【柿澤勇人さんインタビュー】多忙な毎日のなかで「これがあると頑張れる!」ものは…?

3月17日に開幕するミュージカル『ジキル&ハイド』で石丸幹二さんとともにWキャストを務める俳優の柿澤勇人さん。スペシャルインタビュー後編では、柿澤さんのお人柄が伺えるパーソナルな質問や〝ウエルビーイングなこと〟についても答えていただきました!

――CLASSY.ONLINE

――CLASSY.ONLINEには初登場していただきましたが、柿澤さんってどんな人でしょう? 自分ではどんな性格だと思いますか?
わからないですね…。芝居以外のことは全部、適当ですね。掃除洗濯もたまってからやるし、自炊できないし、ホントにダメ人間というか(笑)。芝居のことしか考えてない感じですね。

――現在35歳ですが30代半ばになって思う、好きな女性のタイプはありますか?
どうしても舞台の稽古や本番とか、映像でも撮影が終わった後はクタクタになってしまうんですけど、ちゃんと食べないと回復しないし、そういうことを考えて料理を作ってくれる人がいたらこんなに幸せなことはないと思います。美味しいごはんが食べたいです。内面的には…この仕事は不規則ですし作品によって精神状態も変わってくるので、ある意味、包んでくれるような人がいいかなあ。僕、結構、反省しがちなんですね。本当は「今日はもう終わったからいいや」って思いたいんですけど。どうしても内省的になるし、自分で自分を採点しちゃって。100点じゃないと嫌で、もっと他の表現はなかったのかってネガティブになりがちなので「終わったことよ!」ってパンと背中をたたいてくれて、ポジティブにしてくれるような方が理想かなあ。でも相手の方にもやりたい仕事とか好きなことをやっていてほしいから、常に支えてくれっていう感じではないです。あと、家族を大事にする人! 大事なことでした。僕の家族もみんな仲がいいので。力にもなりますしね。

――結婚願望はありますか?
ありますね。子供が大好きなので、子供のいる暮らしにも憧れはあります。ただ、具体的なことは…まだ達成したいことがあるので、そこにたどり着くかわかりませんがやりきった後に考えようかなと思っています。

――CLASSY.ではウエルビ

――CLASSY.ではウエルビーイングなライフスタイルを発信しています。柿澤さんがメンタル面で意識している〝ウエルビーイングなこと〟があれば教えてください。
仕事上、どうしても家と稽古場やスタジオを往復するだけの生活になりがちなんです。たとえば今日だったら『めざましテレビ』に出演させていただいたので、3時半に起きて暗い中を現場に向かってスタジオで仕事して来たんですけど、インドアからインドアを移動することが多くて自然と触れ合うことがない。特段、山とかアウトドアが好きっていうこともないんですけど、露天風呂があるような銭湯やサウナに週に2、3回は行くようにしています。冬はスキーに行ったり、仕事前に時間があるときはプールに行って泳いだり、精神が開放できるような環境に身を投じることを意識していますね。結果、ストレス発散にもなりますし、メンタル的にもいいんじゃないかな。オフの日も一日家にいることはないようにしていますね。昔は、昼から家でお酒飲んでゲームして映画観たら夜になっちゃったって感じでしたが、やっぱり太陽を浴びないとダメだなと最近は思うので。

――健康管理や体力をキープする

――健康管理や体力をキープするため、食生活で気を付けていることは?
毎朝、バナナとブルーベリー、豆乳、甘酒、青汁、プロテインをミックスしたスムージーを飲んでいます。900mlですから結構な量ですが、1分で飲みますね(笑)。朝はそれを流し込んで、昼は食べず…量がありますから、食べなくてももちますね。夜は外食が多くなっちゃうんですけど、よく食べるのはカレーかな。白米も大好きですが、あれば玄米を食べます。今までは毎日晩酌してましたけど、30歳を超えてからは翌朝が早いときは控えめにしています。昨夜は一滴も飲んでないですし、そういう日も増えてきました。それ以外はあまり気にせず、基本的に食べたいものを食べて飲みたいものを飲んでますね。

――今回の公演では体力もかなり必要とおっしゃっていましたが、プールで泳ぐ以外に何か体力作りはしていますか?
ジムもたまに行きますけど走ったりジムで鍛えていても、芝居で使う体力とはまた違うような気がするんですよね。心も伴うので。今はちょっと細すぎるかなと思っているので、もう少し増やしたいと思ってるんですが…どうかな~。がっつりトレーニングして筋肉をつけると声にも影響するので。そのへんは迷いどころですが、体力面も考えなければと思っています。

――多忙な日々が続くと心身とも

――多忙な日々が続くと心身ともに疲れることもあると思います。「これがあると頑張れる!」という、自分へのご褒美的なモノ・コトはありますか?
結局、お酒かな~。何もないときのお酒って別に普通で、美味しいなともあまり思わないんですけど、作品が終わって達成した後に飲むお酒って美味しいんですよね。先日、舞台の東京公演が終わって自分のなかでの打ち上げをしたんですが、久々に会った友人と韓国料理屋に行って飲んだマッコリは美味しかったですね~。普段飲むのは芋焼酎のソーダ割りですが、イタリアンに行けばワインも飲みますし。美味しいお酒を楽しみに頑張っていますね。

柿澤勇人
‘87年10月12日生まれ 神奈川県出身 血液型B型●高1のときに観た劇団四季『ライオンキング』に衝撃を受け、俳優を志す。高校卒業後、劇団四季の養成所に入所、同年デビュー。’09年、同劇団を退団。最近の主なミュージカル主演作は、『フランケンシュタイン』『ブラッド・ブラザーズ』『東京ラブストーリー』など。映画やドラマでも活躍し、ドラマ『真犯人フラグ』『群青領域』、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』などに出演。

ミュージカル『ジキル&ハイド』
‘01年、鹿賀丈史主演によって日本初演され再演を繰り返し、’12年からは石丸幹二を迎え再々演を経た傑作ミュージカル。‘23年版では石丸ジキルが有終の美を飾り、W主演として新たに柿澤勇人が難役に挑戦。医師であり科学者であるヘンリー・ジキルが自ら人体実験に挑み、一つの体に宿った二つの魂、ジキルとハイドの死闘が始まる。出演/石丸幹二/柿澤勇人、笹本玲奈/真彩希帆、Dream Ami/桜井玲香、石井一孝/上川一哉(以上Wキャスト)、畠中 洋、佐藤 誓、栗原英雄 ほか。演出/山田和也 上演台本/髙平哲郎 【東京】3月11日(土)~28日(火)東京国際フォーラム ホールC。以降、愛知、山形、大阪にて公演。

撮影/平井敬冶 ヘアメーク/松田蓉子 スタイリング/杉浦 優 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)