ExWHYZ mayuの「日々、ぼやき。」#7 大丈夫

©Takuya Iioka/光文社

4人組ガールズグループExWHYZ(イクスワイズ)のメンバー・mayuさんのエッセイ連載の第7回。ラジオ番組での「リスナーお悩み相談」が核心を突きすぎる……と高いコメント力で話題の彼女が、JJ世代の一女性として等身大の“もやもや”を赤裸々に綴ります。

こんばんは、ExWHYZのmayuです。

「大丈夫」という言葉に何の意味もないと感じていたわたしですが、やっとこの言葉に効力がある気がしてきたこの頃です。

全部大丈夫にしなきゃいけないし、大丈夫になるまでやらなきゃいけないから、道中でのその言葉に価値を感じられなかったです。

それに基本的に人生ってずっと道中だから、まじずっと不安で、不安じゃん。

いつも呪いのように「わたしは大丈夫じゃないから、はやく大丈夫にならなきゃいけない」って思い続けてきました。今も前よりかはマシだと思うけどあると思う。

これはキャリアの話じゃなくて、人間的な部分の話。

大丈夫になるために何をすれば?

ってところなんですけど、正直あんまよくわかってはない!!!!

とりあえず今はまだ、全部に手を抜かないことでしか自分を安心させられる手段が無いかも。

 

大丈夫と思える状態って何なんでしょうか。

きっと自分の理想が叶うことが一番だけど、そんなのはかなり難しいことです。し、そもそも明確な理想を描けていることの方が少ない気がします。

なにをどこまで、いつまでどれだけやればいいのかね。

ちなみにわたし的には、手を抜かないことやサボらないことはプラスのポイントではなくて“最低限これをやれてなきゃダメ”なことであって努力とは別物だから、

サボってない=努力している

にはならなくて。むずかしー。

(↑こういう時、自分に「よくがんばってるよ」と言ってあげて良いらしい)

 

こんな感じで生きてきて、今まで「硬い」とか「真面目」って言われることが多かったように思います。

真面目だねー笑

みたいなときもあるし。笑われるようなことしてたつもりではなかったんだけど。。。
恥ずべき部分かと思わされる! やめて!

 

人は正しい努力を出来たらすごいことになれる確率が上がるらしい。

たぶんだけどわたしの努力って別に正しくはない。だって生きること自体に疲れ切ってしまう時があるし、自分の”真面目”なところを少しでも放り出せたらこんなに頭が痛くならなくて済む(違うことに時間と労力を使える)から!

わかってんだけどさ。

まあ、自分が「手を抜かないぞ!」と思っている部分なんて誰かから見たら取るに足らない部分で、逆にわたしが誰かに対して「あ、そこ気になるんだ」って思う部分はその人からしたら絶対に手を抜けない部分だってだけで、それぞれみんなのやり方ですわ。

こだわっちゃうところは自分の変えられない性格だから、あんまり正しくないとかダメとか思うのやめたいな!

 

こんなわたしでも、大丈夫って思えたところからが本当のがんばりの始まりなのかもしれないです。

当たり前のこと言ってばかりだけど、わたしは今更そう思ってるから書いてる。

自分が今正しく進めてるのかな? って不安になった時に、近くで見てくれている人に「大丈夫だよ」って言ってほしい!!!!!! って最近はじめて思って、このようなことを書きました。

正しいかどうかは誰もわからないし、測ってほしいわけでもないけど「自分なりに進んでいるし、それで大丈夫」が自分だけでは生成できないときにたまに誰かに言ってほしくなりました!

なので、わたしも、わたしの「大丈夫」に効力を持たせられるように、ちゃんと誰かのがんばりを見ている人になりたいです。

 

それではまた!

©mayu/WACK、光文社

profile/mayu (ExWHYZ)

2017年8月に事務所の先輩グループBiSHのイベントでお披露目された「EMPiRE」の初期メンバーとして活動をスタート。同グループは2022年6月に突如解散し、同じメンバーで「ExWHYZ(イクスワイズ)」を結成。2023年5月には、所属事務所・WACKのグループとしては初となる日本武道館ワンマンライブを開催し、成功させる。EMPiRE時代から作詞や振り付け、チームのまとめ役を担うコアメンバー。また個人としても、冠ラジオ番組にコンビニご飯のコラム執筆など、マルチに活躍。
2025年4月5日に、不定期でおこなっていたオールナイトライブ企画をレギュラー化、第1回をSpotify O-EASTにて実施。その後5月より全国11都市を巡る「ExWHYZ TOUR 2025 ‘(unfinished) odds and ends’」を開催する。

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photo/Takuya Iioka
styling/Erika Abe
hair & maku-up/Yuri Ikeda[éclat]