市川由衣さん(38)「夫に大泣きしながら吐き出した」育児と仕事の両立に悩んだ過去
女優の市川由衣さん(38)。数々のヒット作品に出演している市川さんですが、出産をきっかけに仕事と家庭の両立に悩んだと言います。挑戦したいことがあるなか、お母さんとしても頑張りたい自分と葛藤し、夫に吐き出したことも。働くママなら誰もが考える両立について、市川さんはどう乗り越え考えたのか、語っていただきました。
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市川由衣さんprofile
1986年2月10日生まれ、東京都出身。2001年、俳優デビュー。ドラマ「ごくせん」「クロサギ」「ブラッシュアップライフ」「ゼイチョー」、映画「NANA2」「海を感じる時」「愚行録」など話題の作品に出演。プライベートでは2015年に結婚し、7歳と3歳の男の子のママ。
役づくりに時間がかかるので、試行錯誤してやっと自分のやり方を見つけました!
14歳のときに原宿で姉と買い物をしていて、ラフォーレでスカウトされました。もともとドラマや舞台が好きだったので、お芝居の勉強を習い事感覚でできるならやってみたいと家族に話し、この業界に入ることに。デビューはグラビアからだったんですが、女優になるためのステップだと考えていたので、水着になることに抵抗はなく挑戦しました。
10代の頃はグラビアの仕事が多く、毎週海外で撮影などバブルな時代で、毎日楽しく仕事をしていた思い出があります。逆にドラマのお仕事では指導も厳しかったので、楽しめる余裕は全然なかったですね。常に緊張していて、一生懸命に役を演じていました。ついていくのに必死だったので、その時期はあまり記憶にないんです(笑)。
20代になり、時と共にいただく役柄は変わってきて、そのたびに演じ方について悩んでいました。毎回役をいただいてからどう演じていくべきか、自分のやり方を見つけるために、試行錯誤していました、脚本をいただいたら、自分なりに読んで理解をして、その役の人がどういうふうに生きてきたのかを、年表に書き出したり、膨らませる作業をするんです。自分の中で腑に落ちてないとうまく演じられなくて、私は時間がかかってでもこのやり方で役に入っていく方法に辿り着きました。
自分がやりたいお仕事と、子どもたちのお母さんとしての責任との両立に葛藤していました
30代は環境が変わり、お仕事との両立の大変さを実感しました。元々、なんでも器用にこなせない性格で、役づくりのための1人の時間をつくるのに苦労しました。今は子どもたち優先でお仕事をさせていただいていますが、自分の挑戦したいお仕事でも泣く泣く断念しなければいけないことも時にはあって。2人目を出産するころですかね?ちょうどコロナ禍だったこともあって、スケジュールが大幅に変更になってしまって、結局出産の時期と被ったことでできなくなったんです。
私たちの仕事って続けたいと思ってできるお仕事ではないので、求めてもらう以上は頑張りたいと思っています。でも〈お母さんとして、子どもたちや家族が安心できる場所をつくるのは私の仕事〉と責任を感じている反面、まだまだこれから自分自身がやってみたいこともあったりして。葛藤していた時期もありました。
そんな時に1人でいっぱいいっぱいになってしまって、爆発しちゃったんです。しょうがないと思っていても納得できないこともあって、一回大泣きながら夫に吐き出したことがありました(笑)。
普段は育児に積極的な夫なので助かってはいるのですが、同じ職種なので、活躍している姿を見ると羨ましい部分があったのかもしれません。例えば、長期ロケのお仕事も私はできなかったり、やりたい舞台の話をいただいても我慢しなければいけなかったり、挑戦したい仕事もこれは長くなってしまうからと断ったりして…苦しくなったんですよね。
お互いの存在を認め合って「今日も頑張ろう!」が合言葉になりました
夫は私の言うことを最後まで静かに聞いて「その気持ちはわかってるようでわかってなかったね、ごめんね」って理解してくれて。無理なこともわかっていて私は吐き出していたので、ただ聞いてもらいたかっただけだったんだと冷静になったら理解できたんですが、「私ばっかり我慢して!」「私ばっかり頑張ってる」ってどこかで思ってしまうのって夫婦にとって良くないですよね。お互いの存在を認め合えることって大切だと思いました。
この出来事をきっかけになんでも話すようにしていて、「頑張ってるねー」って夫婦で褒めあったり、「今日もお互い頑張ろう!」って合言葉のように声を掛けあったり。子育てでも仕事でも、夫婦で一緒に頑張ってると思えるのが、いちばん素敵な関係だと思っています。
年齢を重ねることをマイナスに思わず、40代を楽しみたいと思っています。子どもの成長に合わせて少しずつお仕事も増やしていって、その歳にしかできない役を全うしていきたいです。たとえば、肝っ玉母ちゃん役とか(笑)。あと地道に練習中のギターも上手くなりたいですし、興味のある陶芸もやりたい!趣味の時間も大切にしていけたらいいですね。
ニット¥17,600スカート¥36,300(ともにツル バイ マリコ オイカワ)パンプス¥17,050(ダイアナ/ダイアナ 銀座本店)ピアス¥12,100ネックレス¥41,800ブレスレット¥22,000リング¥14,300(すべてステラハリウッド)
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撮影/浜村菜月 ヘア・メーク/榎田茉季(ROI)スタイリスト/中村真弓 取材/小出真梨子
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