田中美保さん&稲本潤一さんが語った「子どもに望むこと」【特別インタビュー後編】

仲良し夫婦として知られる、モデルの田中美保さんとサッカー元日本代表の稲本潤一選手に子育て論を聞く特別インタビュー。後編は、お二人がお子さんに望むことをお聞きしました。

自分の気持ちをちゃんと伝えられる人に

田中 挨拶は大きな声で言わないと逆に恥ずかしいよ、と教えています。 あとは自分の気持ちをハッキリ伝えられる人になってほしいかなって。言いたいことは相手の目を見て話さないとちゃんと伝わらない、これは自分の経験から感じていることで。 恥ずかしがってもじもじしていた子どものころが少しもったいなかったと(笑)。
「〇〇したい。〇〇先生のところに行きたい」って子どもが言うことがあるので、そんなとき「まずは先生って大きな声で言ってごらん」と声をかけ、子どもの代わりに私が話してしまわないように気をつけています。
できるだけ自分の気持ちは自分で伝えられるようになるよう、親として想いをちゃんと伝える姿は見せるようにしています。その成果か、幼稚園でトイレに行きたいとか、喉が渇いたとか意思は伝えられるようで、それについては困ったことがないです(笑)。
しかも幼稚園での出来事をよく話してくれるようになって「お友達とけんかしちゃった」という報告も。でも「けんかってお友達とわかり合おうとすることだからお母さんはいいと思うよ」と話したら、次の日仲直りもしたようです。

お父さんにダッシュで駆け寄る2人。何度もダッシュして、何度も抱っこされていました(笑)。うれしそうな笑顔の稲本さん。普段グラウンドでは見ることのない表情が印象的でした。

子育てプランは立てず、今、目の前のことに全力で

田中・稲本 夫婦で子育て論を交わすことはないですね(笑)。

稲本 今、目の前のことをクリアしていく。今は下の子のイヤイヤをどう乗り越えるか(笑)。ひとつひとつ、手探りで乗り越えていくって感じです。

田中 私が怒っているのを見て、夫が合わせてくれるって感じかな(笑)。

稲本 やっぱり2人で子どもを見るほうが明らかに奥さんの負担は減るので、できるだけサポートしたいと思 っています!

田中 今度のお休みは家族で温泉でも行きたいな~!

練習が終わって、4人で家路につくところ。とにかく仲睦まじい様子が伝わってきて、終始和やかな取材でした。

撮影/福本和洋 取材・文/沖野紫穂