“たれに漬け込まないのがあえてのコツ!”料理家・上島亜紀さんに習う失敗しないしょうが焼き

お店で食べる料理もいいけれど、家で家族と食べるご飯は美味しくてほっとするもの。ただ、家庭料理といっても料理によっては案外難しく、コツがいるものもありますよね。そこで今回は、大人も子どもも好きな「しょうが焼き」の上手な作り方を、料理家・上島亜紀さんの著書『ファミレスよりおいしい 家ごはんの基本』からご紹介します。

しょうが焼きはたれに漬け込まない!

ザ・家庭料理みたいな豚のしょうが焼きですが“たれに長時間漬け込まないといけない”と思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。でも実は、長時間漬け込む必要はないのです。

そのポイントを上島さんに聞くと「豚肉に塩・こしょうで下味をつけ、強力粉を薄くまぶしておくこと」だそう。こうすることで、お肉にたれがよくからむので、漬け込みいらず。豚肉をこんがり焼いたら、煮立たせたたれをからめるだけで完成です。せん切りキャベツを添えて、豪快に召し上がれ!

豚のしょうが焼きレシピ

しょうが焼き完成写真

材料(4人分)

  • しょうが焼き用豚肩ロース肉 12枚(約400g)
  • 塩・こしょう 各適量
  • 強力粉 大さじ3
  • しょうが 2カケ
  • 玉ねぎ 1個
  • しょうゆ 大さじ3
  • みりん 大さじ3
  • 砂糖 大さじ1
  • 酒 大さじ1
  • キャベツ 8枚
  • 油 大さじ1

つくり方

  1. 豚肩ロース肉は筋切りし、塩・こしょう、強力粉を薄くまぶしておく。
  2. しょうがは皮をむきすりおろす。玉ねぎは極みじん切りにする。
  3. 2、しょうゆ、みりん、砂糖、酒をよく混ぜてたれをつくる。
  4. キャベツは2枚ずつ丸めてせん切りにする。ボウルでカイワレ菜と混ぜ、さっと水につけ、水気をきってから冷蔵庫で冷やしておく。
  5. フライパンに油を熱し、1をこんがり焼き、バットに取り出しておく。
  6. 3をフライパンに入れて煮立たせたら、5を入れて煮からめる。
  7. 皿に4のキャベツを盛り、6をのせる。

しょうが焼き&せん切りのポイント

しょうが焼きをつくるときのポイント

ポイント【1】豚肉は、包丁で筋を切ることで反らずにまっすぐ焼き上がり、部分的に生焼けになったり、焦げるのを防げます。

ポイント【2】あらかじめ豚肉に強力粉をまぶしておくことで、たれもしっかりとよくからみ、短時間で仕上がるためお肉も硬くなりません。

キャベツの千切りのポイント

キャベツは芯を取り除き、2枚重ねてロール状にします。

それをできるだけ細くせん切りにします。 切ったらさっと水に通して冷蔵庫で休ませると、パリッと仕上がります。

しゃぶしゃぶ肉を使う場合は?

しゃぶしゃぶ用肉を使ったしょうが焼き
しゃぶしゃぶ用の豚肉でしょうが焼きをつくるのも、フワッとやわらかく、食べやすくておすすめです。せん切りキャベツと大葉を合わせておき、上からしょうが焼きを汁ごとかけると、しんなりして野菜がたっぷり食べられます。

上島亜紀さん

上島亜紀さん
料理家。食育アドバイザーやジュニア・アスリートフードマイスターの資格を持ち、幅広いレシピ提案で女性誌やメディアで活躍中。 『考えなくていい冷凍作りおき』(ナツメ社)など著書も多数。

撮影/安彦 幸枝 フードコーディネート/上島 亜紀 編集・文/梅津 有希子 WEB構成/長南 真理恵

Mart BOOKS
ファミレスよりおいしい 家ごはんの基本 より再構成

家ごはんの基本書影

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