「口がクサイ」を予防する【あいうべ体操】知ってますか?
マスク生活により口を大きく動かすことが少なかった影響で、唾液不足の40代50代が増えているそう。口腔内の乾燥は口臭の原因に繋がります。ただでさえ更年期は唾液量が減る時。唾液腺マッサージで唾液の分泌を促して、正常な自浄作用を取り戻しましょう。
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唾液の分泌を促して自浄作用を高める唾液腺マッサージ
まずは耳下腺をプッシュ。唾液が減ると途端に口臭が。耳たぶ前の上奥歯の近くに四指の腹を当てて円を描くよう優しくマッサージ。
唾液の約6割が分泌される顎下腺をマッサージ。あごの骨の内側をあごから耳の下まで、指の腹を動かしながら5〜10回を目安にプッシュ。
\口が乾く前に唾液腺を刺激/
あご下の柔らかい部分を下から上へプッシュするよう5〜10回刺激して舌下腺をマッサージ。これらの唾液腺を刺激して口臭予防を。
口呼吸を鼻呼吸に改善して舌力アップ!あいうべ体操
\舌と口の動きで唾液が増加/
唾液が減少する原因の一つが口呼吸。口周りの筋肉を鍛えることで鼻呼吸へと改善します。まずは大きく「あ〜」の形の口に。
次に「い」の形に、横に口をいっぱいに開きます。唾液には殺菌作用があり、虫歯を防ぎ、歯周病を予防する効果があります。
「う〜」と唇をとがらせて、大きく前に突き出します。声は出しても出さなくてもOK。大きく口を動かし、ゆっくりと行って。
「べ〜」と舌を出します。前に出すのではなく、あご先に向かって伸ばします。一連の流れを10回ほど繰り返しましょう。
舌磨きはとにかく優しく水流オーラル洗浄機で流す程度でOK!
舌は細菌が繁殖しやすい部位ですが、ゴシゴシ強く擦るとヒダが深くなり、口臭の原因に。ブラシでケアする際は優しく、水流オーラル洗浄機の最弱水流で流すくらいで十分です。
ドクターからのアドバイス▶︎▶︎
マスクで口腔周囲筋の動きが小さくなり唾液の量が減ってしまった人も多いよう。ただでさえ唾液が少なくなりがちな更年期世代は、マッサージと体操で唾液分泌を促して口臭を予防して。
教えてくれたのは……内科医・認定産業医 桐村里紗先生 分子整合栄養学などを元に最新ヘルスケア情報を発信。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)など。
《衣装クレジット》 トップス¥8,800(マイカ アンド ディール/マイカ アンド ディール 恵比寿店)
2023年『美ST』7月号掲載 撮影/古水 良<cheekone.>(人物) モデル/吉村ミキ ヘア・メーク/このみ<Lila> スタイリスト/二井里佳子 取材/西岡直美、佐藤理保子、菊池真理子 編集/漢那美由紀、増野玲奈