都会の子どもも「乗馬体験」や「日本一の吊り橋」に大はしゃぎ!【長期休みに行きたい九州の穴場スポット】|STORY

今年の4月にリニューアルしたばかりのピッカピッカの車両の「観光辻馬車」。

久しぶりの飛行機を使った国内旅行。九州大分にある星野リゾートの「界 由布院」や「界 別府」に宿泊し、のんびり温泉を満喫。でも、せっかく由布院に来たのだから、周辺の観光もぜひ楽しみたいですよね。当日受付は完売必須の大人気の「観光辻馬車」や絶品な大分牛ステーキランチ、絶景の大吊り橋など、子連れで楽しい由布院周辺の一押しスポットをご紹介します!

大人気の「観光辻馬車」で由布院巡り

由布院の名所を馬車でまわる「観光辻馬車」。この4月に14年ぶり新調されたばかりのポーランド製の車両です。

由布院を回るのに一番オススメなのが「観光辻馬車」。由布院駅をスタートし、佛山寺、宇奈岐日女(うなぎひめ)神社を経て、再び由布院駅に戻る約1時間のコースです。

当日に由布市ツーリストインフォメーションセンターで申し込むか、予約は当日の朝からのみ電話で受け付けています。辻馬車は1便ごとに乗れる人数が決まっており(9~10名)、大変人気なので、9時の予約開始時間にすぐに電話で予約を入れることをオススメします。平日でしたが、午前中には予約はすでに埋まっていて、受け入れは終了していました。

由布院の「観光辻馬車」から見える満開の桜。

川の堤に咲く桜がちょうど満開でした。「観光辻馬車」は、1975年に発生した大分県の地震により、観光客が激減してしまった時、町おこしのためのイベントの一環だったそう。今では、由布院にはなくてはならない、お馴染みの風景ですが、初めは苦情も多く、受け入れられるために苦労もあったとか。

歩みはのんびりなのですが、御者さんの由布院の歴史や見どころなどの話を聞きながら、楽しい乗車時間を過ごすことができます。由布院の観光名所の一つの聖ロバート教会や隣接するステンドグラス美術館などを通りながら、最初の目的地の「佛山寺」に到着です。

幻の椿の佛山寺

「佛山寺」の川葺屋根の趣のある山門。

「佛山寺」は、平安時代創建の臨済宗のお寺で、古くより由布岳の山岳信仰の場として親しまれてきました。本尊の観音菩薩は秘仏で、33年に一度開帳されます。山門は昔ながらの茅葺き屋根で、春と初夏は見事な椿、秋には紅葉スポットとしても知られています。

珍しい単色の「五色八重散椿き」。指定重要文化財(天然記念物)でもあります。

ちょうど椿が満開でした。一面に散った花びらで庭が赤色に染まっていました。椿は散る時に丸ごと落ちるものですが、ここの椿は花弁が一枚ずつ散っていきます。「五色八重散椿き」と呼ばれていおり、特に「佛山寺」の椿は一色で非常に珍しいそうです。

鮮やかな朱色の宇奈岐日女神社の門と本殿(奥)。

次は、宇奈岐日女神社(うなぎひめじんじゃ)に立ち寄ります。国常立尊(くにのとこたちのみこと)をはじめとする六柱を祭神とすることから別称「六所宮」と呼ばれます。

「うなぎひめ」という珍しい名前はいくつか由来があるそうです。由布院周辺は沼地で人々は治水に悩まされてきました。そこで、「鰻(うなぎ)」を沢沼の精霊として祀ったことが神社の由来になったといわれています。また、巫女のつける装飾品をウナグといい巫女が神に転じて宇奈岐日女になったという説もあります。

台風で倒れた大杉の切り株。最長55m、周囲9m以上あります。

台風により倒れてしまった樹齢600年を越える大杉の切り株も祀られています。杉の森に囲まれた境内にハラハラと舞い散る桜が美しかったです。

神社は池に囲まれていて鯉に餌をあげることができます。清流の水が飲める場所もあります。

境内には清流が流れており、とても清々しく、小さな神社ながらも、格式があり、凛とした雰囲気です。池の鯉には餌をあげることができるので子どもと訪れても楽しいです。社務所で御朱印ももらえるので集めている方はお忘れなく。

のどかな由布院の田園風景。

宇奈岐日女神社を参拝のあとは、由布院駅に戻ります。パッカパッカという馬の蹄(ひづめ)の音が聞こえ、帰りものどかな田園風景が広がります。晴れていれば由布岳が見渡せます。

「観光辻馬車」からは車とはまた違った風景が見えるので、由布院に来たらぜひ、体験することをオススメします!

<観光辻馬車>
料金:大人(中学生以上)2200円 / 子供(4歳以上)1650円
運行期間:3月2日~12月末まで
駐車場:周辺の有料駐車場を利用

くじゅうの草原で絶品牛ステーキランチ!

絶品ステーキランチ。由布院からくじゅうまでは40分ほど。

由布院観光の後は、日程に余裕があれば、広大な自然が広がる「くじゅう」の方まで足を伸ばすのをオススメします。日本百名道の一つの「やまなみハイウェイ」があり、道沿いには牧場や公園などの観光スポットに加え、カフェやワイナリーなどが点在しています。特にレンタカーを借りての移動であればマストなコースです!

ランチは、「くじゅう」の広大な風景が見渡せる農家レストラン「べべんこ」でステーキを頂きました。鉄板からはみだす大迫力で、豊後牛のなかでも肉質4等級以上だけが名乗れる「おおいた和牛」のロース200gを使用。自社牧場で育てた牛肉を使った料理がリーズナブルな価格で味わえます。

農家レストラン「べべんこ」のテラス席。

テラス席からはくじゅう連山の絶景も楽しむことができます。駐車場の一角には、動物ふれあいコーナーが設けられ、餌やりなどもできるので、子連れにはオススメのスポットです。

<農家レストラン べべんこ>
住所:大分県玖珠郡九重町南の平2407-1

くじゅうの草原で乗馬

ウェスタンの乗馬クラブ「エルランチョグランデ」で親子3代で乗馬を楽しみました。

くじゅう周辺でオススメなアクティビティといえば、乗馬!ランチで立ち寄った「農家レストラン べべんこ」からも車で5分ほどのところにある「エルランチョグランデ」。国内最大級の所有地を誇る観光牧場です。

こちらの牧場では小学生からは一人乗り、未就学児でも大人と相乗りであれば乗馬体験ができます。乗馬未経験でも優しい馬なので安心して乗れますよ。

ちなみに、私は、元馬術部で乗馬経験があるので、家族と別のコースに行きました。いつもは、子どもに合わせて引き馬かお散歩乗馬ばかりだったので、久しぶりの駆け足は気持ちよかったです。

牧場内にある大きなブランコ。

朝は雨が降っていたので心配だったのですが、到着した時は霧が深いものの雨は上がり、無事乗馬を体験することができました。草原を見渡すことができなかったのは残念ですが、霧の中の乗馬も幻想的でした。

乗馬は馬場内を引き馬、もしくはミニ遠乗りは15分から初心者でも験できます。また、馬場の隣には大きなブランコもあって、乗馬後も牧場で遊ぶことができて、家族みんなで楽しむことができます。

<エルランチョグランデ>
住所:大分県玖珠郡九重町大字田野字鳴川1726-320

日本一の高さの吊り橋

標高777mに架かる「九重“夢”大吊橋」。対岸の北方ゲートまで、大体5分間の空中散歩です。

最後は、長さ390m、高さ173m、歩行者専用として日本一の高さを誇る「九重“夢”大吊橋」にも行ってきました!下は金網で谷底が見えるようになってるのですが、覗けばくらくらする高さ。子どもたちは大はしゃぎで反対側まで行きましたが、高所恐怖症の私は怖すぎて半分までで引き返してしまいました。

目の前に震動の滝、遠くにくじゅう連山が見渡せます。高いところ大好きの子どもたちは大喜びですが、写真を撮るのもガクガクブルブル。でも、凄い迫力と絶景なので、ぜひ、大分に来たら、一度は訪れることをオススメします。

九重“夢”大吊橋  (ココノエユメオオツリハシ)
住所:大分県玖珠郡九重町田野1208
営業時間:8:30〜17:00(7月〜10月は〜18:00)*最終入場は閉園30分前
定休日:なし(悪天候時などは入場制限あり)

大分空港にある無料の足湯。大分では、最後の最後まで温泉が楽しめます!

旅の最後は、空港の足湯でほっこり。大分では、最後の最後まで温泉三昧の旅でした。温泉旅行というと大人の旅というイメージがありましたが、リラクゼーションからパワースポット巡りまで、ママも満足な大人旅でありながら、アクティビティや見所も満載で、子どもたちも楽しめる大満足の旅でした。「地獄めぐり」など別府のオススメも紹介していますので、そちらも参考にしてくださいね。

ぜひ、夏休みの旅行の計画の参考にして頂けば幸いです。

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