「結婚前からセックスレスに悩む原因」専門家に聞いてみたら…【勃起・挿入・射精・オーガズムを目指しすぎている】

「したくてもしてもらえない」「してあげたいけどしてあげられない」。今、結婚前のCLASSY.世代カップルの間でも悩む人が多いセックスレス。「そもそもなぜレスになってしまうのか」という点から、専門家に取材しました。

セックスレス解消のためにできることはありますか?

拒否されている側の人もしてしまう側の人も、思い当たることがあるかも!?どの原因と解消法も結局はコミュニケーションありきですが、ポイントを知っておくと相手と話がしやすくなるはず。

【原因】勃起・挿入・射精・オーガズムを目指しすぎている

何かの達成を目指さず、スキンシップを短い時間から再開。「気持ちよくならなきゃ」「満足させなきゃ」は一旦忘れる

「勃起が不十分でがっかりされたくない」「不十分な勃起を見て傷つきたくない」「挿入でオーガズムに導けない」「イケない」と結果ばかりを求め、それが達成できないかもしれない不安から逃避のような反応が起きてセックス拒否につながる場合もあります。結果が出せなくて自分が傷ついたり相手を傷つけるくらいならセックスはしたくないと思う方も多いです。でも本来セックスは勃起・挿入・射精・オーガズムだけを達成するのが目的ではないですよね。これが原因でセックスレスになっているのならまずは短い時間のスキンシップから再開していきましょう。「感じなきゃ」「満足させなきゃ」は一旦忘れて、ネガティブではない終わり方にするのもポイント。そこから自然と次へとステップアップするのが理想的ですが、進展が難しい場合はカウンセリングへ。

状況から逆引き こんな場合はどうしたらいいですか?

    「勃起が不十分でがっかりされた

    相⼿に拒否されたことがあり、誘うタイミングがわからなくなった
    男性に拒否される場合は、男性に何かしらの原因があって断ってくることが多いかと思います。原因は身体的なことを含め様々。ただ責めるのではなく、どんな理由があるのか話しやすい環境を作り、歩み寄ってみてください。

    「勃起が不十分でがっかりされた

    相⼿を家族のように感じてしまい、性的対象として⾒ることができない
    「相手を家族のように感じる」は何かしらの言い訳で本質から逃げている場合に出てくる言葉。本当の理由は別のところにあるはず。原因1の答えのとおり、はぐらかすことなく、まずは自分の気持ちを言葉にして伝えることを考えて。

    「勃起が不十分でがっかりされた

    「今日はしたくない」がずっと続いていて性欲が湧かない
    “相⼿を家族のように感じてしまい、性的対象として⾒ることができない”と同じ理由も考えられますが、そもそもセックスを好きではない、必要性を感じていないのかもしれません。スキンシップの内容や頻度の希望をお互いに素直に話し歩み寄れると、お互いに納得のいくスタイルが見つかるかもしれません。

    「勃起が不十分でがっかりされた

    お互いにセックスレスのままでもいいと思えているなら結婚しても大丈夫?
    お互いにセックスが苦手なカップルもいます。周りからは「それはおかしい」と言われて傷ついている方も多いです。セックスはプライベートなスキンシップなのでちゃんと話し合えていて結婚という繋がりに納得できれば問題ないと思います。

教えてくれたのは…

カウンセリングルームEsolv

カウンセリングルームEsolve公認心理師・道場勇太さん
職場での悩みや休職復職へのメンタルサポート、夫婦やパートナー間の問題、心因性の性機能問題やセックスレス改善のカウンセリングなど、様々な心理的サポートを行う。

イラスト/Erika Skelton 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc