井桁弘恵さんインタビュー「1人でいる以上に心地のいい人をいかに見つけられるか」

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170㎝の長身に、チャーミング

170㎝の長身に、チャーミングな笑顔、そして頭の回転の速さ。これ以上何を望むものが…と思う井桁さんですが、そのキャリアはまごうことなく自分の努力で手にしてきたもの。元々ある素質だけに甘えず、貪欲にしたたかに。その姿勢は、私たちも参考にできるかもしれません。

20代後半になって、注意されなくなってきたのが怖い

SNSとか一般の評価は全く気に

SNSとか一般の評価は全く気にならないです。でもエゴサはめっちゃします。嫌なことを書かれることもありますけど、SNSのネガティブな声に引っ張られることはなくて。それよりも一緒に作ったチームの評価の方が気になる。それこそ揉めるなら揉めたいんですよ。揉めずに何も解決せずに進むよりも、言われないのが一番怖いから。ドラマも妥協でOKされるぐらいなら、言ってほしいって思うタイプです。何が合格点かも分からない仕事。「井桁さんってこの程度なんだ」って思われるくらいなら、それを言ってほしい。で、向き合いたいし、自分の意図とか経緯を話してすり合わせられるならすり合わせて、一緒に進みたいって思う。

でもやっぱり最近は、言われなくなってきました。言われずに見放される方がよっぽど怖い。自分的にしっくりこなかったのに、OKだったりすると、すごく不安になります。「本当にOKだったのかな?」って。それを話し合える関係性がいっぱい増えていけばいいなって思います。20代前半の方が相手も言いやすいし、教えやすいと思うんですけど。だから、同じように言われなくなった、怒られなくなったって感じる読者の方がいるなら、こっちから歩み寄っちゃえばいい。上司に「何が悪かったですか?」とか「言ってくださいよ」って。私も監督とかディレクターさんに結構言いますね。「言ってください」とも言うし、「今うまくいっていなかった感じがしたんですけど、どう思いました?」とか。

ひとりでいる以上に心地のいい人を見つけたい

自分だけしんどいって思っちゃうと追い込まれちゃうけど、意外とみんなしんどいんだよっていうのは、少しは救いになるなと思います。みんながみんな無理して頑張る必要もないし。私も頑張れないときは頑張れないです。仕事のスイッチが簡単に押せるときとグンって押さないといけないときがある。そういうときはご褒美が大事かな。私はお酒飲むのも好きだし、今日疲れたから家の近くの美味しい焼き鳥屋さん行こうとか、今日はおつまみ買って家でのんびり飲もうとか。あとは休みがあったらドライブしてどこか行こうとか。ストレスから離れられる場所をいかに探せるかが大事かな、って思いますね。一人行動は多いんですけど、最近あまりよくないかもって思ってきて。もちろんひとりで完結できることも大事だけど、ひとり以上に居心地がいい人をいかに見つけられるかが、結果的に人生を豊かにするのかなって思っていて。それが今の自分の課題というか、向き合えていないところだと思います。ひとり旅もできるし、ひとりが気楽でいいやってここ数年思ってきたけど、ひとりの時間ってやっぱり色々考えちゃう。その時間を他の人と話して、悩みを解決できる時間に変わればいいなって思うようになりました。

体力のある今のうちに、カロリーの高い仕事を。

5年後は…何にも分からないです(笑)。でも映画には出たいですね。テンポのいい作品がこの数年は多かったので、キャリアのひとつとしてゆっくりもがきたい。あとは舞台も経験したいですね。ロングスパンの毎日そのことしか考えられなくて、頭がパンクしそうみたいな経験を、苦しいことができる、体力がある今の年齢のうちにやっておきたい。大変そうだけど挑戦したいです。今の年代のそういう経験が、将来の余裕とか自信に繋がると思うから。今は苦しくてもカロリーの高い仕事をやっておきたい。そう思っています。

少しでも時間ができたら、ドライ

少しでも時間ができたら、ドライブか旅に出掛けます
毎日を無理なく心地よく過ごすために、自分にご褒美をあげることは大事にしています。長い休みが取れなくても、友人と夕方から突発的にディズニーに行ったり、夜にサウナからのドライブを楽しんだり、日常の中で現実から離れられることを計画して、リフレッシュしています。最近は「立山黒部アルペンルートが見たい」という姉と一緒に富山旅行にも行きました。残念ながら雨でしたが、黒部峡谷のトロッコ列車にも乗れて大満足でした。