與真司郎さんが出合ったメンタルヘルス「結局、自分が思うほど人は他人を気にしていないんです」
昨年「ゲイであること」を公表したアーティストの與真司郎さん。10代の頃から芸能界で活動し、自分自身を隠し辛かった時、「メンタルヘルス」という考え方の中でたどり着いたのが「美容」だったと語ります。
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與真司郎さんprofile
Shinjiro Atae
1988年生まれ。2005年、男女混合パフォーマンスグループ「AAA」のメンバーとして活動を開始。翌年にはレコード大賞新人賞を受賞。人気絶頂の2019年頃からソロ活動をスタート。その後アーティスト活動を一時休止。この夏久しぶりのZeppツアーを開催、話題となっている。
人と比べたり、若さを比べたり。そんなことより、今にフォーカスして〝ありのままの自分〟を楽しむことが大切ですよね
肌と体同様、心の健康にも気を使う「メンタルヘルス」という考え方に、アメリカで出会いました。ネガティブで完璧主義者だった僕は、この考えを試行錯誤しながら取得し、常にポジティブマインドでいられるようメンタルを鍛えていきました。そんな中で「美容」は、メンタルを健やかに保つ、僕なりの重要な要素になっていったんです。
自分が更に変化したのはカミングアウトの後。完璧ではなく、ありのままの自分を見せよう、と思えるように。色々と縛られずに、まずは自分のオンラインサロンでのライブ配信でファンの方に素を見せてみたら、意外にもすんなりと受け入れてもらえて……。本当に楽に生きられるようになりました。
結局、自分が思うほど人は他人を気にしていないんです(笑)。今の時代、生きづらさってみなさん抱えていますよね。 でもそれって、他人の意見や視線ばかりを気にしたり、自分の凝り固まった価値観で自分を縛っているだけかも。僕自身がそうでした。
人生は一度きり。他人ではなく、自分を信じて、本音を大切にして生きたほうが何倍も楽しいと思うんです。人間なんだから、完璧ではないこと、人と違うことは当たり前で。だからこそ誰かと比べる必要はないんです。そんな風に考えられるようになった今は、年を重ねるのが楽しみで、隠さず生き様を刻み、ありのままの自分を表現していきたいと思うようになりました。
僕は今、とっても幸せなんです。本当の自分をわかってくれる人たちと一緒にいられるというのがこんなにも素晴らしいことなんだって、実感できたから。
撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY)ヘア・メーク/佐藤真希 スタイリスト/SUGI(FINEST)取材/味澤彩子 ※情報は2024年9月号掲載時のものです。
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