【宝塚】元タカラジェンヌ・華優希さんに舞台『キングダム』スペシャルインタビュー!【前編】

元宝塚歌劇団花組トップ娘役の華優希さんが3度目のご登場! 春の新作コスメを使ったメークと、2月からの舞台『キングダム』についてのお話を、計4回にわたりお届けします。第3回は、舞台『キングダム』と、パーソナルなことについてお話ししていただくスペシャルインタビューの前編です。

以前から読んでいた漫画の舞台化に大興奮!

Q舞台『キングダム』出演のお話

Q舞台『キングダム』出演のお話がきたときの、率直な感想を教えてください。
すごく嬉しかったです! 原作のファンですし、それが舞台化され、さらに帝国劇場で上演するなんて!自分が出られるということに「うわぁー!」と声が出てしまうくらい興奮しました。

Q『キングダム』はアニメ、映画化されていますが、ご覧になったことはありますか?
同期にすすめられて、漫画を宝塚在団中から読んでいました。その頃から漫画のアプリがありましたが、使いこなせなくて(笑)、漫画をレンタルしていました。どさっと借りてはあっという間に読み、またどさっと借りるのを繰り返すくらい、見事にキングダム沼にハマっていましたね(笑)。映画も観にいきましたし、舞台出演が決まってからアニメも拝見しました。

Q『キングダム』のストーリーの醍醐味は何だと思いますか?
最初に漫画を読んでいたときは、下僕の少年が敵をどんどん倒してのし上がっていくことに面白みを感じていました。ですが、舞台出演が決まって改めて読み返すと感じ方が変わったんです。少年が仲間の思いを引き継ぎ、彼らの夢を叶えるために戦う物語なんだ!と気づきました。舞台で描かれるのは物語の序盤ですが、夢を追う熱い思いや、それを受け継いでいく感動を感じていただけると思います。

-同じ物語でも、見方が変わったんですね。
変わりました。数年ですが、その間の経験が感じ方を変えたんだなと驚きました。年齢と共に重ねた経験が、物事の捉え方の幅を広げてくれるんだなと楽しみに感じています。

河了貂の全てが魅力である分、演じるのが難しい

Q華さんが演じる河了貂について

Q華さんが演じる河了貂について、魅力や演じるのが難しそうなところを教えてください。
河了貂はフクロウの蓑をかぶったキャラクター性が強い登場人物なので、原作ファンの方の期待を裏切らないようにしたいです。また、ピリピリとした戦いの中でほっと息をつけるような癒しの役割も担っていると思っています。でも、可愛いだけの存在ではありません。盗みや人殺しが当たり前の中で、河了貂は一人で生きてきたんです。生き抜くための知恵があり、孤独に耐えるだけの強さがあると思っています!可愛らしいキャラクター性、賢さ、意志の強さ。全てが魅力であり演じる難しさでもあると考えています。

-原作ファン時代から、河了貂のことは好きでしたか?
好きでした。大好きな河了貂の人生を感じていただけるように演じたいと思っています。河了貂に限らずどの登場人物にも人生を感じるので、敵国の登場人物でさえも魅力的だなと思っています。なかでも王騎将軍が好きです!

-初ダブルキャストについて、どう感じていますか?
最初は、意識してしまうのかな?比べてしまうのかな?と少し不安な気持ちもありました。でも、川島海荷ちゃん演じる河了貂を観ることで、舞台での立ち位置などを客観的に捉えることができるのがとてもよかったです。また、一人の頭で考える解釈には限界がありますが、海荷ちゃんの解釈も知ることができるので新しい発見の連続です!映像や舞台など、様々な作品でたくさんの経験を積んでいる海荷ちゃんと話し合うことで、河了貂に深みが出てきているのを感じています。

-別の人が演じるという点では宝塚の新人公演もありますが、また違う感覚ですか?
新人公演は経験豊富な先輩からたくさんのことを教えていただける、本当に貴重な体験でした。でも海荷ちゃんとは同じ年齢なので、今回は二人で創り出しているという初めての感覚を味わっています。

>>インタビュー後編は、プライ

>>インタビュー後編は、プライベートなお話についても伺います!

Profile

華優希(はなゆうき)さん
2014年宝塚歌劇団に100期生として入団。『はいからさんが通る』の花村紅緒、『ポーの一族』のメリーベルなど、少女漫画の登場人物を演じ、抜群の演技力で注目される。2019年花組トップ娘役に就任。2021年7月『アウグストゥス-尊厳ある者-』『Cool Beast!!』で惜しまれながらも退団。同年に宝塚時代の相手役である明日海りおさんと『マドモアゼル・モーツァルト』で再共演をしたことで話題に。2023年、帝国劇場をはじめ全国で上演される舞台『キングダム』に河了貂役で出演予定。

舞台『キングダム』
原作:「キングダム」原 泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
脚本:藤沢文翁 演出:山田和也 音楽:KOHTA YAMAMOTO
2023年2月5日(日)~27日(月)帝国劇場
2023年3月12日(日)~19日(日)梅田芸術劇場メインホール
2023年4月2日(日)~27日(木)博多座
2023年5月6日(土)~11日(木)札幌文化芸術劇場hitaru

【衣装】シャツ¥9,900(オー・ゼロ・ユー/アドアーリンク)パンツ¥16,000(ポム アムステルダム/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)ピアス¥63,800ネックレスチェーン¥17,600コイントップ¥39,600(すべてENEY/ENEY松屋銀座)靴/スタイリスト私物
【問合わせ先】アドアーリンクカスタマーサービス 0120-999-659 ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム 03-3401-5001 ENEY松屋銀座 03-3566-2139

撮影/花村克彦 モデル/華 優希 ヘアメーク/小松胡桃(ROI) スタイリング/栗尾美月 取材/よしだなお