現役アイドルに質問!「アイドルになりたいと思ったのはいつから?」水野しず×NMB48貞野遥香 対談
ゲストの「人間性」に焦点を当てて対談するカフェ・ド・人間性。今回はNMB48のチームNに所属する貞野遥香さんにお話を伺いました。貞野さんはファッションやSNSが好きで、日頃から工夫をされているそうです。
水野しずが貞野遥香の魅力に迫る!
ゲスト:NMB48 貞野遥香
2018年にNMB48の6期研究生としてデビュー。現在はチームNのキャプテンを務めている。
聞き手:イラストレーター 水野しず
水野しず(以下、しず):貞野さんって’18年にデビューしたんですよね?
貞野遥香(以下、遥香):そうです。
しず:まだ4年目とは思えないほどしっかりしている感じがします。
遥香:いえいえ。でも、去年からNMB48内のチームNのキャプテンを任せていただいて、それくらいの時期からよくそう言っていただける機会が増えてきました。
しず:キャプテンを任されてから、しっかりしていこうみたいな自覚が生じてきたんでしょうか。
遥香:そうですね。それまでは同期のなかでも年齢が若かったこともあって甘えたい気持ちが強かったんですよ。だけど、キャプテンを務めることになってから「自分がやらないと」っていう気持ちが出てきて、そこから少しずつ変わりました。
しず:性格的には甘えるのと引っ張っていくのだと、どっちが向いていると思う?
遥香:小学生のころから積極的に「学級委員をやりたい!」とか言ったりしていたので、引っ張っていきたい気持ちもありつつ……。でも、姉がいる影響で末っ子感が抜けない感じもありますね。
しず:どっちの面もあるんですね。アイドルになりたいと思ったのはいつから?
遥香:小学5年生くらいです。SNSが普及しはじめたくらいに、自分と年齢がそこまで大きく変わらないアイドルさんが自分の思いを発信しているのを見て、これだけ発信力があるのってすごいなと思ったんです。
しず:「アイドル=発信する人」というのがあったんですね。
遥香:はい。カッコいいなぁって!
しず:昔のアイドルって自分からは発信しない存在だったから、“発信”という視点が入っているのが今っぽいなって感じがします。だけど、Instagramひとつとっても、発信するのって大変じゃないですか?
遥香:お休みのときとかに“撮る日”っていうのを決めて、服を何着か持って出かけたりします。日頃からSNSで発信することは意識していますね。
しず:投稿の内容が充実しているなぁと思ったんですけど、自分でこうしていこうっていうイメージを持ってやっているんですか?
遥香:昔からファッションがすごく好きだったので、Instagramはファッションを中心に投稿したいと思っていました。あまりアイドルの衣装の姿はアップしないように、普段の姿と分けて考えてます。
しず:Instagramでは、自分をどういうふうに演出していこうと考えている?
遥香:ファンの方にいつもと違う自分を見せたいっていう気持ちがあるんですよね。結構いろんなジャンルの服を着るので、そういうところを見せていこうと思って投稿しています。カッコいいクールな服も着るけど、ガーリーやフェミニンも好きなんだよっていうのをお見せしたいなって。
しず:貞野さんは自己演出について考えるのが得意な人っていう印象ですね。分析したり研究したりするのが好きというか。
遥香:メイクもファッションもそうなんですけど、好きだからこそ自分に似合うものを追究しがちで。一回やってみて違ったら、もうちょっと研究して変えてみようとかしてますね。アイドルのパフォーマンスもそうですけど、研究は好きです。
しず:やはり試行錯誤の回数は必要ですか?
遥香:間違いなくそう思います。自分で試したいっていう気持ちがあるので、そこは大事にしてます。
しず:どうやって自分のスタイルを発見していくんですか?
遥香:雑誌でメイクの企画をさせてもらったり、YouTubeにあるいろんなメイク動画を見て、可愛いと思ったものを取り入れてます。
しず:取り入れるときって、似合いそうな要素とやりたい気持ちでは、どちらを優先するんでしょうか?
遥香:似合う似合わないは関係なく、可愛いと思ったらとりあえず一度やってみます。そこから自分に似合う方法を見つけたりしていく感じですね。メイクだと、自分の顔のパーツで気になるところがあったら、可愛いと思ったメイクをプラスしてカバーする方法を考えてみたり。足し算です。
しず:カスタマイズしたりとか?
遥香:そうです!
しず:『bis』のSHOWROOMのオーディションを受けたときも、いろいろとこだわりがあったそうですね。
遥香:NMB48の加入前からずっとモデルさんに憧れていたので、『bis』のオーディションではこのチャンスを絶対に生かしたいと思って、ファンの方にも気持ちを強く伝えさせてもらいました。私のファンの方は皆さんすごくあたたかいので、応援していただけてうれしかったです。
しず:モデルに憧れたきっかけはなんだったんですか?
遥香:アイドルをやりながらモデルとしても活躍していた吉田朱里さんや村瀬紗英さん(どちらも’20年にNMB48を卒業)がカッコいいなと思ったからです。私は村瀬紗英さんを尊敬してるんですけど、服を可愛くきれいに見せて、さらに自分も可愛く見せる紗英さんがすごいなって。自分もそういうふうになりたいです。
しず:アイドルっていろんな形があると思うんですけど、貞野さんの考えるアイドルってどういう存在ですか?
遥香:やっぱり同性からは憧れの存在でありたいなと思います。私も憧れて入ったうちのひとりなので! 男性の方には、恋人ではないですけど、自分のことを好きになってもらいたい。遠い存在というよりは、近くに感じていてほしいなって。
しず:女の子からは、学校の先輩のような?
遥香:そうですね。接しやすいというか。
しず:貞野さんって、野心をオープンに語るのに、フランクさも両立していて面白いですよね。
遥香:うれしいです。NMB48のお話し会のときのコーディネイトとかも、細かくコンセプトを打ち出すんですよ。この日は“○○デート風コーデ”とか。
しず:どういう設定があるんですか?
遥香:“遊園地デート”とか“カフェデート”とか。いろいろなシチュエーションを打ち出して、ファンの方には少しでもそういう気分を味わっていただけたらなって。
しず:凝り性ですね。
遥香:あと、SNSを更新するときにやっているのが、自分から質問を書いて、ファンの方がコメントしやすいようにしてます。そうすることで、会話している雰囲気を味わっていただけるかなって。
しず:毎回考えがあるんですね。モデルをやるときは、どういう考えですか?
遥香:アイドルは身近な感じだと思っているんですけど、モデルさんはこんな人になりたいっていう憧れもあるのかなとも考えているので、アイドルとのギャップを見せたいと思ってます。
しず:フランクではないギャップが見られるんですね。
遥香:そうなれたらいいんですけどね(笑)。
しず:モデルから知るっていう人もたくさんいると思うんですけど、そういう人にはどのように見せたいですか?
遥香:モデルとして見ていただくときには、「こんなふうにお洋服を着こなしたい」と思ってもらえるような存在になりたいですね。でも、そういうモデルとしての姿しか知らない人に今度はアイドルの身近な雰囲気の私を知ってもらい、ギャップを楽しんでいただきたいです。
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