時代は、商品を手に取って試せたし、わかりやすかったんだけど、WEBだと「広告をこういうふうに打って」と考えないといけない。さっき話したSNSの話と似ているところがあるけど。
これまでやってきたプロデュース業と圧倒的に違うのは、モノを作る数。アパレルの時は月に何千アイテムと作っていたの。でも、セルフケアアイテムになると、そんなに数を増やさないで1つ1つの商品をアップグレードしていく、みたいな感覚で作っていけるから、 すごく心地よくはなった。
でも、「この商品のいいところはこういうところだよ」と伝えたい時に、伝えたいこととみんなが求めていることが違うんだよね。 すごく感じるのは、みんな本質的な解決よりも表面的な解決が好きだなって(笑)。
だから、ちょっと悔しいなぁと思うんだけど、「じゃあどうしよう」と考えていくしかない。今の時代は情報が多くて、選択肢が多いから、商品を宣伝する時もインパクトをどれだけ与えられるかが大事になってきているのかな。インフルエンサーの人たちも同じように思っていると思う。だから、過剰表現になっていって、真実と違っていってしまって、リアルとの差が出てきちゃうのかな? とも思うけど。
――JJでは、20代の女性が着たい服を自信を持って着られるように応援したいと思っています。20代女性に対して、今送りたいメッセージはありますか?
やっぱり「失敗から学ぶ」よね。 そう考えると失敗していいわけだから、色々なことをやっていいんじゃない?と思う。似合っていないかもしれないけど着てみたり、メイクもとりあえずやってみないとわからないし。
正解だけを求めてそこに辿り着こうとしても、その過程で失敗がある。でも、その失敗のほうが経験としては学びになると思うから。色々な格好して、色々なメイクをして、「でもやっぱり似合わなかったな」とか「こっちのほうが似合ったな」とか、どんどん試していったらいいのかなと思う。
取材・文/浅井美咲 編集/野木靖郁
梨花
1973年5月21日生まれ、東京都出身。19歳でデビュー。『JJ』をはじめ、モデルとしていくつものファッション誌の表紙を飾りながら、バラエティー番組でもブレイク。36歳で結婚し、翌年に男児を出産。その後、生活の拠点をハワイへと移す。現在は日本とカリフォルニアで二拠点生活を送りながら、モデル、プロデューサーとして活躍している。