【素敵なおうち拝見】センスのいい人の“好き”がつまった場所の作り方
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家族との時間が紡ぐ思い出いっぱいの品々で心温まる空間に
辻 梨乃子さん(外資系EC企業勤務)
今回の訪問先は辻梨乃子さん宅。今年、結婚5周年を迎える夫の卓也さんと二人暮らしです。転居して1年ほどという2LDK・約54㎡の住まいは、将来の子育てを見据えて、梨乃子さんのご実家の最寄り駅沿線という立地。「こちらに決めた一番の理由は、日当たりのよさ!」との言葉通り、さえぎるものがない南西向きの窓から、心地よい陽光が差し込むリビングが印象的です。リビングと隣接した洋室を仕切るウォールドアはフルオープンにして、広々とした開放的な空間になっています。
あと一室は、ウォークインクローゼットにするという思い切ったアイデア!両サイドに衣類やバッグ、アクセサリーがずらりと並ぶさまは見るたびに心が躍るうえに、効率的。
住まいの各所を彩るのは、個性豊かなモチーフのオブジェたち。国内外の旅先で購入した品が多いそうです。「ソファで寛いでいるときなど、ふと目に入ると、楽しかった旅が思い出されます」と梨乃子さん。さらに、卓也さんの趣味という観葉植物と、祖父母宅から譲り受けた絵画や骨董品などを織り交ぜて。それぞれにまつわるエピソードから会話が広がり、笑顔が生まれるひとときとなりました。
以前紹介したおうちは...
これまで、これから。
ご自身と夫婦二人の時間が刻まれたものたち
【Living】
デザイン性の際立つ家具をあえて置いていないため、思い出深いアイテムがアクセントになっている。リビングとの仕切りをオープンにした隣室は、「朝日を浴びて目覚めたくて」とゆったりとしたベッドを配して、日当たりのよい寝室にしている。
【DISPLAY BOAD】
祖父母との思い出は形を変えて、使い続ける一品に
木目も美しい一枚板に脚を付けた、DIYのサイドテーブル。「大好きだった祖父母の住居が解体することになり、床の間に使われていた床板をもらって加工しました」
【PICTURES】
さり気なく飾った絵画もエピソードがいっぱい!
「リビングにあるフィレンツェを描いた絵画は祖父母から。寝室に飾った月の地図は、シャレで買ってみた月の土地に私の名前が記されています(笑)」
【SOUVENIRS OF TRIP】
ふと目に留まると楽しい旅時間がよみがえる
パリの蚤の市で見つけた燭台、能登の朝市で購入したガラスの浮き球、スペイン・セゴビアから持ち帰った牛モチーフの葦編みといった土産品。
【FAVORITE PLATES】
それぞれの土地や窯元、時代ならではの特徴があるうつわを集めています
料理とうつわが好きという梨乃子さん。旅先でもよく食器を購入するそう。瀬戸焼や常滑焼、津軽びいどろ、古伊万里など、テイストもさまざま。
【GREENS AT BALCONY】
テイストが異なるグリーンで彩られたバルコニー
日当たり良好なバルコニーには「曾祖父が育てていたものを譲り受けて」という盆栽が鎮座する和のコーナーと、卓也さんが愛情を注ぐアフリカ原産のグリーンが並ぶスペースが。
【ROOM AS WALK-IN CLOSET】
一室を丸ごと収納&身支度をするクローゼット空間に
本来はベッドルームが想定される間取りの洋室を、夫婦二人のアイテムをまとめて収納できるウォークインクローゼットに。IKEAのオープンワードローブの引き出しには無印良品のベロアケースをセットして、大切なジュエリーはこちらへ。
【CHEST OF GRANDMOTHER】
とっておきの食器を収めているのは祖母の愛用品
茶道をたしなんでいたご祖母様が使っていた茶だんすは、おもてなし用の食器を収納している。
【PROFILE】
◼︎辻 梨乃子さん(外資系EC企業勤務)
1994年生まれ。大学卒業後、食品メーカーのECマーケティング部門を経て、現在の外資系EC企業へ。マーケティングコンサルティング業務に従事。
撮影/イマイハルカ 取材/首藤奈穂 編集/陣内素実 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2024年12月号「素敵なあのひとのおうち時間」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。