「参考人・タレントSHELLY」が衆議院の委員会で伝えたかったこと【VERY単独インタビュー】

SHELLYさんが5月16日、参考人として衆議院 法務委員会に出席! SHELLYさんのライフワークである性教育や性的同意などについて国会議員を前にSHELLYさんらしく発信。その模様&SHELLYさんの感想をお届けします!

SHELLY

 

参考人・タレントSHELLYとして発言してきました!

 

——今回はどんな経緯で衆議院に呼ばれたのでしょうか?

 

実はVERYの記事で何度も性的同意について話しているのを、ある議員さんが読んでくれていたらしくて。性犯罪の規定を見直す刑法の改正案が審議中の今回、法務委員会に参考人として声をかけてもらいました。何か良い影響があるならぜひということでお引き受けして、さきほど発言と質疑に答えてきました!

 

——ジョークも交えながら、さすがSHELLYさん!というお話しぶりでした。

 

もっと反応が薄いかと思って覚悟して臨んだのですが(笑)、ジョークにも笑っていただけたり、意外と話しやすかったです。

 

——どんなお話をされたのか、改めて教えてください!

 

性犯罪の法律が近く改正される予定です。今まで性犯罪の立証には、暴行・脅迫され、それに強く抵抗したことの証明が必要でした。でもそれが変わり、抵抗できなくても不同意性交は犯罪になります。もうVERYでは何度も話題にしている「NO MEANS NOは一昔前だよ。今はYESのみがYES! NOと言えない人がいるんです!」という基本的なことからしっかりお伝えしてきました。

 

——性犯罪に遭うとフリーズしてしまうことが多いと言われる中、それでは不同意とみなされませんでした。それが法改正で変わるんですね。

 

そうなんです。性的同意年齢もやっと13歳から16歳に引き上げられます。でも現状では、謎の「5歳差要件」というのがついていて。要は5歳以上離れていないと、加害にならないんですね。でも実際、中学校くらいでの1、2歳の年齢差はすごく大きく、強い上下関係が生まれていたりしますよね? 私は歳の差に関係なく、中学生くらいまでの年齢の子どもは無条件に守ってほしいと伝えてきました。

 

——本当ですね。性教育も急がれます。

 

これまで性的同意年齢が13歳だったことから、YouTubeで「13歳の君たちへ」という動画を配信しているのですが、そこに寄せられたコメントもご紹介しました。性的同意年齢を13歳としているのに、日本では性教育がないといっていい矛盾した状況についても。

 

——YouTubeのコメントで、「性的同意年齢が13歳だと知らなかった」という声や子どもたちから大人への怒りの声もたくさんありました。現状では子どもたちが大人に守られていないと感じるのも無理はないですよね。性教育の必要性について、他の参考人の方と一緒に意見されていましたね。

 

法改正だけでなく、性教育も同時にしていくことが本当に大切です。他にもさまざまなシチュエーションでのジェンダー間の認識の違いや、例えばトイレのゴミ箱が汚物入れと呼ばれ、性教育や体について語ることがタブー視されてきた日本の現状についても、改めてたくさんお話しできました。

 

——すべてのお話、すごくわかりやすかったです。

 

寝ている方もいらっしゃいましたけど……(苦笑)! 100年ぶりくらいの改正なわけですから、「惜しい!」という法律にはしてほしくないんです。でも今回呼んでいただいた議員さん、そして今回法改正に取り組んでくださっている方々に感謝したいです。現在、日本における国会議員の8割以上は男性で、50代がいちばん多い。YouTubeを始めた時、冗談で「いつか“おじさん”に届け!」と言っていたのですが、今回こうして声を届けられて感慨深かったです。もちろん、まだ日本の性教育はスタートラインにも立っていないと思うので、改めて性教育の大切さについては発信を続けていけたらなと、気持ちを新たにしました!

 

<SHELLYさんが参考人として立った「衆議院 法務委員会」の模様(映像)はこちらでチェックできます!※SHELLYさんは36分24秒あたりから>

 

撮影/須藤敬一 取材・文/有馬美穂

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