むくみは脂肪になるって嘘? 本当? むくみの原因と解消法を医師に聞いてみた!
朝起きて顔がむくんでいたり、夕方に脚がむくんでしまうのは、女性なら誰しも経験があるはず。生理前にむくみやすいと感じる方もいるでしょう。むくんでいると太って見えてしまうこともあるので、できればすぐに解消したいですよね。そこで、今回は大美会クリニック理事長の南 真実子先生にむくみの原因や解消法を解説していただきました。
体重が2kg増えることも!? むくみの原因
そもそもむくみとは、体に水分が溜まった状態。むくみで体重が増えるということはあるのでしょうか? むくみの原因も教えていただきました。
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体がむくんでいるとき、体重はどのぐらい増える?
もともとの体重にもよりますが、女性に起こりやすい特発性浮腫や生理前のむくみであれば、多くても約1.5~2㎏程度です。
むくみの原因はさまざま
むくみの原因は多岐にわたります。腎臓や心臓、甲状腺、肝臓などの内臓疾患や、薬剤性、リンパ節の手術後、リンパ管の異常などがむくみの原因となります。また、20~40歳代の女性に起こりやすい、原因が不明の特発性浮腫もあります。
水分や塩分の摂りすぎ、アルコールの摂取、長時間の立ち仕事・座り仕事などでむくみは起きやすいです。また、無理なダイエットにも注意が必要です。ダイエットをすることによって、栄養が足りない状態になると血中のアルブミンという物質が減る「低アルブミン血症」というものが起こることがあります。そうなると、血管の中の水分が外に漏れ出てしまいむくんでしまうことあるのです。とても珍しいケースではありますが、極端なダイエットもむくみのリスクになるということを知っておきましょう。
むくみの真相! むくみを放っておくと脂肪になるのは嘘? 本当?
むくみの原因はひとつだけではなく、さまざまなことが重なったり、病気が潜んでいることも。原因がたくさんあるからこそ、ちまたには「むくみは脂肪になる」、「水をたくさん飲めばOK」などさまざまな噂が。嘘なのか本当なのか、放っておくとどうなるかなど、医学的にみた真実を教えていただきました。
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「むくみを放っておくと脂肪になる」は嘘!
むくみを放っておくと脂肪になるということはありません。むくみは水分が溜まった状態なので、脂肪は関係ないです。ただし、食生活が原因で脂肪が増えている場合は、同時にむくみも引き起こされているということはあるかもしれません。
むくみは放置していると病気につながることも
むくみを放置すると心臓や腎臓に負荷がかかる場合があります。局所的にではなく全身がむくんでいる場合は、内科を受診しましょう。局所的なむくみでも症状が持続する場合は、放置するのではなく、原因を調べるために一度内科を受診することをおすすめします。
「むくんでいるときは水をたくさん飲むのがいい」というのは嘘? 本当?
アルコールの摂取など脱水によりむくんでいる場合もありますが、水を飲みすぎてむくんでいる場合もあるため、必ずしも水をたくさん飲む方がよいとはいえません。水を飲みすぎると心臓や腎臓に負荷を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
汗をかくのがおすすめ! むくみを解消する方法
すぐに撃退したいむくみですが、間違った方法だとかえって悪化させてしまうこともありそうです。最後は、正しいむくみの解消法をご紹介します。解消するだけでなく、予防方法もチェックして。
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即効性のあるむくみの解消法
むくみの原因にもよりますが、むくみは水分が溜まった状態なので、水分が体の外に出れば解消される可能性があります。例えば、サウナに入る、半身浴をする、運動するなどで汗をかくことがおすすめです。むくみの原因が病気によるものであれば違ったアプローチが必要なので、医師と相談してください。
生活の中でむくみを解消し予防する方法
生活習慣の見直しがいちばん大切です。塩分やアルコールを控える、無理なダイエットをしない、弾性ストッキングを着用する、筋肉をつけるために運動をすることなどでむくみが解消する可能性があります。また、これらの方法はむくみの予防にもつながります。
むくみを解消する食べものや飲みもの
塩分の摂りすぎによるむくみの場合は、カリウムを含む食べ物を摂取するのがよいでしょう。ほうれん草、にんじん、バナナ、芋類、大豆、昆布、ひじきなどにはカリウムが多く含まれます。ただし、カリウムを控えた方がよい場合もあるため、かかりつけの医師に相談してください。
また、水分補給にスポーツ飲料をたくさん飲む方もいますが、これらには糖分が多く含まれています。水分補給には、水かノンカフェインのお茶がベストです。
むくみは正しい方法で解消&予防をしよう♡
むくみについて、原因から噂の真相、正しい解消・予防法をご紹介しました。噂に振り回されず、正しい方法を知ってむくみを上手に解消していきましょう。即効性があるものと、日々の生活で予防する方法の両方に注目してみてください。
教えてくれたのは……大美会クリニック理事長の南 真実子先生
祖父や父が産婦人科医であったことから、自身も大阪医科大学医学部卒業後、初期研修を経て大阪医科大学産婦人科教室に入局。主に、腹腔鏡手術、不妊治療、周産期治療などに従事し、産婦人科専門医を取得。検診業務にも従事し、マンモグラフィー読影認定医を取得。女性がいつまでも健康で美しく輝いていられるよう、更なる高みを目指して、美容医療、アンチエイジング医療を行う。大手美容クリニックで活躍後、2017年に大阪美容クリニック(現在の大美会クリニック)を開院。婦人科・美容皮膚科を通じて、女性をトータルにサポートできるよう診療を行っている。
医療法人大美会グループHP
Instagram @dr_minami
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Text_Yui Sato