【セックスレス AND THE CITY -女たちの告白-】「妊活中夫の真顔に爆笑してしまい体外受精」38歳レス7年目の英断

日本では半数以上の夫婦が陥っているといわれるセックスレス。学習塾講師のまいさん(仮名、38歳)と、学習塾本社勤務の優平さん(仮名、38歳)の夫婦もレスになって7年目のカップルです。6歳の1人娘と家族3人で仲良く生活をしているそうですが、第二子の妊活を始めてから、悩みが増えてしまったといいます。

◆あわせて読みたい

小室友里さんに聞く!【セックスレス】でも仲の良い夫婦とそうでない夫婦の違い

■レスでも娘中心の仲良し家族

「もともと夫とは同僚の紹介で出会いました。夫は婚活中で、私もそろそろ結婚がしたかったので、すぐに意気投合。私が結婚する気のない元彼と別れるいざこざも挟みましたが、29歳で結婚し、32歳で娘が生まれて、33歳でマンションを買いました。2人とも教育関係の仕事ということもあって、保育園に預けながら幼稚園受験をしたりと、この6年間はなにかと忙しく過ごしていました」。
まいさんは、セックスレスであることが少し気になってはいたそうですが、子育てに夢中で深くは掘り下げなかったそうです。
「夫とは、釣りやお城巡り、ゲーム、お笑いの舞台を見に行くことなど共通の趣味も多くて、『まぁ困ってないからいいか』と流してきました」。
子供は1人でいいかなと思っていたところ、40代で出産した年上の同僚女性が男の子の子育てをしているのを見て考えが変わったそうです。
「彼女の息子さんが人懐っこくてかわいくて。私自身が昔から、プラレールや昆虫採集、恐竜標本作り、城巡り、サッカーなど、男の子っぽい趣味が多かったので、『息子がいると男の子の子供時代を追体験しているみたい』と聞いて第2子がほしくなりました。もちろん第二子が女の子でも幸せです。とにかく同僚が出産した年齢まで妊活をしたくなったんです」。

■妊活で産婦人科の門を叩く

「2人目がほしい」と告げたところ、意外にも優平さんは「いいかもね」と賛成してくれたそうです。
「年齢がネックで反対されるかなと思っていたので驚きました。『もし男の子ならキャッチボールがしたい』と言っていて、やっぱり夫とは気が合うなと思いましたね。そうなるとレスでは話にならないですが、このままスッと性交渉がとれる気がしなかったので、産婦人科の門を叩いてみました」。
産婦人科では、タイミング法、人工授精、体外受精の説明を受け、年齢的に体外受精を勧められたまいさん。
「もちろん体外受精ですら確率は高くない年齢なのは理解しています。でももしダメならそれでもいいと思っていたので、まずはタイミング法で試してみようと夫に提案しました」。
タイミング法とは、排卵日を把握した上で体温を測って性交渉を行う妊活方法です。
「ばっちり体温を測って日にちを割り出して、その日は娘を早く寝かせてムダ毛の処理もして、勢いづけにワインまで引っ掛けたのですが……結果は惨敗でした。娘のいないリビングのソファーで、夫の顔が近づいた瞬間、あまりの照れとシュールさに爆笑してしまったんです。普通に考えたら何がシュールなんだ、って話なんですけど、私の中では『シュールな状況』としか言えない気持ちでした」。

■「家族」なので夫のスマホも気にならない

優平さんが怒るかなと思ったまいさんは「ごめん。照れちゃって」と謝ったそうですが、優平さんも「わかるよ。もう笑うしかないよな」とつられて苦笑い。
「今度は真面目に、と思って、もう一杯飲んでなんとかトライしたんですけど、双方、身体的に難しい状態でした。私たちはもうすっかり、家族という感じなんですよね。家族とイチャイチャするとか、どうしても頭がついていかなくて……」。
幸い優平さんも同じ気持ちだったよう。「いや、ぜんぜん好きなんだけどさ。なんかごめん」「私も」という話になったそうです。
「昔の私は束縛をするタイプで、元彼の携帯はほぼ全部盗み見ていました。でも、夫のスマホは娘のキッズケータイくらい『必要がなければ触らない』スタンス。浮気をしたことがあるかどうかも気にかけたことがありません。それでも私は夫が好きで、夫の遺伝子を受け継いだ子供がほしいんです」。
まいさんと優平さんは、翌週に体外受精を相談をしに産婦人科に行ったといいます。「長くレスだった家族が性交渉をとる難しさを痛感した」とのことです。

※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。

取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA

◆こちらの記事もおすすめ

【セックスレス AND THE CITY -女たちの告白-】「あんなのはセックスと言わない」48歳妻の不満

【セックスレス AND THE CITY -女たちの告白-】「浮気はしたことがない」レス夫から離婚を切り出され…

【セックスレス AND THE CITY -女たちの告白-】「結婚前からレスでスピード離婚」の反省からした驚きの対策とは…

美ST