脳科学者が教える「手帳を書くことで日々の生活が変わる理由」
「なりたい自分になる」「やりたいことをやる」ために誰でも、いつからでも「自分を変える」方法がありました!新しい手帳術を知って、自分の人生をワクワク楽しく生きてみませんか。今回は脳科学の先生に伺いました。
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◯ 教えてくれたのは...脳科学者・細田千尋先生
東北大学加齢医学研究所及び東北大学大学院情報科学研究科准教授。脳情報を利用した子どもの非認知能力の育成法や親子のwell-being、大人の個別最適な学習法や行動変容法について研究。3人の子どもの母。
脳科学的には「書く」ことで頭の中が整理できて目的が明確になると考えられます。「書く」ことで可視化されると行動が変わります。そして行動が変わると脳も変わることがあります。40 代は記憶力も落ち、感情も含めて忘れてしまうので、忘れないためにも書き留めておくことは大事です。
特に目標がある人は「書く」ほうがいいですね。目標を達成するにはセルフモニタリングが必要。これは計画を立てるのに重要な能力です。自分がどんな時にどのようになるのか、目標に対してどれくらい進んでいるのか、手帳に書いておけば、おのずとセルフモニタリングできるようになるのです。
私の場合は、感情日記を書いています。どんな時に落ち込んだり、幸せを感じたりしているのか書いていくうちに感情がぶれやすい時がわかり、対処できるようになります。
言葉はタイピングするよりも「書く」ほうが一つの言葉として概念を理解しやすいと言われています。手で書いたほうが記憶にも残ります。
手帳に一日の自分の感情を「書く」ことも大事です。感情を可視化すると、自分を客観視することができ、それがウェルビーイングにもつながるのです。毎日書くのが苦手な人はまず書く時間を決めてルーティン化すると続けやすくなりますよ。
【まとめ】手帳が脳に与える効能
- 手で書き込んだほうが記憶に残りやすい
- 書くことでセルフモニタリングが
できるようになる - 可視化することで目標が明確になり、行動変容につながる
撮影/BOCO 取材/山崎智子 ※情報は2023年3月号掲載時のものです。
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