【美肌の決め手!?】美人見え肌に「脂質」が欠かせない理由

その人の印象を決める、ふっくらとしたハリのある肌を手に入れるために、美ST読者としては、常にビューティの進化に目を配っていたいもの。私たちを美しくしてくれる最新皮膚科学レポートをチェックして!

▼あわせて読みたい
【ディオール・レカルカ・ランコム】美肌モデルが選ぶベストコスメ5つ

顔の印象を若々しく今、〝良い脂質〟に注目

──肌の脂質って何?

脂質は炭水化物、タンパク質と並ぶエネルギー産生栄養素の一つです。肌において脂質は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸と同じくらい重要です。多くの人は脂質が脂肪だと思ってしまっていますが、実はこれは勘違いです。しかし、ふっくらとしたハリには欠かせず、角層に脂質があると潤いを逃がしません。脂質の主な働きは、肌のバリア機能の形成を助け、そして強化することです。肌の脂質は肌の印象を変え、細胞の主要なエネルギー源になると言えるでしょう。

──脂質が多ければ多いほど美肌?

脂質全てがよいのではありません。全体の中には、肌に有益な脂質とそうでない脂質があります。ある脂質が別な脂質の前駆体に変化し、それによって有益な脂質が失われることもあるからです。外的・内的ストレス、不健康な食事、加齢は細胞を変化させ、炎症を起こす因子が生まれてしまいます。また、表皮部分の脂質を生み出す力は加齢によってスピードが落ちていきます。有益な脂質の量の減少が起こると、バリア機能が弱り本来ならブロックできるものができなくなります。そして、赤み、乾燥が起こり、しなやかさを失った状態になります。

──〝肌の中の炎症〟は「老化」を後押し

外からストレスが入りやすくなると、水分不足、紫外線、PM2.5や黄砂のような微小粒子によって炎症が起きやすくなります。肌の中から炎症が起きることは皮膚の機能が変化してしまうことで、正しいシグナルが出なくなること。軽度の炎症が肌内部で慢性化し、肌ダメージが蓄積すると、肌の老化が加速します。そしてその結果、目に見える加齢の症状などが現れます。

──肌の内で〝良い肌の脂質〟を増やせばいい?

まさにそうです。有益な脂質は抗炎症作用を持ち、角質層の隙間を埋めバリア機能を補強しダメージを防いで、肌の自然な修復を促します。シーケルプを主原料とする海藻シーケルプファーメントは、肌の脂質産生を向上させ、バリア機能を強化し、炎症を鎮め、肌の修復を加速させることが、今回の解析で発見されました。脂質を外から与えると本来のものと変わってしまうため、肌の機能を正常化することが大事。そのサポートに大きな役割を果たします。

海藻シーケルプファーメント研究に継続的に取り組むマックス ヒューバー リサーチ ラボの主席研究員。画期的な製品開発のため、皮膚の老化の原因となるプロセスの物理的および生物学的な解明に日夜、取り組んでいる。

教えてくれたのは……ジェイミー・ エメッツバーグ博士(Dr. Jaime Emmetsberger)

こちらの記事もおすすめ

【何しても効果が出なくなった…】40代の不感症肌に使いたい救世主コスメ

普段のスキンケアが効かない……そう感じた時に使って欲しいのがふき取り化粧水。皮脂や古い角層を優しく取り除きながら保湿効果もあり、ふき取り化粧水のイメージを刷新する2本を紹介します。使用後は肌をクリアにし、次に使用するアイテムの馴染みがよい肌に整えます。

2023年3月10日 06:30

藤崎奈々子さん「肌がボロボロだった」経験を活かして今取り組んでいるのは

約20年前、テレビで見ない日がなかった藤崎奈々子さん。誰からも親しまれ愛された奈々子スマイルは同世代の美ST読者の記憶に色濃く残っているはず。多忙を極め、自分を失いかけた経験を持つ彼女は今、ありのままの自然体で放つhappyオーラを纏い輝いています。45歳になってさらに魅力的になった「奈々子スマイル」の秘密や美容の愛用品、自身のブランドを立ち上げるようになったきっかけまでたっぷり語ってくれました。

2023年2月25日 06:30

【透明な盾!?】ゆらぎがちな春先に使うべきシールドコスメって?

新しい出会いが多い、ワクワクの季節が到来♪ マスクを外す機会も増えそうな予感です。一方で気になるのは外出時の花粉やほこりなどの汚れ、乾燥、肌あれも…。そんな悩みにしっかりと寄り添ってくれる新しい日やけ止めを見つけました! 今年の〝まず1本〟はこれに決まりです。

2023年3月17日 12:00

2023年『美ST』5月号掲載 取材・文/石原晶子

美ST