『世界一眠れていない』日本のママたちへの“安眠Tips”【パジャマ、ドリンク、香りetc.】

日本人の睡眠時間は、ダントツの世界ワースト1位。OECD加盟国の平均睡眠時間は507.6分(約8時間28分)のところ、日本人の30代女性は437分(7時間17分)。実は、日本人、特に私たち日本人女性は「世界一寝ていない」のです。夜な夜な残った家事や仕事を片付けたり、朝はお弁当作りに子どもたちの支度。本当なら、推し活や晩酌だってしたい!そんな中で8時間という数字は、もはや家庭だけで捻出できる時間ではないのかもしれません。でも今、あらためて自分たちで睡眠の大切さに気づき、人生に優先順位をつけて、今こそ睡眠改革を!

こちらの記事も読まれています

【小学生ママ必見】生活習慣や宿題のイライラ「先生の先生」に解決策を聞いてみた!

世界一寝れない日本女性のためのTips7

自分のために、家族のために
ママだって、寝るのは仕事です!

申真衣さんは“睡眠命”「夫婦喧嘩が減りました」

睡眠命! 夫婦喧嘩も減りました

COVER MODELS
申 真衣さん

大体22時半~23時半から6時半まで寝ています。もともと早寝早起き!と言われ育ちましたが、『Why We Sleep』(邦題『睡眠こそ最強の解決策である』)を読んで睡眠が第一優先に完全に切り替わりました。睡眠不足だと意欲が下がり、時間をうまく使えずイライラしがちでしたが、しっかり寝ると頭がクリアな状態で何事にも向かえるし、メンタルも安定。夫婦喧嘩も減りました。睡眠優先だと話題のドラマも追いきれないですが、しょうがないかな。いい眠りのために、お風呂で温まること、着古しのTシャツではなくパジャマを着ること、本を読むことが儀式。あとはベッドルームのカーテンは窓よりかなり大きいサイズの完全遮光タイプ、カフェインは16時以降は摂りません。Apple Watchで睡眠をチェックもしますし、「睡眠命」の生活、これからも続けます!

着古しTは卒業!
新素材でパジャマに回帰

(左)睡眠に適した特許素材であるマシュマロガーゼを使用。通気性、吸湿・吸水性、保温性をバランスよく兼ね備え、肌触りもふわふわ♡
パジャマ¥31,900(エミリーウィーク×ウチノ/エミリーウィーク ニュウマン横浜)

(右)家庭用遠赤外線血行促進用衣で、疲労回復や筋疲労を改善する〝リカバリーウェア〟。さらにCICA配合で肌への摩擦も軽減
BAKUNE Ladies上下セット(長袖・ジョガーパンツ)¥24,200(TENTIAL)

専門医が警鐘「30〜50代日本人女性の睡眠不足は世界ワースト1」

女性の睡眠を守る社会変革を!

◉profile

精神科医・睡眠医療専門医
西多昌規先生

早稲田大学スポーツ科学学術院教授、早稲田大学睡眠研究所所長。東京医科歯科大学医学部卒業。『医師が教える幸せな人がやめている36の習慣』(大和書房)など著書多数。

日本人、特に30~50代日本女性の睡眠不足は世界ワースト1。OECD加盟国では女性の方が長く寝ている国の方が多く、8時間睡眠が標準です。女性の方が短いのは、日本など東アジア、インドなど、平たく言えば男尊女卑系の国ですね。日本女性の睡眠時間が短い理由はやはり夫が家事をしていない、それに尽きます。また女性に限らず男性も睡眠時間が世界的に見て短いのですが、国民性によるところも大きい。日本では食≫睡眠の価値観で、求める家事レベルも高く、「寝るのがもったいない」マインドが強いんです。

「スリープテック」というワードもありますが、日本人は短い睡眠で効率よく寝たいと考えがち。でもやはり、心と体の健康のためには睡眠「時間」を確保したい。ここは解決法が難しいところで、夫の家事育児参加のほか、やはり社会が変わる必要がある。産休育休が増えようが、日本の会社は子持ちに冷たいですね。子どもに優しい海外の国は女性の睡眠も長い傾向にあります。子育てする人や子どもへ、社会の許容度を上げないことには女性の睡眠時間は伸びないでしょう。今、日本睡眠学会では政治家に働きかけ、政策に活かしてもらおうと活動を始めています。社会全体で「睡眠」の大切さをシェアし、意識を高めていけたらと思います。

睡眠系ドリンク 戦国時代!

L-テアニン配合で起床時の疲労感を軽減。
睡眠改善¥141(森永乳業)

疲れを翌日に持ち越したくない時に。
アリナミンナイトリカバー¥198*編集部調べ(アリナミン製薬)

眠りの深さやすっきりとした目覚めの向上に役立つGABA配合。
おいしい免疫ケア 睡眠¥172(キリンビバレッジ)

心理的ストレスを和らげて眠りの深さを高め、腸内環境も改善するガセリ菌CP2305株配合。
届く強さの乳酸菌W200¥154(アサヒ飲料)

GABAが睡眠の質向上をサポート。
ネルノダ¥257*編集部調べ(ハウスウェルネスフーズ)

睡眠の質向上系ドリンクの先駆者的存在。
Y1000¥162(ヤクルト本社)

東原亜希さん「子どもも宿題より睡眠優先」

睡眠こそ基盤!
子どもも宿題より睡眠優先

COVER MODELS
東原亜希さん

食も大切だけど、睡眠こそ基盤だと思っています! 産後何が辛かったかといえば、やっぱり寝不足。寝不足だとイライラするし、家族にとってもマイナスでしかなく、自分が穏やかにいるためにも自己管理の一環だと思っています。寝不足だと終日パフォーマンスが劣るので悪循環。タスクが多いからこそ早く寝て、昼にフルで動き回って片付けます。特に子どもたちには、宿題よりも睡眠を重視しています。私の場合は運転もよくするので、なおさら寝不足はNG! 私がお酒を飲まない理由のひとつも、睡眠を優先しているから。ドラマも観ず、大好きな抱き枕で23時台には寝ます。でも、疲れて寝たい欲にドラマやお酒が勝てないだけで、我慢しているという感じではないのですが(笑)。

専門家が語る「更年期前に睡眠習慣のテコ入れを」

更年期前に、睡眠習慣のテコ入れを

◉profile

〝夜泣きドクター〟・医師
森田麻里子先生

Child Health Laboratory代表。東京大学医学部医学科卒業。著書に『東大医学部卒ママが伝える科学的に正しい子育て』(光文社新書)、『子育てで眠れないあなたに』(KADOKAWA)など。

VERY世代では「6時間寝られたらいいほう」という方も多いはず。子どもが生まれるとどうしても寝不足になりますが、子どもが寝るようになっても中途覚醒など自分の睡眠トラブルが習慣化してしまう方が目立ちます。そして調子が上がらないまま更年期に突入、今度は更年期からくる不眠に悩まされ、30代から更年期までずっと不眠が当たり前の方が多い印象です。できればVERY世代の方には更年期前に一度、睡眠習慣を改善してほしいんですね。睡眠不足は自覚しにくく、6時間睡眠を3週間続けると2晩徹夜したのと同じ判断力になるという研究結果もあります。低下したパフォーマンスを普通と思って過ごすのは、ものすごくもったいない。

具体的な改善策としては、まずは寝る前のスマホ断ち。スマホをリビングに置くのが睡眠改善の王道です。また自然に目覚めるのではなく目覚まし時計をかけ、鳴るまで寝ていいとするとぐっすり眠れます。あと子どもと寝落ちする方は中途覚醒で悩みやすく、一緒に寝ることが多いなら21時に寝てしまい、4時に起きても。本当に、よく寝るとハッピーになって、もっと毎日を楽しめるんです。早めに良い睡眠習慣を身につけ、残りの子育て、残りの仕事、残りの人生を、もっと元気に楽しく過ごしていただきたいなと思います。

香の入眠儀式で眠りのスイッチオン!

(左)戦闘モードを強制的にオフする真正ラベンダーの香りを、ヘアオイルに。髪から香らせて眠りスイッチオン。顔&ボディなどにも。
ラベンダー椿オイル31㎖¥4,950(ナチュラルコスモ/三上)

(中)安らぎ&翌朝の目覚めにも適した天然植物精油100%の香り。
スイッチング アロマピローミストSLEEP¥3,850(athletia/アスレティア)

(右)京都の老舗香木店調香「夜更けの香り」のオイルバームを寝る前に、追い保湿として。深呼吸しているうちに深い眠りに誘われる心地よさに。
オイルキーバームとお香セット¥4,680(HITOIKI by Coyori)

あわせて読みたい

子育てインフルエンサー・木下ゆーきさん「育児中の“もう無理!”を笑いに変える方法」って?

武井咲さん「二人育児に慣れてきて気持ちも楽に」これから始めたいことは?

浅見れいなさん「9カ月の息子の食事時は戦い(笑)。離乳食を顔にかぶっています」

撮影/草間智博〈TENT〉 取材・文/有馬美穂 編集/フォレスト・ガンプJr.
*VERY2023年12月号「ママだって、寝るのは仕事です!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。