棚田ビューに癒される【星野リゾート】で「おこもりステイ」するならココ!|STORY
海外旅行は、円安で難しいからこそ、この後の夏休みは国内旅行がオススメ!そんな今、注目なのが九州。特に大分の由布院は落ち着いた温泉地としても人気で一度は行ってみたいと憧れる人も多いのでは?そして、念願かなって、行ってきました!あの話題の星野リゾートの温泉旅館「界 由布院」。目の前に棚田が広がる絶景とゆったりと流れる癒しの時間。由布岳が目の間に見える露天風呂や朝霧の中の体操、そして、穴熊?!の肉が出るお鍋など、「界 由布院」の魅力をお伝えします。
絶景棚田ビュー
「界 由布院」の見どころは何と言ってもこの棚田ビュー。大分という地名は「大いなる田」から由来しており、棚田にゆかりがあるエリアです。「界 由布院」の敷地内にも元々、棚田があり、地形を活かした美しい宿となっています。
「界 由布院」には、全45室6タイプの部屋があり、この棚田の風景を見渡すことのできる部屋もあります。こちらは、見学だけでしたが、ぜひ、次回、宿泊してみたいと思いました。
贅沢!露天風呂付きの一軒家
一軒家の離れのタイプもあり、「棚田離れ」と「くぬぎ離れ」の2種類の離れあります。今回、滞在したのはこちらの落ち着いた佇まいの「くぬぎ離れ」です。それぞれ、二棟しかないプレミアムなお部屋です。
お部屋からは、棚田は見えないのですが、くぬぎ林に面していて、とても静か。お庭には桜が植えてあり、滞在時はちょうど満開を迎える頃で、桜の花を愛でながらゆっくり過ごす時間は、本当に贅沢なひと時でした。
大分県の名産の竹細工がベッドのヘッドボード、ソファの背もたれになどに使われていて、地域の伝統工芸品に囲まれて過ごすことができます。
リビングの後方に、ベッドがあり、広々とした空間が広がります。和室に相性の良いローベッドは、星野リゾートオリジナルのベッド「ふわくもスリープ」です。その名の通り、雲の上にいるような、ベッドなのにお布団で優しく包み込まれるような寝心地のベッドです。
「界 由布院」ではスパなどの施設はないのですが、国家資格者による確かな技術のマッサージをお部屋で受けることができます。特に、温泉の後は、血行が促され、体もほぐれやすくなっていて、マッサージを受けるにはベストタイミング。極上の「ふわくもスリープ」で受けるマッサージは本当にリラックスできますので、滞在中、一度は体験することをオススメします。
「界」では、各地の伝統文化を取り入れた「ご当地部屋」で、「界 由布院」は「蛍かごの間」。全室に国東半島で栽培される希少な素材「七島藺」を使用した「蛍かご」から着想を得たオリジナルの照明を配しています。初夏の水辺に淡い光を点滅させる蛍をイメージしているそうです。
離れには露天風呂も!静かな林の中でゆっくりと温泉を楽しむことができます。春先ははらはらと舞い落ちるお庭の桜の花びらも綺麗です。
充実アメニティ
アメニティは温泉と相性の良い配合の「界」のオリジナル。洗顔フォームやクレンジングから乳液まで揃っており、緑色の風呂敷には、歯ブラシやクシが入っていて、風呂敷はお持ち帰りができます。風呂敷の使い方の書いた紙も付いているのも嬉しい配慮です。
湯守りのこだわりドリンク
室内にある無料のドリンクも蒸し生姜や柚子茶など充実しています。有料ではありますが、ミニバーには、甘酒やご当地ジュース(梨)などもあります。
「界」では入浴前、入浴後、就寝前、起床後、お出かけ前の5つのシーンに合わせて、温泉効果を高めるのに適した飲み物を「湯守りのこだわりドリンク」として提案しています。入浴前には各施設の湯守が選定したご当地ジュース、入浴後には湯上がりジュースとお茶の用意があります。
- 入浴前後→入浴で奪われる水分やビタミンを補給する作用のあるご当地ジュース(有料)
- 入浴後→湯上がりジュース(かぼすジュース)
- 就寝前→体を温め快適な眠りを導く蒸し生姜湯
- 起床後→香りの良い目覚めのお茶
- お出かけ前→パワーチャージの甘酒(有料)
由布岳が見える露天風呂
晴れている日には露天風呂の目の前に湯布院が見えます。左側は、寝湯になっているので、由布岳を眺めながら温泉にゆっくりと浸かることができます。弱アルカリ性の単純温泉で刺激が少ないのも特徴です。
露天風呂を併設する大浴場には、先日ご紹介した「界 別府」同様に源泉かけ流しの「あつ湯」と温泉成分を身体に浸透させるための「ぬる湯」の2つの湯船があります。熱めのお湯が苦手な子どもたちにはちょうどよく、親子で温泉がゆっくり楽しめます。
オススメの過ごし方
「界 由布院」では、お籠りステイがオススメ!館内から一歩も出ることなく、美しい棚田や由布岳を眺めながら、ゆったりとしながらも、充実した1日が過ごすことができます。
「界」では、1泊2日で湯治体験が可能な「うるはし現代湯治」を提供しています。温泉の泉質や自然環境などの知識をもつ「界の湯守り」がガイドとなり、効果的で楽しい入浴方法を伝える「温泉いろは」や温泉の効果を高める「現代湯治体操」を毎日開催しています。
自由に過ごすのも良いですが、プロの監修したプログラムに参加すればより温泉を楽しめ、効果的だと思うので、ぜひ、モデルスケジュールを参考にしてください。
旅のモデルスケジュール
1日目
15:00 客室にてチェックイン
16:00 「温泉いろは」で温泉の楽しみ方を学ぶ。「お湯印帳」を貰う
17:00 大浴場で温泉を堪能。入浴後は湯上がりジュースやお茶で一休み
18:00 特別会席「山のももんじ鍋」
20:30 国家資格者によるマッサージでリラックス
22:00 就寝1時間ほど前に蒸し生姜湯でほっこり
2日目
07:00 朝霧の中の現代湯治体操
08:00 山の幸と海の幸を盛り込んだ朝食
09:00 客室露天風呂で温泉を楽しむ
10:00 「ご当地楽」の「わら綯い体験」
11:00 ライブラリーでのんびり
11:45 フロントにて「お湯印」を貰う。
12:00 チェックアウト
ご当地楽「わら綯い体験」
チェックインの当日か翌日の朝にオススメなアクティビティが、ご当地楽「わら綯い体験」です。棚田を眺めながら藁仕事を習うことができます。
「綯(な)う」とは「藁をより合わせること」を言い、縄は手を合わせてできることから「祈りのカタチ」と言われています。 由布院の原風景を眺めながら、お守りを作るのはとても貴重な体験になります。
藁は通常右巻きに綯うそうですが、今回はお守りということで、神聖な左巻きに綯います。藁を綯う作業は、想像以上に難しかったのですが、コツを掴めばいつまでも続けたくなる楽しさでした。少し作業が難しいので、年齢は10歳以上とはなりますが、お子さんと参加することができます。親子でぜひ、体験してみてください。
ご当地楽「わら綯い体験」
- 料金:無料(30分)
- 時間:4:00PM / 4:30PM / 5:00PM / 9:00AM / 9:30AM / 10:00AM
- 年齢:10歳以上
朝霧の中の「現代湯治体操」
朝は「現代湯治体操」にぜひ参加してしてみてください。「現代湯治体操」は「界」の施設ごとに体操のポーズが変わります。「界 由布院」では、棚田にちなんで田植えや棚田を見晴らすポーズなどがありました。春先だったので、少し肌寒かったのですが、終わった後は、ポカポカ。ちょうど桜が満開で、花びら舞う中、美しい朝霧を眺めながらの体操は最高でした!
穴熊のお肉!?山の恵みを堪能
夕食は、特別会席「山のももんじ鍋会席」を頂きました。猪や穴熊(?!)などの珍しいお肉のお鍋ということでワクワク。
山間部の由布院ということで、山の幸がメインのコースですが、八寸、お造り、酢の物を盛り合わせた「宝楽盛り」では海の幸もたっぷり楽しむことができました。大分名産の竹をモチーフにした器に盛られていいて、見た目にも華やか。どれから食べようか迷ってしまうのも楽しい一品です。
お食事処は、半個室と棚田の景色を楽しめるカウンターの席があります。親子3代で大人数だったので、半個室があるのは、子連れファミリーには助かります。人数が少ない場合は、棚田が見渡せるカウンター席がオススメです。
お楽しみのメインの台の物は、スッポン出汁に、牛肉、猪肉、鹿肉、穴熊肉のしゃぶしゃぶの「山のももんじ鍋」。引き出し式の器に盛られています。「ももんじ」はジビエを表す昔の言葉だそう。
ジビエのなかでも、珍しいのが穴熊。独特の風味で、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、滅多に食べられる品ではないので、珍しさもあって完食。特に、穴熊の風味がアクセントになった出汁が絶品でした。最後は、雑炊にして頂くのがオススメです。
大変、個性的なお肉ですが、タレにも拘りがあります。黄身醤油(牛肉)、かぼすおろし(穴熊肉)、太白ごま油のフルーツ甘煮(鹿肉)、木の実たれ(猪肉)とそれぞれの肉に相性の良いタレが付いていて、お鍋を飽きずに楽しむことができます。
「界 別府」と同じく「界 由布院」でも、6歳以下の未就学の子どもには、「お子様向け和食御膳」があります。いわゆるお子様セットではなく、子どもが食べやすい工夫がされたメニューでありながら、きちんとした和食です。7才以上11才以下には、茶碗蒸しやお造りなどの多彩な品の和食膳があります。
棚田テラスと館内の楽しむ
温泉やお食事、楽しいアクティビティをご紹介してきましたが、「界 由布院」で最も楽しんで欲しいのはこの棚田の風景。美しい田園風景を楽しむ工夫が館内の随所にありますのでご紹介します。
まずは、ロビー先の棚田テラス。宿の中心に広がる棚田が見渡せ、開放的な空間で棚田を眺めるのにはベストスポットです。テラスには椅子があり、縁側でくつろぐように座ることができます。
テラス近くには、トラベルライブラリーが併設されていて本を読みながらドリンクを楽しめます。
湯上がり処では、大分の名産「かぼす」を使ったドリンクやアイスキャンディーが用意されていて、温泉を楽しんだ後に棚田を眺めながらほっと一息つけます。
また、棚田も美しいですが、隈研吾氏のデザインの館内も美術館のように美しく、ぜひ、隅から隅まで堪能して頂きたいです。ロビーは農家の空間である三和土(たたき)、板の間、座敷をモチーフにしたデザイン。フロントはかまどをイメージしており、カウンターの上の大きなお釜が一際目を引き、客人を歓迎しています。また、帰る時もこのかまどがとても印象的で、ぜひ、また訪れたいと願いました。
四季折々楽しめる宿
「界 由布院」の風景は春の水鏡の棚田、夏の緑の若苗、秋の黄金色の稲、そして、冬の藁こづみなど、季節により変わります。何度、訪れても新しい発見がある「界 由布院」。和風旅館らしい落ち着いた雰囲気でありながら、充実したアクティビティで、大人も子どもも楽しめ、ぜひ、また、別の季節にも来てみたいと思いました。
「界 別府」と「界 由布院」をご紹介してきましたが、次回は、別府・由布院周辺のオススメ観光スポットをご紹介します。子連れで効率よくまわる「地獄めぐり」のコースや「鬼滅の刃」の聖地として話題のパワースポット「八幡竈門神社」、由布院をのんびりまわる「観光辻馬車」など見所情報が満載です。
界 由布院(かい ゆふいん)
住所:住所:〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上398
料金:1泊2食付3万5000円~(税・サ込)
アクセス:JR由布院駅から車で約10分