青山祐子さん「Thank you Hong Kong」

ようやく日本へ戻ることになりました。

当初はすぐ帰国するはずだったので、2歳とO歳児とスーツケースのみで香港へ。言葉も習慣も違う生活に馴染めない日々でした。

あれから9年。

子供が二人増え、香港が我が家となり。世界各国出身の友達と支え合い、刺激を受けてきたので、お別れするのはとても寂しいです。

子供達にもそれぞれ親友ができ、香港を離れる直前まで一緒に過ごし別れを惜しみました。今は離れてもネットで繋がれるので、友達の輪が世界各地に広がったねと子供達と話しています。

さて今回の連載は、香港を離れる際に名残惜しいと感じるトップ5をご紹介します。

 

No.5 多国籍の美味しいレストラン

香港には日本のような中華料理店はなく、広東料理、北京料理、上海料理、四川料理、チュウチャウ(広東省のある地域)料理、天津料理、火鍋、北京ダック専門店など細かく分かれ、いずれもとても美味です。北京ダックと小籠包は同じ店では出ないし、日本のような杏仁豆腐はありませんでした。

また舌の肥えた外国人がたくさん集まるので、ペルー、メキシカン、ブラジル、トルコ、インド、インドネシア、タイ、ノルウェー、パキスタン、イタリアン、フレンチ、和食と国際色豊かで美味しい料理店がたくさんあります。

日本に比べると物価も外食費もかなり高価ですが、個性的な料理を堪能できます。

 

No.4 子供フレンドリーな社会

香港は子供好きな人が多く感じるほど、子供と一緒にいると、親しく話しかけたり、優先して通してくれたりして、迷惑がられることはありませんでした。

多くのレストランには子供用の食器や椅子が用意され、大人の会話や食器を片付ける音が大きいので、子供の声がうるさいと注意されたことはありません。

日本のような周りからのプレッシャーを感じることがないので、親子でどこへでも出かけやすいです。

 

No.3 白い砂浜のビーチ

香港の領土の75%には、豊かな緑が広がります。中でも香港自然公園内にある大浪湾(タイロンワン)は、遠浅でシルクのようなきめの細かい白い砂浜のビーチがあり、大自然に包まれ息を呑む美しさです。冬は波が高く近づけないので春から秋にボートや船のタクシーで、または片道2時間のハイキングでようやくたどり着ける神秘的な楽園です。

大浪湾

一方、観光地になっているリパルスベイなどのビーチにはおしゃれなバーやレストラン、公共のシャワートイレが常設されとても快適に過ごせます。

 

No.2 ドメスティックヘルパー制度

以前の連載(参照リンク)で、香港は住み込みヘルパー制度が充実していることをご紹介しました。ヘルパーが家族のように子供の世話や家事を助けてくれるので、子育てに余裕ができ親は外へ出やすくなり、両親共働きもしやすいです。

子供が2から3人という家庭が多いのは、ヘルパー制度のおかげだと感じます。

働くヘルパーにとっても、まとまったお金を稼げるので、祖国に家を建て、子供の教育費を捻出できます。

 

No.1 未来を見据えた国際教育

子供達の通ったインターナショナルスクールは、最先端のカリキュラムを毎年取り入れるよう見直し、大きく変化する将来に生き抜ける力を育むことに力を入れています。暗記型教育ではなく、自分で考えて創造すること、それを表現し人に伝えることを幼い頃から習慣づけます。

クラスメイトは2〜4ヶ国語を話す世界各地から集まった児童達。お互いを尊重しながらグローバルに視野を広げて学びます。また子供達の自己肯定感、自信、自立心を高めるよう育てるので、幼い頃は怖がりだった娘が、クラス代表選挙に立候補するなど、とても明るくいろいろなことに挑戦するようになりました。

一方私にとっては、学校カウンセラーから学んだ子育てワークショップが目から鱗で、子供達との関係を良くできとても感謝しています。

カウンセラーチームは転出する子供達と親の心の準備もサポートしてくれました。これから始まる日本の生活を、皆んなが楽しんでくれればと願っています。

9年間楽しく充実して過ごすことができた香港に心から「多謝!!」(ありがとう!)

 

☆青山祐子インスタグラム
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