デビューした1995年、瞬く間に大ブレイクを果たした音楽グループ・My Little Lover。今年デビュー30周年を迎え、ボーカルであるAkkoさんは現在52歳に。プライベートでは女の子2人の母でもあり、結婚、出産による活動休止を経ながら、子育てと音楽活動を長年にわたり両立させてきました。社会人として頼もしく独立した2人の娘さんとの関係性や、子育て真っ只中の時期の音楽への向き合い方についてまで、たっぷりと語っていただきました。

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《Profile》

1973年1月10日生まれ。東京都出身、神奈川県育ち。5歳の頃からピアノを習い始め、国立音楽大学へ進学。1995年にMY LITTLE LOVERのボーカルとして『Man & Woman／My Painting』で鮮烈にデビュー。以降『Hello, Again 〜昔からある場所〜』をはじめ大ヒット曲を連発し、1st Album『evergreen』が300万枚のセールスを記録。平成のポップスシーンを代表する存在に。現在は、定期的にAkkoプロデュースによるアコースティックライブ“acoakko live”をはじめ、精力的にライブ活動を行う。デビュー30周年を迎える2025年は、4月18日より『My Little Lover ☆ acoakko live, 30th Anniversary Celebration』と題し、東京と大阪でビルボードライブを開催。詳しくは公式サイト（https://mylittlelover.net）へ。Instagram：＠mllakko（https://www.instagram.com/mllakko/）

大ブレイク中の活動休止には、全く不安はありませんでした

ありがたいことにマイラバのデビューはこれ以上ないほどに恵まれていたなと、今改めて感じます。ファーストアルバムの『evergreen』を発売後にグループは最初の休止期間に入りましたが、よく言われる休止への不安は、私個人にはありませんでした。そもそも活動休止と公言してないのでそんな風に思ってもいませんでしたし。長女の出産がありそれどころではなかったのと、デビュー後あまりにも目まぐるしく日々が過ぎていったので、ブレイクしている実感がないというか、ピンときていなかったんです。無知だったというのもありますね。

『evergreen』以降活動の休止と再開を幾度か繰り返し、その間にニューヨークへ拠点を移したり、次女を出産したり、また日本に戻ってきたりと怒涛の日々。2008年には離婚を経験し、シングルマザーとして子育てと仕事に明け暮れました。私は基本的にオンとオフは切り替えず、全てを生活の一部として混ぜていました。食器を洗いながら歌詞を考えていましたし、リハ音源を聴きながら洗濯をしたり。大変だったというか、バンドミュージシャンに申し訳ないなと思ったのは、リハの開始が朝の10時とかだったことですね。音楽業界は割と昼から夜までというのが一般的。ですが私は子供にごはんを作らないといけないので、朝からやって17時には切り上げるというスケジュール。「朝からキツイよぉ〜」と、よく愚痴られたものです（笑）。

仕事をサポートしてくれたり、ライブに来るたび泣いたり…2人の娘は本当に頼れる存在

子供達を変に子供扱いしたりもしませんでしたね。“小さな大人”として接することを心がけていました。今では長女も次女も社会人として独立しているのですが、彼女達の社会生活の話を聞くのが本当に楽しいんです。しっかり仕事して、頼りになるなぁ、って思いますし、「最近マイラバどうなの？」なんて聞かれたりすることもあります。
次女は今アメリカでクリエイターをしているのですが、My Little LoverのHPの私のイラストやインスタグラムのアイコンのイラストを手がけてくれて、仕事面でもサポートしてくれています。長女はライブに来て毎回感動して泣いてくれるし、ママのライブでそんなに泣いてくれるなんて（笑）。本当に嬉しい限りですね。

「待てないの？」「待てない！」と強行突破した再婚。再婚するなら今しかないと思ったんです

次女がアメリカに住んでいて年に1回くらいしか帰って来ないので、家族が揃うことはなかなか貴重。だから全員揃ったら、女3人で箱根に温泉旅行へ行ったりもします。女が3人集まると、やはり恋愛の話になりますよね。長女も次女も、恋人ができたらすぐに私のところに連れて来るんです。「もうちょっとこっそりしてよ！（笑）」と思わず言ってしまいそうになるほどオープン。誰に似たんでしょうか（笑）。きっとあまりにも、3人での生活が密で楽しすぎたのかもしれません。

私が再婚の意志を固めて娘達に話した時、次女は「お父さんが欲しかったんだ！」と大はしゃぎして賛成してくれたのですが、当時高校生だった長女は複雑な心境だったみたいで。「今3人でものすごく楽しいのに、この関係性を崩すの？」と。「せめて私が大学に入るまで待てないの？」とも聞かれましたが、「待てない！」と強行突破しました。こういったことは非常にセンシティブだし、色んなご意見や考え方があるとは思いますが、勢いや、その時の自分の気持ちに正直であるべき瞬間ってあると思っています。特に結婚ってそうかもしれませんね。1年後にはやりたくなくなっているかもしれませんから。後悔するにしても、やってから後悔しないと、自分に責任が持てないような気がするんです。

《Information》

【Akkoさんの最新ライブ情報をCheck！】
「My Little Lover ☆ acoakko live, 30th Anniversary Celebration」
　2025/5/1(木)・2(金) ビルボードライブ東京
[1st stage] 開場16:30 / 開演17:30　 [2nd stage] 開場19:30 / 開演20:30

【チケットの詳細はこちらから】
Billboard Live TOKYO https://www.billboard-live.com/tokyo/show?event_id=ev-20483

※衣装はすべてスタイリスト私物
撮影／古水 良（cheek one）　ヘア・メイク／中野明海　スタイリスト／行定幸治　取材／キッカワ皆樹　編集／浜野彩希

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