37歳女性社長・佐伯美紗子さん~運動音痴でインドア派な社長の素顔とは~
子育てや仕事を続ける中で「このままでいいのだろうか……」と立ち止まり、女性としてこれからのキャリアについて悩むSTORY世代。
身近にロールモデルが少ないため、リーダーになることを躊躇するなど課題も多いですが、’22年に女性活躍推進法が改定されてからはますます女性の活躍が期待され始め、徐々に女性管理職比率も高くなってきています。
個人として評価される機会を掴み、女性リーダーとして生き生きと活躍される方には、キャリアの狭間で自分自身の生き方を見つめ、可能性を信じてチャレンジする姿がありました。仕事以外でも女性ならではの自分磨きを怠らない、彼女たちの秘密を取材。
今回は、“社会貢献”と“ビジネス”の両立を目指すブランド、imperfect株式会社の代表取締役社長へ昨年就任した佐伯美紗子さんです。(全3話の第3話)
佐伯美紗子さん(37歳)
imperfect株式会社 代表取締役社長
運動は苦手、オンオフ切り替えアイテムは祖母から譲り受けたヴィンテージ時計。そして目標は可愛いおばあちゃん!
STORY編集部(以下同)――ここからは、少しお仕事以外のことも、お聞きしていきたいなと思います。佐伯さんはオフの日、運動したりされることは?
私、本当に運動が苦手なんです。アメリカにいたときは授業が選択制だったので、基本体育をとってなくて……。
――じゃあ、体育というものには、あまり??
日本の小学校にいたときは、やっていたんですけど。そのくらいです(笑)
――なるほど(笑)。では何をして過ごすのが、お好きですか?
読書が好きですね。最近読んだものだと「茶の本」がおすすめです。単なる茶道の概説書ではなく、日本独自の文明論のようなことも書かれていて興味深かったですよ。
真山仁さんの小説も好きですし、ジャンル問わず読みますね。
――佐伯さんのリラックスタイムは、読書時間ですか?
音楽をかけて、キャンドルをたいて、本を読みながら、紅茶を飲む。
たぶんそんな感じだと思います(笑)。
――まだまだ質問させてください(笑)。ファッションのこだわりはありますか?
若いときは、流行りを追ったりもしていましたけど、今は“1シーズンだけ着られればいい”というものは買わなくなりましたね。仕事もプライベートも、ファッションのテイストは同じような感じかも。
――オンとオフを切り替えるアイテムみたいなものはありますか?
祖母が働いていた時に使っていたヴィンテージの時計です。決して高いものではないそうですが、1つは社会人になったときに、1つは最近譲り受けました。これをつけると「よし、今日も頑張るぞ」という気持ちになります!
――好きな言葉があれば、教えていただきたいです。
アメリカの神学者ラインホルド・ニーバーの「祈り」の言葉はご存知ですか?
「変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ」
という内容なのですが……
仕事でも、変えられるものとそうでないものを見極める目やタイミングは、すごく大切だと思っているので、いつも忘れないように心に刻んでいます。
――アラフォーになられた今、これから先の人生をどのように過ごしていきたいと思われますか?
「もし叶うなら、〇歳のときに戻りたい」なんて話をしたりすることがあると思いますが、私はいつでも現在が一番楽しくて、過去に戻りたいと思ったことがないんです。なので、今後の人生もそう思い続けられたらいいなぁと。
豊かな時間を過ごしながら、可愛いおばあちゃんになれれば、最高にハッピーです。
撮影/BOCO 取材/篠原亜由美