【松本まりかさん】「何事もスタートに年齢は関係ありません。覚悟さえ決まればいつからだって始められる」
私を幸せにできるのは私、美容のモチベーションも自分のため。誰かのためでなく、“自分のために綺麗でいること”が心地よく幸せに生きる基準になり、周りをもハッピーにできる。そんな私らしい美しさを更新し続ける女性にフォーカスする連載です。
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心から笑えなかった20代。目先の楽しみでごまかさずに「自分自身ととことん向き合って」
《PROFILE》
1984年9月12日、東京都生まれ。2000年にドラマデビュー後、声優やモデルとしても活躍。現在主演を務めるドラマプレミア23「夫の家庭を壊すまで」(月曜23時06分〜・テレビ東京系)が大好評放送中。
私の自愛は長いトンネルで悩んだことから始まりました。15歳でデビューして18年間、演技もうまくできないし、仕事も少ない、実力も人間力も足りないという“ないない尽くし”で自尊心はゼロ。
友達と遊んでいる時も心から笑えていない気がして「本当の幸せってこれじゃないんじゃないかな?じゃあ、私の求めている幸せってなに?」とモヤモヤしていた中で自分が自分を尊敬できていないことに気づいたんです。
そこで、目先の楽しいことに逃げて自分をごまかすのではなく、一度とことん自分自身と向き合わなければ、自分を愛するとはどういうことなのかがわからないのではないかとふと思ったんです。本当の自愛を見つけるまで自分をごまかさないぞと心に誓って、そこからはしんどいことがあっても決めたことを貫こうと、たどたどしいながらもやってきました。
そんななか出合えたのが、4月期のドラマ「ミス・ターゲット」。試行錯誤しながら積んできた自愛マインドですが、主人公・朝倉すみれを演じたことで、自分だけでなく他の人を愛することの大切さを改めて学び、今毎日幸せだなと感じています。
自愛は他愛と繫がっているということもわかり、他者と幸せな環境が作れて、ようやく心から笑うことができた気がします。全ての答えは自分の中にあるんですよね。自愛を実現するまで本当に時間がかかりましたが、何事もスタートに年齢は関係ありません。覚悟さえ決まればいつからだって始められる。
逃げたくなるけどグッとこらえてトライアンドエラーを繰り返し、研鑽し続けてたどり着いた先に本当の幸せがあります。孤独を恐れずに味わい尽くして(笑)、極めた先には自愛に満ちた別世界が待っているはずです。
《衣装クレジット》
キャミドレス¥19,800(イムズ/ブランドニュース)ピアス¥126,500(ジョージ ジェンセン/ジョージ ジェンセン ジャパン)
2024年『美ST』10月号掲載
撮影/岡本 俊 ヘア・メイク/佐々木七海(cheek one) スタイリスト/後藤仁子 取材/柏崎恵理 再構成/Bravoworks,Inc.
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